ジャイサルメール旅行記(ブログ) 一覧に戻る
カルカッタ(現コルカタ)からインドに入り、陸路でトルコを目指そうとした。<br />しかし運悪くアメリカの同時多発テロが発生した影響でパキスタン入りができなくなってしまった。<br />そこで予定を変更。<br />インドの西側に位置するラジャスタンの砂漠を目指した。<br />この辺はジプシー発祥の地と呼ばれ、そこに住む音楽家たちの生演奏を聴くというもう一つの目的も出来た。<br /><br />西インドの古都、ジョドプールからバスに揺られ砂漠の入り口の町、ジャイサルメールに到着。<br />ここで適当に宿をとり、ついでに砂漠ラクダツアーの申し込みをする。出発は翌朝だ。<br />到着した日の夜に音楽家たちの家を訪れ、目の前で演奏してもらった。瓶ビールをご馳走して、チップも少しはずんだら、いろいろ演奏してくれた。<br />女性の踊り子もやってきて土着の踊りも披露してくれた。<br />その踊りはどこかベリーダンスかフラメンコにも通じるものを感じ、ヨーロッパ諸国に住むジプシーたちと遠い昔どこかでつながっているんじゃないかという気がした。<br /><br />翌朝。砂漠ツアー出発。同行はインド人のガイド(通称チャパティーマン)と韓国人の旅行者チャンさん。<br />チャパティーマンの誘導でラクダ発進。<br />きわめて乗り心地悪し。<br />食料となる鶏が後ろのほうで断末魔の叫びを上げている。<br />やがてその声が聞こえなくなるとチャパティーマンが様子をうかがい、首を横に振る。<br />「これはもう食えない。」と言って鶏の入っていた箱ごと灼熱の砂漠に投げ捨てた。<br />メインディッシュがなくなって悲しかったが、食料はほかにもたくさん用意してあった。<br />休憩時間、チャパティーマンがゴザを広げて調理を始めた。<br />粉に水をかけてチャパティー(ナンのような皮)を作り、火を炊いてカレーを作ってくれた。<br />このカレーが絶品。直後にはチャイを作ってくれて、疲れを癒すには十分だった。<br />食器はほんのちょっとの水をたらし、その辺の砂をこすり付けて洗浄。なるほど石鹸と同じ効果だ。<br />休憩ごとにこんな食卓が開かれ、旅の楽しみの一つとなった。<br /><br />やがて、日も暮れ、ほとんどパキスタン国境に近いところまで来てビバーク。<br />テントを張るのかと思ったらじゅうたんを一枚敷いて、そこに寝ろという。<br />いつものようにおいしい食事を作ってくれ、しばし談笑。<br />こんな夜はビールでも飲みたかったが、チャパティーマンもチャンさんもノンアルコール。<br />ゆったりとした時間のなか、星を見上げて旅の行方に思いを馳せるう。<br />やがてまぶたを閉じると体中になにやらうごめくものあり。<br />ビーダマサイズのふんころがし軍団のおでましだ。<br />最初は不気味でまとわり着くのを蹴散らしていたが、彼らは何も悪さをするわけでもなく、ただ地面と一体化した体を俳諧しているだけだ。<br />そう思うと気にならなくなった。自分も地球の一部だ。好きにしてくれ。<br />ちょこちょこと動き回るふんころがし君たちも心地よいマッサージに思えるようになったところで就寝。<br />明日はどんなことが待ち受けているだろうか。

ラジャスタンの砂漠で星を見る

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2001/09 - 2001/10

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Luis

Luisさん

カルカッタ(現コルカタ)からインドに入り、陸路でトルコを目指そうとした。
しかし運悪くアメリカの同時多発テロが発生した影響でパキスタン入りができなくなってしまった。
そこで予定を変更。
インドの西側に位置するラジャスタンの砂漠を目指した。
この辺はジプシー発祥の地と呼ばれ、そこに住む音楽家たちの生演奏を聴くというもう一つの目的も出来た。

西インドの古都、ジョドプールからバスに揺られ砂漠の入り口の町、ジャイサルメールに到着。
ここで適当に宿をとり、ついでに砂漠ラクダツアーの申し込みをする。出発は翌朝だ。
到着した日の夜に音楽家たちの家を訪れ、目の前で演奏してもらった。瓶ビールをご馳走して、チップも少しはずんだら、いろいろ演奏してくれた。
女性の踊り子もやってきて土着の踊りも披露してくれた。
その踊りはどこかベリーダンスかフラメンコにも通じるものを感じ、ヨーロッパ諸国に住むジプシーたちと遠い昔どこかでつながっているんじゃないかという気がした。

翌朝。砂漠ツアー出発。同行はインド人のガイド(通称チャパティーマン)と韓国人の旅行者チャンさん。
チャパティーマンの誘導でラクダ発進。
きわめて乗り心地悪し。
食料となる鶏が後ろのほうで断末魔の叫びを上げている。
やがてその声が聞こえなくなるとチャパティーマンが様子をうかがい、首を横に振る。
「これはもう食えない。」と言って鶏の入っていた箱ごと灼熱の砂漠に投げ捨てた。
メインディッシュがなくなって悲しかったが、食料はほかにもたくさん用意してあった。
休憩時間、チャパティーマンがゴザを広げて調理を始めた。
粉に水をかけてチャパティー(ナンのような皮)を作り、火を炊いてカレーを作ってくれた。
このカレーが絶品。直後にはチャイを作ってくれて、疲れを癒すには十分だった。
食器はほんのちょっとの水をたらし、その辺の砂をこすり付けて洗浄。なるほど石鹸と同じ効果だ。
休憩ごとにこんな食卓が開かれ、旅の楽しみの一つとなった。

やがて、日も暮れ、ほとんどパキスタン国境に近いところまで来てビバーク。
テントを張るのかと思ったらじゅうたんを一枚敷いて、そこに寝ろという。
いつものようにおいしい食事を作ってくれ、しばし談笑。
こんな夜はビールでも飲みたかったが、チャパティーマンもチャンさんもノンアルコール。
ゆったりとした時間のなか、星を見上げて旅の行方に思いを馳せるう。
やがてまぶたを閉じると体中になにやらうごめくものあり。
ビーダマサイズのふんころがし軍団のおでましだ。
最初は不気味でまとわり着くのを蹴散らしていたが、彼らは何も悪さをするわけでもなく、ただ地面と一体化した体を俳諧しているだけだ。
そう思うと気にならなくなった。自分も地球の一部だ。好きにしてくれ。
ちょこちょこと動き回るふんころがし君たちも心地よいマッサージに思えるようになったところで就寝。
明日はどんなことが待ち受けているだろうか。

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