冬の大連

2005/12/11 - 2005/12/14

冬の大連

表紙は中山広場前のヤマトホテル。正面のネオンサインがレトロな雰囲気をかもしだしている

エリア 大連(中国)

大連からすこしはなれた金州という街の歴史博物館。大連自体はあたらしい街なので歴史的建造物はない。近代以前の人間の歴史の跡があるのは金州という街だということだ。博物館には昔の町並み（城壁に囲まれた典型的な中国の都市）の模型が飾ってあった。

金州の歴史博物館

金州の歴史博物館。
なかは薄暗く、最近の中国には珍しく、観光ずれしていないし、あまりたずねる人間もいないような、粗末な博物館ではあるが、そこがウソくさくなくていい。

金州の廟

金州の道教の寺の門前。道教の場合は寺ではなく観というらしい。

金州の道教の寺の境内に池があって、そこに鯉が泳いでいる。このパターンはおおきな寺などに多い。
しかし寒くて、つめたそうな池でおよぐ鯉をみていると芯まで冷えてきそう。

雪のつもる労働公園を展望する。サッカーボールのモニュメントが見える。大連テレビ塔が南側（反対側）に見えるが、現在は閉鎖中（工事中？）であるとのこと、遊園地リフトもあるようだが冬の間は閉鎖か。

労働公園を望む。
大観覧車がみえるが、寒いので冬のあいだの公開は不明である。

かつての満鉄の建物

日本占領時代の遺物。
日本がつくった満鉄という会社のマークの入ったマンホールが現在も使われているが、市内で使われているのは満鉄本社の前だけかもしれない（未確認だが）。

かつての満鉄本社の建物

大連港前の建物の正面玄関ホール

らせん状の階段を見上げる

大連港集団とあるが、日本時代の建物だ。

大連貿易港。
大連港の国際客運駅が手前にある。

屋上から町並みを望む。
近代的なビルが立ち並んでいるが、高さは昔のビルをはるかに凌駕している。しかし昔の建物の威厳ある風格には独特のものがある。

階段部分も時代を感じさせる

大連市内の路面電車に乗り込む。車内は地域差もあるだろうがさほど混雑はしていない。

路面電車先頭（運転席）から街並みを望む。
車両はモダンなものからレトロなものまであるが、路線で分けているかどうか不明。運転手には女性が配置されていた。

旧日本人街の住宅が残っているところを散策。
入り口な窓などに洋風（ドイツ風）の雰囲気が出ている。

旧日本人街の住宅。
洋風の建物をそのまま使用している。当時は使用人なども使っていただろうが、今は中国人が使っているのだろう。

旧日本人街の住宅・玄関
1920年から30年ごろにつくられた住宅だが、きちんとメンテナンスがされていないので、状態がわるい。それでもよく残していると思うが、中国経済のバブル的状態により投資的な影響をうけて立替、取引の対象となりそうである。

路面電車の入り口部分、切符を入れる箱

旧日本人街の住宅。
ドイツ表現派とモダニズムを折衷したような住宅だが、玄関がおおきく開放的である。

旧日本人住宅街の建物。
冬の厳しい風景に洋風の建物が映えている。

旧日本人街の住宅。
丸窓のあるモダンな住宅。

大連の食堂にて。
入り口に食材見本が飾ってあるが、大連はとくにそれが多いようだ。

星海公園の広場中心から展示場などの建物を望む。
10年ほど前には素朴な海水浴場と公園だけだったが、けばけばしく近代的な公園となってしまった。ネオンは星海展示中心などと商用施設（レストランなど）のもの。

街中はクリスマスモード

大連世界貿易大厦の展望台から大連市内を望む。
60階建てで、高さ250メートルくらい。中山広場近くのビジネス街にある。2004年4月オープンだというが観光としてはイマイチかもしれない。入場料も20元と聞いていたが値上げしたようだし。
隣の部屋にはちいさな喫茶スペースがありディナーショーなどを開いているらしい。

大連世界貿易大厦のなかのトイレ。オシャレである。なぜか中国には、建物はフツーでもトイレだけ凝っているものがある（日本にもあるか‥）。

大連世界貿易大厦のなかのトイレの洗面台。オシャレである。なぜか中国には、建物はフツーでもトイレだけ凝っているものがある（日本にもあるか‥）。

大連駅の内部。モダンな構造。

駅は混雑している

大連駅外観。上野駅をモデルにしたという。余談だが、今の上野駅を正面から見る人はどれくらいいるだろう。高速道路やら歩道橋で景観が悪くなり、また正面が浅草方面に向いているので、そちらからのあまり利用者は多くない。結論としては観る人も少ないし、きれいに見えない。