ヨーロッパ5カ国早周り鉄道旅行

2006/01/02 - 2006/01/08

新年早々、娘と2人でインターネットで予約した鉄道を駆使してフランスを中心に、ベルギー、ドイツ、モナコ、イタリアと早回り旅行をしてきました。個人旅行と冬という厳しい条件で宿泊先も５カ所すべて違うホテル。それなりに自由旅行を満喫してきました。ところどころに、皆さんの参考になればと思う注意点を盛り込みたいと思いますので、ぜひ、期待していただければと思います。冬のヨーロッパは３回目ですが、今回はユーレイルパスを使わないですべてヨーロッパの鉄道の正確さに期待していったわけですが、結構、苦労もありました。そのあたりも加えたいと思っています。
(旅行前の準備）
何といっても個人旅行。航空券と鉄道、ホテルこれは全て自分で手配します。行く日は正月明けと決めていたので、やはり寒さと雪が心配でした。
（空港は？）ANAのマイレージを活用するので、どこを起点に行動するかです。ロンドン、パリ、フランクフルトの３箇所からなのですが、ロンドン→ユーロスター→パリは経験していたのでヨーロッパを最低５カ国を目指し、パリを起点に考えました。フランクフルトに抜けるコースはライン川も念頭にあったので考えたのですが、冬ということを思うとフランス中心で設定する事にしました。（鉄道は？）次に鉄路の設定です。ドイツであればユーレイルパスが便利なのは自明の理です。なぜなら、ICEもフリーで乗れますから。タリスやTGVは予約が必要なので、基本的には早割りを活用、インターネットを駆使するのが安上がりです。イタリアは今一歩、日程が立てにくいし、スイスも雪が心配という事もあり、パリから北はタリス、南はTGVという作戦をたてました。ただ、タリスは往復でなければ安い切符がなく、ケルンまで片道で行って南に下るコースがとれないことが少し残念です。思い切って、ベルギーをあきらめ、ルクセンブルグからトーリアに抜けるコースも考えましたが、朝６時台の出発に少し（朝８時半ぐらいまでは暗い）、不安を感じ、断念。次に南へはどう行くかです。パリ→ミラノ→モナコ→ジュネーブ→パリと考えたもののジュネーブ経由は南からは非常に時間がかかるのと、早割りであまり安くはなっていないことでこれも断念。そして、最後の日はパリで買い物と一昨年のパリでは行けなかったシャルトル小旅行を実行に移す事にしました。
結果的に１日目はパリ泊、２日目はブリュッセル泊（ケルン往復）３日目はモナコ泊（アントワープ往復、ブリュッセル→パリ→ニース→モナコ）４日目はニース泊（サンレモ往復）５日目はシャルトル泊（ニース→パリ→シャルトル）といった日程になりました。ということで、宿泊は全部違う町です。駅から近い事や夜の散策も考慮し、治安も研究しました。大体ツインで１万円から１万４千円程度で選びました。
鉄道はTGVの早割りは予約してプリントアウト、他のチケットは（ブリュッセルとアントワープ往復、ブリュッセル南と中央駅を除く）パリリヨン駅の窓口で交換しました。TGVは意外とパリを経由しない便もあるので、ミラノ経由とあわせて、３ヶ月前から行動に移せばもっとおもしろい日程が組めたかもしれません。ただ、キャンセルでも保険がつかえるセットものが、日本では購入できないので結果的にはあまりリスクが大きい行程は無理かなという感じです。

結論から言うと旅の準備は、航空券を購入したのがエコ割りですが３ヶ月前（もっと遅く購入しても良いのですが娘と２人旅なので、２人がけ座席を指定したかったので）、鉄道は２ヶ月前よりも少し、早く、ホテルは３週間前、ただ、パリとニースは最後まで悩みました。１２月に治安に不安がでてきたので。
（1日目）
新千歳から成田、成田からパリの乗り継ぎ。なんといっても大変なのは朝7：45分の飛行機が無事、飛んでくれるのか。空港までのJRが遅れないのか、駅までは早朝、雪の中、荷物をもってどう行けばよいのか、さまざまな課題があります。結局、朝6時に家をでて、タクシーで駅まで行き、JRに乗り換え。吹雪でもなく、穏やかな朝で空港まで無事到着。ここで、国際線の手続き、結果的にはラウンジの中で、朝食をとろうとイカ飯購入したのですが、なんとなく飲み物ばかりを飲んでいたような気がします。成田空港までは熟睡状態です。今回は鉄道旅行ということもあり、娘と私はそれぞれ、キャリーケース小さいのをひとつずつ持ち、機内持ち込みで対応しました。着替えは極力少なく、ただ、風邪薬や下痢止めなどは前回の反省もあり、しっかり持参しました。成田空港では、トラベラーズチェックを購入（ヨーロッパではあまり利用価値がない）、現金をユーロに換金、それから国際携帯のレンタルを行い、出国手続きを済ませます。それからはしっかり、ラウンジで朝食、海苔巻やいなりずしなどしばらく食べられないもので腹ごしらえです。いよいよ機内に乗り込みますが、なんといってもプレミアムエコノミーは座席が広く、2人がけというメリット、降りるときも早く出られるなど非常に便利です。昼前に出て、夕方につくのですが、なんと言っても12時間は長いです。今回も2回の食事のほかにカップヌードルを食べたような気がします。映画も4本は見たような、半分寝ていたのでストーリーがよくわからないこともありましたが。フランス入国が心配だったので、極力アルコールは控えましたが、それでもワインは小瓶で4本は飲んでしまった（笑）
シャルルドゴール空港に到着。ANAはCD1になります。円形の風変わりなターミナルビルでなおかつ修理中。せっかく早く降りたにもかかわらず、入国手続きが窓口がひとつしか開いていなく、行列です。他の２つはスムーズでこれはEUかヨーロッパの人の窓口だったような気がします。とにかく、同時刻に中華系のエアラインも到着したのか、アジアの人で片方はあふれかえっていました。私たちは個人旅行ですが、ツアーの人はおそらく1時間以上はかかるような感じです。
次に困ったのはパリ市内へのアクセス。RERの治安に不安があったのでエールフランスのバスで直接リヨン駅に向おうとしたのに、その日はバス路線が休みとのこと。結局シャルルドゴールエトワール行きのバスに乗り込みました。ちょうど、凱旋門のそばということもあり、そのあと、RERでリヨン駅と考えました。往復ですと高くはなく、バスはゆったりでよかったのですがRERでラデファンス方面に間違って乗って、完全に１時間のロス。夕方と言う事もあり、かなり混んでいましたが、なんと途中で乗客の時計をはずしている光景に出会い、そこでまた、身の引き締まる思いをしました。結局、リヨン駅に到着したのは７時ぐらいで、ここで、ネットで予約した鉄道の切符を交換。窓口は英語の案内をしてくれる人に確認しましたが、やはり自動の機械はトラブルが多いようです。並ぶことなく７枚にわたる切符を発券してもらいました。この日の予定はホテルのチェックインだけでなく、次の日のタリスに乗るための北駅確認、そして時間があれば正月のシャンゼリゼとセーヌ川だったのでまだ、一休みと言うわけにはいきません。ホテルは地図でどちらに行くか悩みましたが、トーマスクックの時刻表にある配置図をたよりに出口を探し、何とかたどりつきました。地下鉄からはとてもべんりなところにありました。

エリア モナコ

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 鉄道 自転車
• 航空会社: ANA

モナコ　ホテル前の町並みです。

モナコ王宮の朝の風景

ニース城址公園から見た市街

シャルトル大聖堂の横から

サンレモの旧市街へ

モナコです。ホテルのバルコニーから丘を望みます。坂が非常に多いです。

サンレモに向かう列車で撮った地中海の風景です。

ニース城址公園から見るニース市内と反対側の風景。
港が見えます。

サンレモの有名な通り。駅からここまでたどりつくのに30分はかかります。

マドレーヌ寺院です。ロンシャンに行くためにここで地下鉄を降りました。

王宮から見下ろしたヨットハーバー。これも新開発地区だと思います。

王宮から見た新興地区。モンテカルロと反対側で開発が進んでいます。

モナコ。町並みが本当に綺麗です。

モナコ。このあたりに切手博物館や動物園などがあります。

サンレモの市営カジノです。

ブリュッセル南駅のホテル界隈。少し、さびしい感じですね。

ライン川の反対側からケルン大聖堂を望みます。

いわずと知れたサクレクール寺院です。プチトランやケーブルカーが近くにあります。でも歩いて上りました。「アメリ」の舞台にもなってましたね。

ニースは花市場の近くの裏通りです。

サンレモです。路地を抜けて高台まで上がると向こう側に教会が見えました。

イビスブリュッセルの室内。広いです。

タリス2等の室内。4人がけになってますが、ほとんどは2人がけ。意外と広いと思います。ただ、パリとブリュッセルの間は結構、混んでいます。

パリ北駅です。ユーロスター、タリス、TGVが並ぶ姿は壮観です。

トリアノンホテルの室内。コンパクトにまとまっているという感じです。

グランドモナークの室内。ベッドは結構ゆったりとしております。室内は広いですよ。