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合言葉は「やっすいツアー」<br /><br />「あらあら、そんな事までしてくれなくていいのに…なんか申し訳ないなぁ、やっすいツアーなのに。」<br /><br />今回の宿泊先に選んだ万座ビーチホテル&リゾート。沖縄本島、那覇空港より車で約80分の位置にあるこのホテル。おそらく我々夫婦二人ならば訪れる事のないだろうホテル。<br />どうせ旅するならば、南の島でも離島に限る。そんな我々が今回選んだ行く先は沖縄本島。<br />娘が産まれたからこそ、このチョイス。<br />何せ娘にとっては初めての旅行。いきなり海外は躊躇われるしと行く先を国内と定めた。あとは簡単。南の島が大好きな我々夫婦二人なのだから目的地は容易く決定。<br />さらに移動の距離、時間は短い方がいいと離島は却下。そこから子供向け施設の有無やそのサービス、小さな子供を連れてのゲストを快く受け入れてくれる雰囲気などを考慮して候補を絞り込み、決定したのがこのホテル。<br />のっけから話が大幅に逸れた。軌道修正しよう。<br />さて、冒頭の我が配偶者の台詞をもう一度お読み願おうか。<br /><br /><br />「あらあら、そんな事までしてくれなくていいのに…なんか申し訳ないなぁ、やっすいツアーなのに。」<br />子連れOKのホテルとは言えど天下の全日空。そのサービスは一流。玄関先までレンタカーで乗り付ければ重たい荷物と共に我々の身柄をロビーへと招き入れ、お車は鍵と共にその場でお預かり。いわゆるバレーパーキング。<br />何やら少し仰々しくも感じるこのサービスでのお迎えに、若干気後れ気味の我々家族。あ、いや、娘はいつも通り堂々としていたから恐縮しているのは我々夫婦二人だけか。<br />え?何をそんなに恐縮してるのか…って……?<br />いや、実は我々家族が申し込んだツアーってのが、目を疑うほどの格安ツアーだったんだ。<br />驚くほどやっすいツアーで参加しているのにという遠慮が、我々の恐縮を誘っているのであった。<br /><br /><br /><br />やっすいツアーなのに…<br /><br />恐縮しつつチェックインを済ませた我々をベルボーイが部屋へと案内してくれた。娘の身の回り品がビッシリと詰まった大きなキャリーケース二つと我々の衣類が入ったバッグ、ホテルから貸与されたベビーカーをヨタヨタしながら運んでくれつつ案内してくれた。ヨタヨタしながらエレベーターのボタンを押すベルボーイ。<br />やっすいツアーなのにホント申し訳ない。さらに恐縮する我々夫婦二人。<br />しかし、そこからさらなる恐縮に襲われるなど、この時誰が想像しただろうか。だが、その瞬間はあっという間に訪れる。<br /><br /><br />「お部屋は8階になります。」<br />ベルボーイの声に、えっ?!と息を呑む我々夫婦二人。<br />それもそのはず。このホテルの7階以上の高階層、そこは一般のスーペリアツインとは一線を介し、アップグレードなサービスが施されたハイフロアーツインと呼ばれる領域。いわば聖域。やっすいツアーでは決して立ち入ることの許されないエリア。<br /><br />そ、そんなバカな。何かの間違いなのでは。<br />ドキドキしながらベルボーイに案内されるがまま、エレベーターを8階で降りる。遂に我々やっすいツアー客が聖域を侵してしまった。<br /><br /><br /><br />探究心がご馳走<br /><br />「おやおや、まぁ。嬉しそうな事。」<br /><br />アイボリーの色調で統一された部屋に通されると、そこには乳児対応バージョンに整えられていた。ダブルベッドが二つ並べて配置され、落下防止のベッドガードが既に設置済み。<br />その部屋の様子を見、我々親子がこのハイフロアーの一角に部屋を与えられたのが間違いではないのだと悟る。<br />ならば…と娘の小さな体を、まるで小川に稚魚を放流するかの如く投げ入れる。すると彼女は、今日一番のビッグスマイルを我々親に見せたのだった。<br />まぁ、しかし、それも仕方ないだろう。何せ今日は一日中拘束されっぱなしなんだから。<br /><br />自宅→自家用車で空港へ〜ベビーシートに座らされる〜→飛行機中〜抱っこされっ放し〜→空港からレンタカー屋へ〜送迎バスの車中抱っこされっ放し〜→レンタカーでホテルへ(途中買い物のため寄り道あり)〜ベビーシートに座らされる(買い物の最中は店舗のベビーカーに拘束)<br /><br />自宅を出発し、ホテルに辿り着くまでの約7時間半。伝い歩きにかける情熱は並々ならず、その運動量には脱帽させられるばかりの娘が延々とその動きを封じられていたのだから無理はない。<br /><br />さて、大きなベッドに放流された娘。周りを見渡せば広々とした空間に初めて見る景色が広がっているのだから堪らない。好奇心旺盛で、活動的な探険家の本領を発揮。<br />自宅のベッドよりも高く、軽く55センチはあるだろうそこから脱出を開始。少々尻餅をつきつつも、いつものようにお尻からストンと着地。うーうー♪の掛け声と共に元気に部屋中を徘徊。移動の疲れで、贅沢なソファーにどっかり腰をおろした我々親の事など眼中にない。<br /><br /><br />「ちょっと、あの子、歩いて移動してるわよ。」<br />「ホントだ。」<br /><br />娘、あちこち探検するのに熱中し過ぎ。自分が手助けを必要とせずとも歩いて移動している事に気づいていない。<br />まぁ、時々自分が自力で歩いている事にフと気づくらしく、ハっとした表情の後、上手にお尻からストンと座り込む場面も見られた。だが、それでもまた探検に熱中してしまうと、再び一人で歩いて部屋のアチコチへと移動再開。<br /><br />おかげで彼女、この数日の間にかなり一人歩きが上達。探究心という名の餌が彼女を育てているんですな。<br /><br /><br />続きは↓<br />http://www5e.biglobe.ne.jp/~yu--/okinawa/okinawa.htm

子連れさんの子連れさんによる子連れさんのための沖縄旅行日記

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2005/08/28 - 2005/09/01

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yusama

yusamaさん

合言葉は「やっすいツアー」

「あらあら、そんな事までしてくれなくていいのに…なんか申し訳ないなぁ、やっすいツアーなのに。」

今回の宿泊先に選んだ万座ビーチホテル&リゾート。沖縄本島、那覇空港より車で約80分の位置にあるこのホテル。おそらく我々夫婦二人ならば訪れる事のないだろうホテル。
どうせ旅するならば、南の島でも離島に限る。そんな我々が今回選んだ行く先は沖縄本島。
娘が産まれたからこそ、このチョイス。
何せ娘にとっては初めての旅行。いきなり海外は躊躇われるしと行く先を国内と定めた。あとは簡単。南の島が大好きな我々夫婦二人なのだから目的地は容易く決定。
さらに移動の距離、時間は短い方がいいと離島は却下。そこから子供向け施設の有無やそのサービス、小さな子供を連れてのゲストを快く受け入れてくれる雰囲気などを考慮して候補を絞り込み、決定したのがこのホテル。
のっけから話が大幅に逸れた。軌道修正しよう。
さて、冒頭の我が配偶者の台詞をもう一度お読み願おうか。


「あらあら、そんな事までしてくれなくていいのに…なんか申し訳ないなぁ、やっすいツアーなのに。」
子連れOKのホテルとは言えど天下の全日空。そのサービスは一流。玄関先までレンタカーで乗り付ければ重たい荷物と共に我々の身柄をロビーへと招き入れ、お車は鍵と共にその場でお預かり。いわゆるバレーパーキング。
何やら少し仰々しくも感じるこのサービスでのお迎えに、若干気後れ気味の我々家族。あ、いや、娘はいつも通り堂々としていたから恐縮しているのは我々夫婦二人だけか。
え?何をそんなに恐縮してるのか…って……?
いや、実は我々家族が申し込んだツアーってのが、目を疑うほどの格安ツアーだったんだ。
驚くほどやっすいツアーで参加しているのにという遠慮が、我々の恐縮を誘っているのであった。



やっすいツアーなのに…

恐縮しつつチェックインを済ませた我々をベルボーイが部屋へと案内してくれた。娘の身の回り品がビッシリと詰まった大きなキャリーケース二つと我々の衣類が入ったバッグ、ホテルから貸与されたベビーカーをヨタヨタしながら運んでくれつつ案内してくれた。ヨタヨタしながらエレベーターのボタンを押すベルボーイ。
やっすいツアーなのにホント申し訳ない。さらに恐縮する我々夫婦二人。
しかし、そこからさらなる恐縮に襲われるなど、この時誰が想像しただろうか。だが、その瞬間はあっという間に訪れる。


「お部屋は8階になります。」
ベルボーイの声に、えっ?!と息を呑む我々夫婦二人。
それもそのはず。このホテルの7階以上の高階層、そこは一般のスーペリアツインとは一線を介し、アップグレードなサービスが施されたハイフロアーツインと呼ばれる領域。いわば聖域。やっすいツアーでは決して立ち入ることの許されないエリア。

そ、そんなバカな。何かの間違いなのでは。
ドキドキしながらベルボーイに案内されるがまま、エレベーターを8階で降りる。遂に我々やっすいツアー客が聖域を侵してしまった。



探究心がご馳走

「おやおや、まぁ。嬉しそうな事。」

アイボリーの色調で統一された部屋に通されると、そこには乳児対応バージョンに整えられていた。ダブルベッドが二つ並べて配置され、落下防止のベッドガードが既に設置済み。
その部屋の様子を見、我々親子がこのハイフロアーの一角に部屋を与えられたのが間違いではないのだと悟る。
ならば…と娘の小さな体を、まるで小川に稚魚を放流するかの如く投げ入れる。すると彼女は、今日一番のビッグスマイルを我々親に見せたのだった。
まぁ、しかし、それも仕方ないだろう。何せ今日は一日中拘束されっぱなしなんだから。

自宅→自家用車で空港へ〜ベビーシートに座らされる〜→飛行機中〜抱っこされっ放し〜→空港からレンタカー屋へ〜送迎バスの車中抱っこされっ放し〜→レンタカーでホテルへ(途中買い物のため寄り道あり)〜ベビーシートに座らされる(買い物の最中は店舗のベビーカーに拘束)

自宅を出発し、ホテルに辿り着くまでの約7時間半。伝い歩きにかける情熱は並々ならず、その運動量には脱帽させられるばかりの娘が延々とその動きを封じられていたのだから無理はない。

さて、大きなベッドに放流された娘。周りを見渡せば広々とした空間に初めて見る景色が広がっているのだから堪らない。好奇心旺盛で、活動的な探険家の本領を発揮。
自宅のベッドよりも高く、軽く55センチはあるだろうそこから脱出を開始。少々尻餅をつきつつも、いつものようにお尻からストンと着地。うーうー♪の掛け声と共に元気に部屋中を徘徊。移動の疲れで、贅沢なソファーにどっかり腰をおろした我々親の事など眼中にない。


「ちょっと、あの子、歩いて移動してるわよ。」
「ホントだ。」

娘、あちこち探検するのに熱中し過ぎ。自分が手助けを必要とせずとも歩いて移動している事に気づいていない。
まぁ、時々自分が自力で歩いている事にフと気づくらしく、ハっとした表情の後、上手にお尻からストンと座り込む場面も見られた。だが、それでもまた探検に熱中してしまうと、再び一人で歩いて部屋のアチコチへと移動再開。

おかげで彼女、この数日の間にかなり一人歩きが上達。探究心という名の餌が彼女を育てているんですな。


続きは↓
http://www5e.biglobe.ne.jp/~yu--/okinawa/okinawa.htm

  • 万座ビーチホテル&amp;リゾート<br /><br />部屋からの眺め<br />

    万座ビーチホテル&リゾート

    部屋からの眺め

    万座ビーチ ビーチ

  • レストランからの眺め

    レストランからの眺め

  • ビーチサイドテラスからの眺め

    ビーチサイドテラスからの眺め

  • 娘の誕生日に用意されたケーキ<br /><br />予約時に誕生日である事を伝えておけば、用意してくれます。<br />ただし、ホテル内のレストランを予約するのが条件。<br />チェックイン時に誕生日を証明出来るものを提示

    娘の誕生日に用意されたケーキ

    予約時に誕生日である事を伝えておけば、用意してくれます。
    ただし、ホテル内のレストランを予約するのが条件。
    チェックイン時に誕生日を証明出来るものを提示

  • エレベーターからロビーを見下ろす

    エレベーターからロビーを見下ろす

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