2003/08/30 - 2003/09/06
492位(同エリア638件中)
yusamaさん
- yusamaさんTOP
- 旅行記19冊
- クチコミ5件
- Q&A回答0件
- 71,935アクセス
- フォロワー1人
・Go to the paradise!!なんにもない贅沢
『モルディヴの感想:なんにも無い所だった』
世界の国々、30カ国あまりを旅してきたという旅行の達人が語ったモルディヴの感想。
何も無いから良いとも、悪いとも、その先は記されていなかったが私は思わず首を傾げてしまった。
この人にとって旅とは何だろう?一体モルディヴに何を求めて訪れたのだろう?
不思議で仕方なかった。
確かにモルディヴにはなんにも無い。
今まで私が旅した南の国と比べても何も無い。
これと言った名産品、特産品も無い。
だから観光が盛んな国なのに有名なお土産も無い。
1島1リゾートのそこへ行けば、ホテル内でのショーは楽しめるもののナイトスポットとは無縁。
首都マーレへ行けばショッピングも楽しめるが、1島1リゾートの島へ渡ればあるのはホテルの売店くらい。
珊瑚が波で砕かれた砂でが集まって出来た島だから山も丘も谷も無い。
あるのは底抜けに青い空と、頬を撫でる太陽の香りイッパイのオレンジの風、果てしなく透明で光り輝くコバルトブルーの海、そして綿のように優しい白い砂だけだ。
本当にモルディヴにはそれ以外のモノが無い。
そんな何も無い国だからこそ我々夫婦は旅に出た。
なんにも無いを求め、紺碧のインド洋に浮かぶ宝石のような島々モルディヴを訪れた。
モルディヴは教えてくれる。何も無い贅沢を。何もしない贅沢を。
・敵は日本人!!バカンスへの扉閉ざされる!!
昨晩チェックインした日本人は10時にレセプションに集合するよう指示されていた。
おそらくエクスカーションやホテル施設についての説明があるのだろう。
説明が終わったらすぐにでも海へ直行出来るよう万全の準備で部屋を出る。
ユニクロ製のキッズ用ドライメッシュTシャツの下にはオニューの水着。
シュノーケルもマスクも持ったし、ペットボトルに詰めた冷たいミネラルウォーター。
嗚呼、一刻も早くあの青い海に身を投じたい!!
少し早めに部屋を出た我々夫婦はレセプションへ向かう途中のまだ誰も居ないビーチで足を止め、その美しさを、朝の海を堪能するのだった。
三組の日本人カップルがバラバラと集まって来、その後真っ黒に日焼けした日本人女性が3人現れる。
どうやら全員オルベリのスタッフのようだ。
カップル毎にエクスカーションについて書かれた案内文を手渡される。
かなり多彩なエクスカーション。
数あるそれはホテル主宰のもの、ダイビングセンター主催のもの、ウォ−タースポーツセンター主催のものとあり、申し込む場所もそれぞれ違うようだ。
ふむ、なるほどね。
先ずは昨晩ジェッティまで出迎えてくれたAさんがホテル主宰のエクスカーションについての説明を始める。
レセプション前にボードが設置されており、そこに当日と翌日のエクスカーションが貼り出される。
そこには出発時間や所要時間、料金等が明記されている。
参加したければ名前とルームナンバーを記入しておき、最低催行人数が揃えばGO!!のサインがされエクスカーションは実施されるとの事。
気楽に申し込めてなかなかいい仕組みだね。
ふむふむ。さ、次、次。次のオネーさんサッサと説明してちょうだいよ。
早く遊びに行きたいんだからさ。
私の想い虚しく、そのまま説明を続けるAさん。
説明…と言っても、手渡された案内書の文章を延々と読み上げていくだけ。
英語やイタリア語で記載された案内書ならば訳してイチイチ読み上げるのもやむを得ないだろう。
だが、しかし、思いっきり日本語で書かれたその文章を一字一句間違わず読んで聞かせられるのだから堪ったもんじゃない。
段々イライラしてきた。時間の無駄というものだ。
ようやく説明書の文章を全て読み上げ、ホっとしたのも束の間、次にホテル施設についての説明が始まる。
うん、まぁ、これは仕方ない。このオルベリには小さいが医療施設もあり、そういったものの場所は聞いておくべきだ。(まぁ、ホテル内部のマップを見れば聞いてなくても探して辿り着くのは簡単ではあるが)
でも、でもね、わざわざレセプションのまん前にあるフォトショップの説明までしてくれるって、どーよ?
フジカラーだの、コニカだのポスターがぶら下がったその店舗は誰がどう見たってフォトショップ以外の何物でもないでしょう。
ま、ご覧の通り目の前にはフォトショップがありますから…程度の説明なら許せるけれど……
「水中カメラも売ってます。モルディヴは魚の豊富な所ですから、是非水中カメラは用意してください。」
「絶対水中カメラは必要ですよ。あった方がいいです。」
「日本から持って来た方もフィルムがなくなったら是非購入してください。」
「シュノーケリングする時は水中カメラを持って行った方がいいです。」
って、ああああああーーーーーーーー!!!!!!!しつこーーーーーーーーーいッ!!!!
「現像もやってます。」
日本に帰国したから現像します。
「是非こちらで現像してください。」
なんで?
「是非、是非、現像してください。」
ウザい。
「是非フォトショップご利用くださいね。」
アンタ、フォトショップ担当のオヤヂと出来てんのか?
浪速の商人もビックリのこの商魂。
逞しい。逞し過ぎます。
観光客の大事な時間を奪ってまでここまで売り込む日本人スタッフに怒りさえ感じた。
こんなセールス、他国のゲストにもやっているんでしょうか?否。
彼らは絶対に日本人ゲストを食い物、ターゲットにしてる。
その証拠にこんな馬鹿げた説明を無理やり聞かされているのは日本人だけだもの。
こんな馬鹿げた説明&セールス、他国ゲストにやったら怒りだすって、絶対。
ビーチヴィラに宿泊し、その滞在日数は軽く1ヶ月。時間に追われていない欧州人ゲストはエクスカーションだの、ショッピングだのと慌てる必要がない。
彼らは実にノンビリとリゾートステイを楽しむ。
相反し、水上コテージに宿泊し、その滞在日数は長くても1週間。
時間に追われる日本人ゲストはエクスカーションだの、ショッピングだのと何でもかんでも飛びつき、その為には大枚はたくのを厭わない。
そんな日本人ゲストをホテルマンがターゲットにしたとしても仕方の無い事なのかもしれない。
だが、しかし、それを虎視眈々と狙うのが日本人ホテルマンだなんて悲し過ぎるじゃないか!
ウンザリし、私はもう説明を聞くのを止めた。
窓の向こうに見える海をため息で見つめながら、時間が過ぎるのをただひたすら待つ。
そうこうしている間にAさんの説明がようやく終わったようだ。彼女の最後の言葉はこうだった。
「私の他にもう一人ホテル担当の日本人スタッフが居ますので。」
なぬっ?!ここに居る3人以外にも日本人スタッフが居るのか!
驚きのあまり、イスからずり落ちそうになった。
次にダイビングセンター担当の女性スタッフから説明を受ける。
ダイビングセンターのある場所、各種備品(フィンやマスク)の貸し出しについて等。
そしてAさんと同じく、日本語で書かれた案内書の文章をご丁寧に読み上げ始めた。やれやれ…。
もう私の心はここになかった。体こそこのレセプションにあったが、心は窓から見える海に存在した。だが、しかし、あまりに呆れてしまい、意識が再びそこに引き戻されてしまう。
「ダイビングいいですよー、是非試してください。」
またセールスですか。
「一度やったら絶対ハマります。」
ワタクシ、フィジーで一度体験ダイビングを致しました。しかしハマってませんが、何か?
「日本人インストラクターがいますので、安心して虜になってください。」
ええ、フィジーでやった時も日本人インストラクターに手取り足取り指導してもらいました。
でも二度とやらないと心に誓いましたが、何か?
はぁ…本当にいい加減にして欲しい。
再び窓の向こうに見える海をため息で見つめながら、時間が過ぎるのをただひたすら待つ。
そうこうしている間にダイビングセンター担当の説明がようやく終わったようだ。彼女の最後の言葉はこうだった。
「私の他にもう一人ダイビングセンターには日本人スタッフが居ますので。」
なぬっ?!ここに居る3人ともう一人の日本人以外にも日本人スタッフが居るのか!
驚きのあまり、イスの上に仁王立ちになりそうになった。
次はウォータースポーツセンター担当の女性スタッフから説明を受ける。
ウォータースポーツセンターのある場所、そこには潮の満ち引きが書かれたボードが置いてある事、その他諸々。
そしてAさん、ダイビングセンターの女性らと同じく、日本語で書かれた案内書の文章をご丁寧に読み上げ始めた。やれやれ…。
この人の説明は先の二人と比べると若干短かったのでまだ良し。
海外旅行でこんな無駄にバカ丁寧な説明をしてもらったのは初めてだ。
ホテルの人間に時間を奪われた事は今まで一度たりとも経験した事はない。
こんな酷い仕打ちを受けたのは初めてだ!一体なんだっつーの。
もっと驚いたのは他の日本人宿泊客が一生懸命彼女らの話を聞いていただけでなく、何を書いているのかまでは分からないがメモをとっていた事。
どうやら、あまりの説明の長さにウンザリしているのは我々夫婦だけのようだった。
はぁ…やっと解放されるよ。
真っ先にイスから立ち上がり、とっととその場を立ち去ろうとした瞬間、ウォータースポーツセンター担当の最後の言葉が放たれた。
「私の他にもう一人ウォータースポーツセンターには日本人スタッフが居ますので。」
なぬっ?!ここに居る3人ともう二人人の日本人以外にも日本人スタッフが居るのか!
驚きのあまりイスを頭の上に振りかざし、そのまま担いで突っ走り、勢いそのままあの青い海にダイブしそうになった。
南の島の旅に慣れていない人や、言葉に不安な人にとっては日本人スタッフが多いのは歓迎すべき事なのかもしれない。
だけど、いくらなんでもこの小さなリゾートに日本人スタッフ6人は多過ぎだろ。
異国に来たらなるべく日本人の顔は見たくない我々夫婦にとって、この環境は実に居心地が悪いものであった。
過剰な説明も過剰なセールスも多過ぎる日本人スタッフも真っ平ゴメンだ!
くだらない説明はみっちり1時間半。
この日の午前中を潰されてしまった。
我々がモルディヴを訪れた8〜9月は雨季真っ只中。
日本の梅雨と違い一日中ジメジメとした雨が降るわけではないが、晴れ間が貴重なのは言うまでもない。
さらにこの日は我々滞在中、一番潮が引く日だった。
折角の干潮タイムをこの馬鹿げた説明でオジャンにされた。
私はオルベリのスタッフに言いたい。
エクスカーションとホテル施設の説明は必要最低限、簡潔、手短にお願いしたい!
押し付けがましいセールスもするなとは言わないが、程ほどにしていただきたい!
宿泊客の大事な時間を奪うとは言語道断!
結局、残されたこの日の僅かな午前中の時間はビーチをブラリと散策しただけに終わった。
続きは↓に
http://www5e.biglobe.ne.jp/~yu--/maldive/maldive.htm
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (1)
-
- kylalaさん 2008/01/17 00:17:32
- モルで日本人
- モルは15回行ってます。日本人スタッフ皆無の所を狙って行ってます。日本人スタッフの凍りついたような笑顔で接するのは嫌ですね。特にダイビングスタッフはドイツ人なんかと違い、客を幼稚園児扱いするようなガイドをします。例えば、「は〜い、みなさん、こっちにきてくださ〜い。きれいな魚ですね。」「ついてきてくださ〜い」つまり護送船団方式。これは日本ダイビングイントラ界の固有の伝統です。これが実に不快。初心者ならいいけど、経験者にとっては非常に邪魔。事故を起こさないための自己保身の賜物だす。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
南マーレ環礁(モルディブ) の人気ホテル
モルディブで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
モルディブ最安
562円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
1
17