2003/08/12 - 2003/08/12
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night-train298さん
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8月12日
朝早めに朝食を済ます。 銀行でT/Cをキャッシュに替えて出発。
まっすぐにバスステーションに向かう。 今日は並ぶお店には目もくれず、さっさと歩いたので15分でバスステー ションに着いた。
フェイストス遺跡行きのバスは10:30だったので、しばらく地元の みなさんにまじって時間まで待つ。 ここに座っていると、面白いやりとりを見ることが出来る。
入れ替わり立ち代わり、物売りがやってくるのだ。
パンを売る人は、テーブルの上にパンを山積みしていて、それを子供が おばあちゃんにねだって買ってもらう。
扇子売りは、黒いレースのついた扇子を広げて見せる。 すると、そこにいたおばあちゃんは、前にその人から買ったのか、自分 の壊れた扇子をハンドバッグから出してきた。センスを開くと大きく破 れている。おばあちゃんは動かずに、みんながそれをおじさんまで回し、 新しい扇子と取り替えてくれる。おばあちゃんは満足げ。
中には何を売っているのかわからないような、魔法使いのおばあさんみ たいな人も回ってくる。
ギリシャでは、未亡人は黒い服を着ているのだが、けっこう黒い服のお ばあちゃん集団も多い。
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そんな風景を見ているうちに、目の前にバスが止まった。
きれいなグリーンの車体だ。 またたく間に、新市街を抜け、すばらしい景色の中をバスはひた走る。
山の斜面に描かれた、緑のパッチワーク模様の畑がきれいだ。 -
12時にフェイストスに着く。
思ったよりも人がいたが、クノッソスほどではなく、丘の上の見晴し の良い場所にそれはあった。
聖なる山、イダ山も見えた。 ミノア文明では神殿はない。神が降臨すると信じていた聖なる山そ のものを神殿と考えていたようだ。
中心となる中庭の軸をイダ山に重なるように設定したらしい。 内容は、クノッソスとほぼ同じ時代のもので、同じような構成だ。 ただクノッソスとはずいぶん感じが違う。 再現が行われておらず、必要最低限の補強が目立たない形で加え られているので、現代の私にとって、いにしえの姿をゆっくりと構築するこ とが出来る。 -
さて、フェイストスで有名なのは、フェイストスの円盤が出たことである。 このことは、イラクリオンの考古学博物館の折に述べたが、フェイストスの 円盤という名は、この遺跡で発見されたからなのだと思うと、ただのアクセサリー にしか過ぎなかった、家にあるペンダントヘッドに大きな意味を与えてもらった 気がする。
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遺跡から見た風景
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近くにアイア・トリアーダというもう一つの遺跡があるという。
アイア・トリアーダまでは3kmある。今日は暑いし、ちょうど一番暑い時間帯だ。
そこに遅れてきたマタラ行きのバスが来たので車掌さんに、もしやこのバスが アイダ・トリアーダに行くのではないかと思い聞いてみた。
車掌さんは行かないという。
アイア・トリアーダ行きのバスは、あそこのバス停に来るよと、数メ ートル離れたバス停を指した。 何時に来るかと聞くと、2時だと言う。 時間はまだかなりある。そこにはタクシーもなく、時間ももったいないの で歩き出した。
帰りはバスで帰ってくればいいし、ひょっとしたらそこからマタラ行きのバス なんてのがあるかもしれないと、都合の良いように考えた。
あまり日陰のない道だったが、とてもオリーブ畑を眺めながら、快適 なウォーキングだった。
向こうから歩いて来た人に、あとどのくらいか聞くと、30分と言う。 逆にこちらがバス停から歩いてきたの時間も聞かれた。
坂を上ってきたら、今度は下る。
海が見え隠れする。
畑がきれいだし、広々遠方 まで見渡せる。 途中では羊の群にも出会う。
理想の田舎道だ。
クレタに来てから、街歩きかバスでの移動遺しかなくて、ちょうどこんなハイキン グをしたかった。
しかし日陰が全くないので、干涸びそうだ。 -
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やっとそれらしき場所に到着。
駐車場に車が10台くらいあっただろうか。
遺跡に通じる細い道に降りる前に、帰りのバス停を探した。
どこにもそれらしきものはない。
とりあえず下に降りると、切符売りのおじさんにバス停はどこか 聞いてみた。
おじさんはここにはないと言う。 一番近いバス停は、フェイストス、つまりここから3kmだと言う。
まだ遺跡を見る前に、力が尽きるような思いだ。
ここは切符以外のものは、水さえも売っていない。
いくら楽しんでここまで来たとは言え、今日まででの中で一番暑い 日に、また歩いて同じ道を戻るとは・・・。
とりあえず気を取り直して、遺跡に近付いてみた。 -
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ここは離宮遺跡だ。ここも聖なるイダ山を仰ぎ見る斜面に建てら れている。
今も遠くに海が見え、回りには果実畑が広がる台地の上に位置す るが、ミノア時代には海がすぐ下まで入り込んでいたそうで、更 に眺めの良い場所だったに違いない。 -
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時刻表によると、フェイストスからはマタラの他に、アギア・ガ リニ行きのバスがあった。それなら3時半なので間に合う計算だ。 切符売りのおじさんに、アギア・ガリニはどんなところか聞いて みると、ビーチだという。
マタラは無理なので、そこに行ってみ ることにした。
バス停に戻る3km。
一切交通手段はない。
普段からよく歩いているので、3kmくらい何でもないのだが、 この日陰のない、しかも午後二時、過酷なものがある。 とにかく歩くしかない。覚悟を決めて歩き出す。 ひたすら頑張る。
フェイストスで、カットされたスイカ(メロン&オレンジも入ってた) が売っていた。
その時食べたかったのだが、重たいガラスの器に入っていたのであ きらめた。
今度こそそれを買って食べるのだ。それと大きなサイズ のミネラルウオーターも買おう! そんなことを夢みてしか、歩けない。 -
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道は一本道で迷う心配はない。
誰も歩いている人はいない。
時々車が通るだけ。
やっとフェイストスの遺跡が見えてきた。
私は遺跡の中に再び入り、目的の場所に何かに取り憑かれたように 足を進める。
目的の場所とは、もちろんスイカ(カットされた)売り場だ。
ここは遺跡の敷地内にある、公式カフェテリア兼お土産物屋だ。
あったあった!
先ほどと同じ状態で売られていたスイカを、テイクアウトしたい と言うと、軽いプラスチックの容器に入れ替えてくれた。
バスが来る時間もせまりつつあったので、バス停のそばの石垣の上に 座り、言葉もなく、ひたすらスイカにかぶりついた。
それがどんなに美味しかったかは、説明するまでもないだろう。
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