2006/03/11 - 2006/03/11
11位(同エリア19件中)
ぱぶさん
今日はJICAから当地に派遣されている考古学の専門家2名もご案内に参加してくれるシニア・ボランティア、考古学クラブ(自称!)主催のとても魅力的なツアーです。旧約聖書〜ローマ古道〜十字軍の足跡を見学するもので、参加者も大型バス満杯と多い。
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バスは8:10、アンマンから南に向けて出発。ビザンチン帝国の支配下に数百年の繁栄を極め、モザイク床の聖ジョージ教会で有名なマダバの街を経て、更に南下。快晴の空が何故かこの辺りで霧に覆われる!これから行くワディ・ムディブはヨルダン一と言われるくらいの風光明媚な展望地点なので、とても気になる。しかし、心配は杞憂に終わった。霧は晴れ快晴が戻り、眼下に壮大なムジブ河の峡谷を見下ろす絶景であった!この河は聖書に記されている2つの民族アンモン人とモアブ人との居住地境界線をなしていたと言う。またこの河は死海に流れており、現在のカラク県の県境でもある。
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バスは谷底まで下り、ダムの橋を渡り、前方の峰を越える。ローマ帝国のトラヤヌス皇帝(AD98−117)は、ペトラを中心として栄えたナバタイ王国をAD108年に併合し、ローマ帝国の東の端、“属州アラビア”としました。帝はシリアからフィラデルフィア(現アンマン)を経て、マダバ、カラク、ペトラ・・と現在のアカバまでの新たな道をAD111年から114年にかけて建設しました。これがトラヤヌス新道(Via Nova Traiana)=現在のローマ古道と呼ばれるもので、現在の King’s High Way はほぼこれと平行に走っています。ぱぶさん達はローマ古道のマイル・ストーンの一つで記念のスナップを撮りました。
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写真を原画の大きさまで拡大するとこの1里塚の裏には何か路程とか方向を示す文字が刻まれています。
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かすかに名残を残すローマ古道:
ちょっと解かりにくいですが、真っ直ぐにローマ古道が走っており、左側に現在のハイウエイが平行して走っています。ローマ古道の上には今や家(小屋)が建っていたり、畑になっていたりもします! -
ローマ古道の着く街のターミナル:
トラヤヌス帝によってA.D.106年にナバテア王国が征服された後建設されたアレオポリス(火星の街)。手前は柱廊の一部であったコリント式円柱。 -
この道はローマ遺跡の廃墟の一つであるアル・ラッバ(ローマ時代にはアレオポリス=火星の街とも呼ばれ神殿、碑文、コリント式円柱等の廃墟をのこしている)を通り、カラクの街に繋がっています。
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カラク城は海抜1000mの高台にあり、1132年にショーバックとエルサレムの間の軍事拠点として十字軍が城砦を建て、1188年にサラディーンに征服された。その後もマムルーク朝やオスマン・トルコに支配され、補強や改修がなされました。
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カラック城からの景色。
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カラック城天守閣:
城は十字軍によって築かれた部分とアラブ人によって改修された部分があり、これらは建築素材により見分けられる。城の中には十字軍の礼拝堂、聖具保管室やマムルーク朝時代のモスクもある。 -
東側の外壁に沿っては4つの長方形の見張り塔があり、南の堀の内側には籠城に備えた貯水池もあります。お城の内部には十字軍の礼拝堂やマムルーク朝の宮殿跡、厨房や諸々の部屋、地下室等も数多くあり、実際迷子になりそうでした。城内はこの写真に見るように大きなトンネル通路で各部屋の間が縦横無尽に繋がっており、また、何層にもなっていました。
この写真の右下のものは博物館の展示品ですが、ワジ・ムジブ北のディバーンで発見された最も初期のヘブライ語で書かれた石碑(この物自体はレプリカで本物はルーブルにあるという)だそうです。 -
お城の中にあるカラク考古博物館は日本の専門家や資金援助で現在の展示がなされているそうです。今日の専門家もこれに参画された一人の様で、説明にも熱がはいりました。諸々の展示品を見ましたが、今から5000年くらい前の前青銅器時代にこの近くに栄えたバーブ・アツ・ドウラーと言われる集落の墳墓も復元展示されていました。これは人骨を一度風化させ、骨だけを集めて埋葬し、周辺に土器、金属製品等の副葬品を置く墳墓なのです。なお、このバーブ・アツ・ドウラーこそがソドムであったと信じている人もいるそうです。ここに展示されている石の玉は十字軍やサラディン軍が使っていた投石器に使う玉だそうで、結構重く、威力ありそうでした。
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カラック城からの眺め。この写真からも判るように、カラクの街はヨルダン中部の要衝として、現在も活気あふれる街となっています。
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カラックのレストランで昼食:
カラック城見学を終え、午後2時頃でしたが、北の堀を渡って出たところにあるこの瀟洒なレストランで昼食。飾ってある、絵もなかなか素敵でした。ビュッフェ・ランチを食べ、3時にカラク城を後にしました。
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