夏の終わりに訪れる森と湖の国フィンランド

2004/08/26 - 2004/09/03

2004年の8月から9月にかけて、
およそ1週間の日程でフィンランドに視察旅行に
出かけました(おまけでついていったよーなもんですが)。
その時の旅行記です。

エリア フィンランド

関西国際空港より、
フィンランド航空機にて
フィンランド・ヴァンター国際空港へと
出発しました。

首都ヘルシンキの近くにある、
ヴァンター国際空港の様子です。
当然ですが、案内板などはフィンランド語で
書かれていて(英語での併記もありますが)、
外国に来てしまった実感が
急に強くなったのを思い出します。

ヘルシンキの鉄道中央駅から
ほど近いところにある、
ホテルスカンディックシモンケンタの外観です。
北欧らしく、非常にデザイン・機能性に
優れたつくりをしています。
通りに面した部分は全てガラス張りになっています。

http://www.scandic-hotels.com/simonkentta

ヘルシンキ中央駅の様子です。
今回の旅では鉄道は一度も利用しませんでしたが。

ヘルシンキの港近くには
マーケット広場なる場所があり、
毎日のように朝市が開かれています。
食料品からお土産品まで、
実にたくさんの品物がここで揃います。

FAROという川沿いのお洒落なレストランでランチ。
写真に写っているのは外の席ですが、
この日は天気のせいか、
屋内での食事を余儀なくされました。
でもお米を使った料理が出て
とても美味しかったです。

この日は首都ヘルシンキからちょっと離れて、
フィンランドの南西部、トゥルクに近い
ナーンタリという町のスパホテルに泊まりました。
しかし、予約の関係でエステは体験できず、
近くのムーミンワールドも、
夏季シーズン以外はやっていないとのこと。
(この時はちょうど8月の終わり頃でしたが、
8月中旬で終わりだそうです)

ただ、出入りは自由に出来るようなので、
夕食までの間、静かなムーミンワールドを
散歩しました。
写真はムーミンワールドの入り口です。
中に入ると地元の方も何人か散歩されていて、
むしろ静かなのでとても落ち着きました。
北欧諸国は夏季の間は非常に日が長いため
(8月、9月だと夜の9時頃まで明るい)
ついつい時間が経つのを忘れて散歩していたら
迷ってしまって、夕食の集合時間に
遅れそうになって、散歩が夕練に変化したのは内緒。

こんな風に、ムーミンの家があったりします。
オンシーズンだと、
ムーミンたちに会えたりもするようです。

次の日は、ラウマという町に行きました。
この町の旧市街は世界遺産にも登録されています。
かつての漁師や網元の家がそのまま保存されています。

ランチは森をちょっと入っていったところにある
静かなレストランで。

レストランの外観。

ヘルシンキ近郊。エスポー市にある、
ヌークシオ国立公園。
様々なハイキングコースがあり、
自分の体力に応じたコースが選べます。
森と湖。まさにフィンランドを象徴する風景が
広がっています。
実は来る途中、山道でバス酔いしてしまったんですが、
深呼吸しながら森の中を歩いたら
すっかり癒されました。
キノコや木の実(ベリーなど)も森の中で採って
自由に食べる事が出来ますが、
キノコは知識がないのでスルーしました………。
あるんです。いかにも毒キノコ色したキノコも。

ヘルシンキから北東に車で2、3時間。
Lahti(ラハティ)という町には
フィンランドが誇る作曲家ヤン・シベリウスに
ちなんだ音楽堂、シベリウスホールがあります。
色々なコンサートが開かれているようです。
広々とした空間、吹き抜け、
外の光を取り込む壁一面のガラスと、
建物そのものも見る価値ありです！

ヘルシンキの港・マーケット広場から少し歩くと
ヘルシンキ大聖堂があります。
この建物は階段を登った、
やや高いところに建てられているので
どこからでもよく目立ちます。
ランドマーク的存在ですね。
港から夕方の船で、世界遺産スオメンリンナ要塞のある
スオメンリンナ島に渡ることにしたんですが、
船の出発まで時間があったので立ち寄ってみました。

スオメンリンナ島の船着場。
ヘルシンキの港から小さな船で揺られる事15分。
着いた途端に激しい雨が降り始めました。
島には船着場が幾つかある上に、
フェリー会社によって到着する船着場が
違うようで、現在地の把握にしばらくかかりました。
そのうちに雷まで鳴り出す始末。
雨が止むまでの約30分、傘は持っていましたが
ほとんど効果がなく、
びしょ濡れになりながら歩きました。
夕方だからでしょうか。
ビジターセンターもクローズしていて、
観光客らしき人の姿も全く見かけません。

スオメンリンナ島では、いたるところに
このような大砲が普通に置かれています。
散歩中の黒猫が、大砲の前を横切っていたのが
印象的でした。
彼らにとっては世界遺産も、
ただの障害物でしかないのだろうか、
などとふと考えてしまいました。
この時は一人で行動していたので
余計な事ばっかり考えます。誰か止めてください。

スオメンリンナ島の風景。

このように防御壁も張り巡らされています。
他にも軍の施設や倉庫、潜水艦なども
島のあちこちに点在しています。

夜8時を過ぎ、暗くなり始めたので帰ることに。
行きの船の中で既に往復切符(return ticket)を
5.5ユーロで購入したのであとは船着場に
戻るだけ………と思いきや、船の時間に遅れそうに
なってしまい、猛ダッシュしてようやく間に合いました。
係員のお姉さんに笑われる始末。
スオメンリンナ島は人々の生活の場でもあり、
船は1時間に1便、割と夜遅くまで出ているのですが、
さすがに帰りに暗い街を一人で歩くのは嫌だったので。
帰りの船は、わざわざ濡れている甲板の席に
座って帰りましたが、日が落ちて暗くなりかけている
時間に甲板で寒い風を浴びながら帰るというのも
悪くないです。オススメです！
………風邪をひかれても責任はとれませんが。
写真は帰り着いたヘルシンキの港です。

ヘルシンキ最後の朝。
フィンランド滞在中はほぼ毎日のように、
朝食でオートミール(写真)を食べていました。
オートミールというのはカラスムギのおかゆだそうです。
最初の朝食バイキングで、好奇心から、
これが何なのか分からないまま食べて、
変な味だなーと思いました。
その後現地在住の方に、ミルクをかけるといいと言われ、
試してみたところだいぶ食べやすくなりました。
おいしいというわけではないのですが、
健康にいいですし、味は、すぐ慣れます(断言)。

朝食バイキングの様子。