ラップランド旅行記(ブログ) 一覧に戻る
2002年2月<br /><br />春学期の始まりまで10日間ほど休みがあったので、1週間ほど北欧に行くことにした。行く前日まで何も決まっていなくて、急遽行くことになり、旅行代理店に無理を言って、ロンドン‐間の飛行機とヒースロー空港までの夜行バスをとってもらった。中学のときぐらいから、行きたいと思っていた北欧旅行があれよあれよのうちに決まった。<br /><br />ロンドンから、SASでストックホルムまでは約1時間半だった。北欧の冬といえば、雪がめちゃ積もっているやろうと期待していったが、それほどでもなかった、というより、街中には、雪はなかった。しかも、町に出てみると、スコットランドより、暖かかった。どんなに寒いねん、スコットランド。<br /><br />空港からストックホルムの町までは、バスで30分くらいだった、色々と行く方法があるが、バスが一番安かった。(バスのチケットを買う時に国際学生証を見せると、割引がある、チケット売り場の人は言ってくれないので、自分から言わないとダメ。)町に出て、まずは宿探し、地球の歩き方に載っている、安宿に片っ端から、電話をかけまくった。冬だし、時期も中途半端なので、宿はすいていると、旅行代理店のおっちゃんが言ってたのに、全然あいてなくて、7, 8件目にして、やっと宿をとることが出来た。とりあえず、荷物を預け、ぶらぶらと市内観光、あんまり下調べをしていなかったけれども、色々と見るところが多くて、すぐに夜になった。冬の北欧は夜が来るのがほんと早く、4時半くらいには、すでに暗くなっていた。<br /><br />次の日は、朝にその日の夜に北上する電車のチケットをとりに行った。俺はこのとき、スカンレイルパスを購入、だいだい2万円くらい、それと、席の予約代500円くらいを払い、無事チケット購入完了。スカンレイルパスは、5日間乗り放題で、ほとんどの鉄道に使える。<br /><br />それから、スカンセン公園に行った。この公園失敗だったかも、大きな動物園+民族博物館といった感じのところだったんだけど、冬なので、動物はほとんどおらず、民族間もほとんど閉まっていた。トナカイが見れるので、それ目当ての人はいいかも。<br /><br />次に行ったのが、ヴァーサ号博物館。ここ、おすすめ。ここには、世界最大の帆船で、処女航海で港湾内で沈没したヴァーサ号を引き上げ、復元したものが置いてある。3,400年前に作られたというのが信じられないくらい大きい。保存状態もよく、ほとんど無傷で保管されている。スカンセン公園から、歩いて10分くらい。<br /><br />その日の5時発の電車で、俺はストックホルムを後にして、北に向かった。目的地は、キールナ。電車で約13時間。キールナは、世界最大の炭鉱として、社会の授業で出てきたはず。(ちなみに、俺はすっかり忘れていた。)ストックホルムを出て、1時間もすると、あたりは一面銀世界。「これこれ、これが北欧でしょ」といった感じ。電車の中で、日本人旅行者と出会い、トランプをしたり、話したりして、あっという間に時間は過ぎていった。ちなみにこの日は、日本の節分に当たったので、持参した豆で豆まきした。意外に、節句をきっちりこなす俺。しかし、ここで重大事実発覚!!!!その日本人の人に、電車代を聞いたら、なんと3000円くらいだったらしい。つまり、どう計算しても、5日間でスカンレールパスのもとを取るのは至難のわざということになる。レールパスは、よく考えて買ったほうがいいよ〜。<br /><br />朝6時くらいに、キールナに到着。寒いのは確かに寒いけれども、北海道にスキーに行ったときと同じくらいだったのに、少し残念。立ちションできないくらい、寒いのかなと思っていただけに。まずは、お決まりの宿探し。今回は、インフォーメーションセンターで、宿りストをもらい、一発で予約完了。しかも、荷物を置かしてもらいに行ったら、即入室可能ということで、かなり得した気分。<br />とりあえず、市内観光に出かけてみた、しかし1時間で市内観光完了。この町ほんと何もないです。で、またまたインフォメーションセンターに行き、夜のオーロラツアーを予約。ホテル代より、高かったけれども、オーロラ見にここまで来たので、しょうがない。ここは、オーロラツアーのようなActivityを売りにしているようで、この他にも犬ゾリツアー、トナカイツアーなどさまざまツアーがあった。<br /><br />夜の9時に、ツアーの人がホテルまで迎えにきてくれた。で、山の中腹にある山小屋まで車で行き、そこで防寒服に着替え、スノーモービルでいっきに頂上へ。ツアーに参加していた人はほぼ日本人のみ、どこでもいます。(自分もその一人) 頂上についた瞬間、ツアーの人がいきなり、「オーロラや」と叫んだ。おいおい、マジかよと思いながらも、目を凝らしてみると、わずかだか、空に青白い部分があった。こっちの人は、オーロラのこと「ノーザンライト」といい、オーロラをあらわすのに強いか弱いかという表現を使っていた。当然ながら、俺が見たオーロラは弱いオーロラ。俺がオーロラを見たところは、スキー場のようで、未だにTバーと呼ばれるリフトを使っていたのに少し、驚いた。かなり急な斜面なのに。<br /><br />それから、しばらくして、ツアーの人たちが、鮭の入ったスープとコーヒーを作ってくれた。頂上にも山小屋があり、薪で火がたかれて、なんとも言えないいい雰囲気だった。しかし、ここで緊急事態発生!!ツアー客の一人が、行方不明に。この頂上のすぐ隣には、昔炭鉱だった場所があり、切り立った崖になっていた。ここに落ちていたら、おしまいだみたいなことをそのちょっと前にツアーのおっちゃんが言ってたので、少しぞっとしたが、かなり高いフェンスがあったので、大丈夫だろうとは思ったが。みんなで、手分けして探して、かなり大変だったけど、その人はなんと歩いて、スキー場のほうから降りていってたみたい。 それから、外で待つこと2時間、結局オーロラは現れなかった。けれでも、弱いオーロラとはいえ、来た初日に見れたのは、ほんとにラッキーだった。日本人ツアー客のほとんどが4泊くらいして、見れずに帰っていくらしいからである。この時のツアーのおっちゃんやにいちゃんたちはほんまいい人ばっかやった。色々なことを英語で説明してくれたんだけれども、このときばかりは英語を勉強していてよかったなぁと思った。<br /><br />ツアーから、帰ったときにはすでに12時くらいだった。オーロラも見れたことだし、次の早朝5時半の電車で発つことにした。次の目的地は、ロバニエミ、そうサンタクロース村のあるところである。なぜ5時かというとその電車を逃すと、その日中には、ロバニエミにはつけないからである。しかも、スウェーデンとフィンランドは線路の幅が違うようで、国境越えの電車が走っていない。なので、キールナから、とりあえずXXXXまで行き、そこからバスでXXXX まで行き、それからXXXXまでまたバスに乗り、国境を越え、それでやっとXXXXから、電車に乗って、ロバニエミに到着ということになる。ロバニエミに着いたのその日の、夕方5時だった。電車の中で、ログハウスの輸出をしているという、おもろいイタリア人のおっちゃんに出会った。何がおもろいかというと、祖のおっちゃん電車の中からにもかかわらず、写真をとりまくり、1本フィルム終わらしていた、そのとり方は、ペー&パー子以上!!(XXXXは思い出したら、書きます。)<br /><br />ロバニエミに着くころには、あたりは薄暗くなっていた。しかも、吹雪。ホテルの予約を駅で済ませ、バスがすでに終わっていたので吹雪の中歩いて、市街地にあるホテルまで。この旅で初めて北欧の寒さを思い知らされた。ホテルがなかなか見つからず、右往左往していると、親切そうなおばちゃんが「May I help you?」と助け舟を出してくれた。地獄に仏とは、まさにこのこと、しっかりホテルまでの行き方を教えてもらえた。でも、よく考えるとこの国はすごいなぁと思った。結構な年のおばちゃんでも、英語がぺらぺらだからである。スウェーデンもフィンランドもしっかり母国語が別にあるのにである。<br /><br />ホテルにチェックインの後、少し町を歩いた。当然のことながら、一面雪、しかも車が滑りまくっていた。(北欧では、未だにスパイクタイヤが大活躍していた。たぶん、スタッドレスではすべるんやろう。)ロバニエミには、世界最北端のマクドナルドがある。と言っても、普通のマクドだけどね。<br /><br />ホテルに戻ってから、念願のサウナに直行。フィンランドと言えば、サウナとキシリトールとムーミンとサンタクロースと言うくらい、サウナは有名。電熱ではなく、しっかり熱した石に水をかけると言う正真正銘のサウナやった。日本でも、サウナはタオル巻かないといけないので、タオルを巻いて入ろうとしたら、こっちの人はみんな何も持たずに入っていた。郷に入りては、郷に従えで、フルちんで突入。当然日本人は俺一人。俺のほかに5人くらいいて、おっさんの一人が、石に水かけまくって、かなり熱かった。ここらで、大和魂みしたるかぁと思い、俺は座禅を組み絶対ほかのやつより長く入ってやろうと心に誓った。おっさんらも、若造に負けてたまるかぁの勢いで、かなり粘りよった。しかし、俺の根気勝ち。出た時には、かなりフラフラやったけど、見も心もリフレッシュ。<br /><br />次の日は朝から、念願のサンタクロース村へ。ちょっと先走り過ぎて、開園前についてもうた。中学生のころ、なるほど・ザ・ワールド(懐かしい、キンキンいずこへ〜)で見て以来、いつか行きたいと思っていた、サンタクロース村。ちょっとイメージと違ったけれど、ここはほんといいです。ここから、手紙をいっぱい送ろうと思っていたが、しっかりアドレス帳を忘れ、自分と実家に2通も送ってもうた。感動のサンタクロースとのご対面は、行った人のみ知る感動なので、省略。<br /><br />サンタクロース村を満喫するころには、もうすっかり夕暮れで、その後、町を観光。観光といっても、いくところがサンタ村ぐらいだったので、スーパーに行ったり、ショッピングモールに行ったりして、北極圏手前の生活を垣間見た感じ。その夜はホテルを8時くらいに出て、9時発のフィンランド行きに乗った。1000円くらい出せば、寝台車両に変えられるということだったので、しっかり寝台電車に乗ることに。寝台車、最高!!洗面台までついていたしね。でも、シャワー付きはもう少しお金出さないといけない。<br /><br />次の日の10時前に、ヘルシンキ中央駅に到着。ヘルシンキも思ったほど寒くなかった。でも、後で聞いた話によると、俺が帰った後すぐ又寒くなったらしく、マイナスの10度くらいが続いたらしい。ラッキーだったような、でも少し寒い北欧を体験したかったような、複雑なところ。ヘルシンキについて、まずその日の夜発の船をとりにいった。ヘルシンキからストックホルムまでは3ラインくらい船が出ているみたいで、俺は、一番安かったヴィキングラインを予約した。ほんとは、一泊するつもりだったんだけど、ムーミン村が冬は閉まってみるみたいなので、一日で十分と思い、一日だけにした。ムーミン村に行く人は気をつけるように、冬閉まってるよ。ヘルシンキはストックホルムに良く似てた、けれども、海にいっぱい氷が浮かんでて、かなりいい感じでした。観光もしたんだけど、あんまり思い出せない。ショッピングは、北欧なので、デザイン物ばっかり買った。とくに、ittalaは安くていいのがあるよ。<br /><br />そうこうしているうちに、船の出発の時間。これから、16時間ほどの船旅。この船が少し楽しみだった。というのも、フィンランド人の友達から、いかにこの船がいいか聞いていたから。実際は、想像以上。いやー、まいった。まず、そのデカさ、船に乗ってから、すぐ看板に出たんだけど、その辺のビルより高かった。エレベーター見たら、しっかり13階建てやった。俺は、一番安いとこやったから、船の最下層、車より下。タイタニックやったら、一番最初にカギしめられて、死ぬところやろうなぁと思った。なので、なるべく上のほうにいた。船の中には、カジノあり、ディスコあり、レストランあり、ほんとなんでもあった。しかも、DUTYFREESHOPもあった。ここ、ほんまに安かった。車で来てるやつはみんなケースで酒買ってた。北欧デザインといわれるものもかなりあり、しかもめちゃ安くなってた。もちろん、ittalaも。<br /><br />この船の中で、フィンランド人のおばあちゃんとその孫と仲良くなった。きっかけは、船を待ってる時に俺が英語で話し掛けたんだけど、その子分からなかったみたいで、いきなり[DA?]って、めちゃかわいかった。おばあちゃんは少し英語分かるみたいで、どこから来たとか、どこに行くのかといったたわいもない話をしたんだけど、なんかいい時間だったなぁ。いい人との出会いは、ほんと旅の醍醐味だわ。<br /><br />朝の9時ごろ、ストックホルムに到着。帰りの飛行機は、4時くらいだったので、それまで、又ストックホルムの町をぶらぶらと歩いた。そういえば、俺、初日にストックホルムでポスター買ったんだけど、それをその日の夜の電車に忘れてきた。あれは、痛かったなぁ。日本のものやったけど、かなりレアなやつやったので、今考えると、この時買っておけばよかったなぁ。あっというまに時は立ち、俺は帰国の途に(といっても、イギリスだけどね。)。ちなみに、ヒースローがかなり込んでたみたいで、なかなか着陸できなかった。<br /><br />以上、北欧旅行の巻でした。次はどこ行こうかなぁ。<br /><br />(番外編)<br />ロンドンからの帰りは、夜行バスやってんけど、そこで事件発生!俺の横に泥酔の奴が座りやがった。やたら、話し掛けてくるし、こいつと一晩一緒かよと思うと、もう泣きそうになった。しかし、バスが走り出して5分後くらいに、こいつトイレでタバコを吸うから、黙っておけよと俺に言い残して、トイレに入った。しっかり、トイレの火災報知器がなって、バスの運ちゃんと口論の末、道の途中でおろされた。トイレで、タバコ吸っちゃダメだよ、アンディー。<br />ちなみに、途中から乗ってきた奴も、夜中4時くらいにトイレでタバコ吸って、わけ分からんサービスエリアで下ろされた。<br />一晩で、二人も強制送還という、レアなバス旅やった。<br /><br />下のが、今回の北欧旅行日程表(ほとんど、ホテルで寝てねー。)

スカンジナビア縦断

1いいね!

2002/02/01 - 2002/02/07

147位(同エリア174件中)

5

2

neds

nedsさん

2002年2月

春学期の始まりまで10日間ほど休みがあったので、1週間ほど北欧に行くことにした。行く前日まで何も決まっていなくて、急遽行くことになり、旅行代理店に無理を言って、ロンドン‐間の飛行機とヒースロー空港までの夜行バスをとってもらった。中学のときぐらいから、行きたいと思っていた北欧旅行があれよあれよのうちに決まった。

ロンドンから、SASでストックホルムまでは約1時間半だった。北欧の冬といえば、雪がめちゃ積もっているやろうと期待していったが、それほどでもなかった、というより、街中には、雪はなかった。しかも、町に出てみると、スコットランドより、暖かかった。どんなに寒いねん、スコットランド。

空港からストックホルムの町までは、バスで30分くらいだった、色々と行く方法があるが、バスが一番安かった。(バスのチケットを買う時に国際学生証を見せると、割引がある、チケット売り場の人は言ってくれないので、自分から言わないとダメ。)町に出て、まずは宿探し、地球の歩き方に載っている、安宿に片っ端から、電話をかけまくった。冬だし、時期も中途半端なので、宿はすいていると、旅行代理店のおっちゃんが言ってたのに、全然あいてなくて、7, 8件目にして、やっと宿をとることが出来た。とりあえず、荷物を預け、ぶらぶらと市内観光、あんまり下調べをしていなかったけれども、色々と見るところが多くて、すぐに夜になった。冬の北欧は夜が来るのがほんと早く、4時半くらいには、すでに暗くなっていた。

次の日は、朝にその日の夜に北上する電車のチケットをとりに行った。俺はこのとき、スカンレイルパスを購入、だいだい2万円くらい、それと、席の予約代500円くらいを払い、無事チケット購入完了。スカンレイルパスは、5日間乗り放題で、ほとんどの鉄道に使える。

それから、スカンセン公園に行った。この公園失敗だったかも、大きな動物園+民族博物館といった感じのところだったんだけど、冬なので、動物はほとんどおらず、民族間もほとんど閉まっていた。トナカイが見れるので、それ目当ての人はいいかも。

次に行ったのが、ヴァーサ号博物館。ここ、おすすめ。ここには、世界最大の帆船で、処女航海で港湾内で沈没したヴァーサ号を引き上げ、復元したものが置いてある。3,400年前に作られたというのが信じられないくらい大きい。保存状態もよく、ほとんど無傷で保管されている。スカンセン公園から、歩いて10分くらい。

その日の5時発の電車で、俺はストックホルムを後にして、北に向かった。目的地は、キールナ。電車で約13時間。キールナは、世界最大の炭鉱として、社会の授業で出てきたはず。(ちなみに、俺はすっかり忘れていた。)ストックホルムを出て、1時間もすると、あたりは一面銀世界。「これこれ、これが北欧でしょ」といった感じ。電車の中で、日本人旅行者と出会い、トランプをしたり、話したりして、あっという間に時間は過ぎていった。ちなみにこの日は、日本の節分に当たったので、持参した豆で豆まきした。意外に、節句をきっちりこなす俺。しかし、ここで重大事実発覚!!!!その日本人の人に、電車代を聞いたら、なんと3000円くらいだったらしい。つまり、どう計算しても、5日間でスカンレールパスのもとを取るのは至難のわざということになる。レールパスは、よく考えて買ったほうがいいよ〜。

朝6時くらいに、キールナに到着。寒いのは確かに寒いけれども、北海道にスキーに行ったときと同じくらいだったのに、少し残念。立ちションできないくらい、寒いのかなと思っていただけに。まずは、お決まりの宿探し。今回は、インフォーメーションセンターで、宿りストをもらい、一発で予約完了。しかも、荷物を置かしてもらいに行ったら、即入室可能ということで、かなり得した気分。
とりあえず、市内観光に出かけてみた、しかし1時間で市内観光完了。この町ほんと何もないです。で、またまたインフォメーションセンターに行き、夜のオーロラツアーを予約。ホテル代より、高かったけれども、オーロラ見にここまで来たので、しょうがない。ここは、オーロラツアーのようなActivityを売りにしているようで、この他にも犬ゾリツアー、トナカイツアーなどさまざまツアーがあった。

夜の9時に、ツアーの人がホテルまで迎えにきてくれた。で、山の中腹にある山小屋まで車で行き、そこで防寒服に着替え、スノーモービルでいっきに頂上へ。ツアーに参加していた人はほぼ日本人のみ、どこでもいます。(自分もその一人) 頂上についた瞬間、ツアーの人がいきなり、「オーロラや」と叫んだ。おいおい、マジかよと思いながらも、目を凝らしてみると、わずかだか、空に青白い部分があった。こっちの人は、オーロラのこと「ノーザンライト」といい、オーロラをあらわすのに強いか弱いかという表現を使っていた。当然ながら、俺が見たオーロラは弱いオーロラ。俺がオーロラを見たところは、スキー場のようで、未だにTバーと呼ばれるリフトを使っていたのに少し、驚いた。かなり急な斜面なのに。

それから、しばらくして、ツアーの人たちが、鮭の入ったスープとコーヒーを作ってくれた。頂上にも山小屋があり、薪で火がたかれて、なんとも言えないいい雰囲気だった。しかし、ここで緊急事態発生!!ツアー客の一人が、行方不明に。この頂上のすぐ隣には、昔炭鉱だった場所があり、切り立った崖になっていた。ここに落ちていたら、おしまいだみたいなことをそのちょっと前にツアーのおっちゃんが言ってたので、少しぞっとしたが、かなり高いフェンスがあったので、大丈夫だろうとは思ったが。みんなで、手分けして探して、かなり大変だったけど、その人はなんと歩いて、スキー場のほうから降りていってたみたい。 それから、外で待つこと2時間、結局オーロラは現れなかった。けれでも、弱いオーロラとはいえ、来た初日に見れたのは、ほんとにラッキーだった。日本人ツアー客のほとんどが4泊くらいして、見れずに帰っていくらしいからである。この時のツアーのおっちゃんやにいちゃんたちはほんまいい人ばっかやった。色々なことを英語で説明してくれたんだけれども、このときばかりは英語を勉強していてよかったなぁと思った。

ツアーから、帰ったときにはすでに12時くらいだった。オーロラも見れたことだし、次の早朝5時半の電車で発つことにした。次の目的地は、ロバニエミ、そうサンタクロース村のあるところである。なぜ5時かというとその電車を逃すと、その日中には、ロバニエミにはつけないからである。しかも、スウェーデンとフィンランドは線路の幅が違うようで、国境越えの電車が走っていない。なので、キールナから、とりあえずXXXXまで行き、そこからバスでXXXX まで行き、それからXXXXまでまたバスに乗り、国境を越え、それでやっとXXXXから、電車に乗って、ロバニエミに到着ということになる。ロバニエミに着いたのその日の、夕方5時だった。電車の中で、ログハウスの輸出をしているという、おもろいイタリア人のおっちゃんに出会った。何がおもろいかというと、祖のおっちゃん電車の中からにもかかわらず、写真をとりまくり、1本フィルム終わらしていた、そのとり方は、ペー&パー子以上!!(XXXXは思い出したら、書きます。)

ロバニエミに着くころには、あたりは薄暗くなっていた。しかも、吹雪。ホテルの予約を駅で済ませ、バスがすでに終わっていたので吹雪の中歩いて、市街地にあるホテルまで。この旅で初めて北欧の寒さを思い知らされた。ホテルがなかなか見つからず、右往左往していると、親切そうなおばちゃんが「May I help you?」と助け舟を出してくれた。地獄に仏とは、まさにこのこと、しっかりホテルまでの行き方を教えてもらえた。でも、よく考えるとこの国はすごいなぁと思った。結構な年のおばちゃんでも、英語がぺらぺらだからである。スウェーデンもフィンランドもしっかり母国語が別にあるのにである。

ホテルにチェックインの後、少し町を歩いた。当然のことながら、一面雪、しかも車が滑りまくっていた。(北欧では、未だにスパイクタイヤが大活躍していた。たぶん、スタッドレスではすべるんやろう。)ロバニエミには、世界最北端のマクドナルドがある。と言っても、普通のマクドだけどね。

ホテルに戻ってから、念願のサウナに直行。フィンランドと言えば、サウナとキシリトールとムーミンとサンタクロースと言うくらい、サウナは有名。電熱ではなく、しっかり熱した石に水をかけると言う正真正銘のサウナやった。日本でも、サウナはタオル巻かないといけないので、タオルを巻いて入ろうとしたら、こっちの人はみんな何も持たずに入っていた。郷に入りては、郷に従えで、フルちんで突入。当然日本人は俺一人。俺のほかに5人くらいいて、おっさんの一人が、石に水かけまくって、かなり熱かった。ここらで、大和魂みしたるかぁと思い、俺は座禅を組み絶対ほかのやつより長く入ってやろうと心に誓った。おっさんらも、若造に負けてたまるかぁの勢いで、かなり粘りよった。しかし、俺の根気勝ち。出た時には、かなりフラフラやったけど、見も心もリフレッシュ。

次の日は朝から、念願のサンタクロース村へ。ちょっと先走り過ぎて、開園前についてもうた。中学生のころ、なるほど・ザ・ワールド(懐かしい、キンキンいずこへ〜)で見て以来、いつか行きたいと思っていた、サンタクロース村。ちょっとイメージと違ったけれど、ここはほんといいです。ここから、手紙をいっぱい送ろうと思っていたが、しっかりアドレス帳を忘れ、自分と実家に2通も送ってもうた。感動のサンタクロースとのご対面は、行った人のみ知る感動なので、省略。

サンタクロース村を満喫するころには、もうすっかり夕暮れで、その後、町を観光。観光といっても、いくところがサンタ村ぐらいだったので、スーパーに行ったり、ショッピングモールに行ったりして、北極圏手前の生活を垣間見た感じ。その夜はホテルを8時くらいに出て、9時発のフィンランド行きに乗った。1000円くらい出せば、寝台車両に変えられるということだったので、しっかり寝台電車に乗ることに。寝台車、最高!!洗面台までついていたしね。でも、シャワー付きはもう少しお金出さないといけない。

次の日の10時前に、ヘルシンキ中央駅に到着。ヘルシンキも思ったほど寒くなかった。でも、後で聞いた話によると、俺が帰った後すぐ又寒くなったらしく、マイナスの10度くらいが続いたらしい。ラッキーだったような、でも少し寒い北欧を体験したかったような、複雑なところ。ヘルシンキについて、まずその日の夜発の船をとりにいった。ヘルシンキからストックホルムまでは3ラインくらい船が出ているみたいで、俺は、一番安かったヴィキングラインを予約した。ほんとは、一泊するつもりだったんだけど、ムーミン村が冬は閉まってみるみたいなので、一日で十分と思い、一日だけにした。ムーミン村に行く人は気をつけるように、冬閉まってるよ。ヘルシンキはストックホルムに良く似てた、けれども、海にいっぱい氷が浮かんでて、かなりいい感じでした。観光もしたんだけど、あんまり思い出せない。ショッピングは、北欧なので、デザイン物ばっかり買った。とくに、ittalaは安くていいのがあるよ。

そうこうしているうちに、船の出発の時間。これから、16時間ほどの船旅。この船が少し楽しみだった。というのも、フィンランド人の友達から、いかにこの船がいいか聞いていたから。実際は、想像以上。いやー、まいった。まず、そのデカさ、船に乗ってから、すぐ看板に出たんだけど、その辺のビルより高かった。エレベーター見たら、しっかり13階建てやった。俺は、一番安いとこやったから、船の最下層、車より下。タイタニックやったら、一番最初にカギしめられて、死ぬところやろうなぁと思った。なので、なるべく上のほうにいた。船の中には、カジノあり、ディスコあり、レストランあり、ほんとなんでもあった。しかも、DUTYFREESHOPもあった。ここ、ほんまに安かった。車で来てるやつはみんなケースで酒買ってた。北欧デザインといわれるものもかなりあり、しかもめちゃ安くなってた。もちろん、ittalaも。

この船の中で、フィンランド人のおばあちゃんとその孫と仲良くなった。きっかけは、船を待ってる時に俺が英語で話し掛けたんだけど、その子分からなかったみたいで、いきなり[DA?]って、めちゃかわいかった。おばあちゃんは少し英語分かるみたいで、どこから来たとか、どこに行くのかといったたわいもない話をしたんだけど、なんかいい時間だったなぁ。いい人との出会いは、ほんと旅の醍醐味だわ。

朝の9時ごろ、ストックホルムに到着。帰りの飛行機は、4時くらいだったので、それまで、又ストックホルムの町をぶらぶらと歩いた。そういえば、俺、初日にストックホルムでポスター買ったんだけど、それをその日の夜の電車に忘れてきた。あれは、痛かったなぁ。日本のものやったけど、かなりレアなやつやったので、今考えると、この時買っておけばよかったなぁ。あっというまに時は立ち、俺は帰国の途に(といっても、イギリスだけどね。)。ちなみに、ヒースローがかなり込んでたみたいで、なかなか着陸できなかった。

以上、北欧旅行の巻でした。次はどこ行こうかなぁ。

(番外編)
ロンドンからの帰りは、夜行バスやってんけど、そこで事件発生!俺の横に泥酔の奴が座りやがった。やたら、話し掛けてくるし、こいつと一晩一緒かよと思うと、もう泣きそうになった。しかし、バスが走り出して5分後くらいに、こいつトイレでタバコを吸うから、黙っておけよと俺に言い残して、トイレに入った。しっかり、トイレの火災報知器がなって、バスの運ちゃんと口論の末、道の途中でおろされた。トイレで、タバコ吸っちゃダメだよ、アンディー。
ちなみに、途中から乗ってきた奴も、夜中4時くらいにトイレでタバコ吸って、わけ分からんサービスエリアで下ろされた。
一晩で、二人も強制送還という、レアなバス旅やった。

下のが、今回の北欧旅行日程表(ほとんど、ホテルで寝てねー。)

PR

  • キールナの駅

    キールナの駅

  • 北欧の人らの自転車代わり。老いも若きもこれでお買い物。

    北欧の人らの自転車代わり。老いも若きもこれでお買い物。

この旅行記のタグ

1いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

この旅行記へのコメント (5)

開く

閉じる

  • ツーリスト今中さん 2006/04/17 20:08:50
    北欧、良いですねぇ
    北国志向の私。北欧はなかなか行けません。
    アラスカ、カムチャッカ2回ずつ行きました!
    冬のオーロラも良いかもしれないけれど(見ていない)
    白夜も感激ものですよ〜!
    夏至の頃に行くといっち番長い昼を体験できます。
    地平線から遥か上の沈まない太陽の強烈な光。でも、熱くない。

    是非体験してください!

    今は一昨年、釧路からのチャーター便で行ったカムチャカ以来海外は
    行けそうもありません。

    バイタリティー溢れる旅頑張ってね。

    neds

    nedsさん からの返信 2006/04/22 13:00:50
    RE: 北欧、良いですねぇ
    書き込みありがとうございます。

    アラスカも一度は行ってみたいですね。

    しかも夏に。フィンランドの友人は白夜祭で、

    サウナに入って、出ては酒を飲むのを交互に繰り返すそうです。

    今年はどこに行こうかなぁ。
  • とらいもんさん 2006/01/06 16:03:12
    すんげー!
    nedsさんへ
    おそれいりました!
    貴方の日記!こそ旅行記ですね!感心しました。
    私には到底出来ませんが、写真が無くっても「冒険」を感じました。
    有難うございました。
    スイスへ一人で行こうとしてる、田舎の無謀!じいさまより。

    neds

    nedsさん からの返信 2006/01/06 16:37:07
    RE: すんげー!
    書き込みありがとうございます。
    もう一回やれと言われるとつらいですけど、
    いい思い出です。
    スイスお気をつけて!!

    とらいもん

    とらいもんさん からの返信 2006/01/06 18:36:49
    ドモドモ!
    nedsさんへ
    お返事有難うございます。
    スイスハイクは6月下旬です。現在行程を調整中です。
    またお話を聞かせてください!
    じいさまより

nedsさんのトラベラーページ

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フィンランドで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
フィンランド最安 400円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

フィンランドの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP