1970/06/10 - 1970/06/10
1320位(同エリア1731件中)
片瀬貴文さん
アテネでも、半日をかけて、一人テクテク歩く。
ナショナル・ガーデン。ゼウス神殿。アクロポリス。
フルスケールで見るギリシャ文明の整然たる調和。大らかさにしばし感動。
市場を回った後、やって来た行先不明のバスに飛び乗る。
何しろギリシャ文字が読めないので、行き先がわからない。
バスは次第に貧しい郊外に出て、やがて丘の上に達し終点。
バスを降りて歩き始める。
町の中心部は観光客が多く気楽に歩けるが、ここまで来ると皆そ知らぬ振りをしながらも、私に注意を払っているようだ。外国人とくに東洋人は珍しいらしい。
離れながら見ている人と、接近しようとする人がいるが、相互の違和感だけは確実にある。
それなりにこちらも緊張する。
だが、イスタンブールに比べ、陽性。文化風土の差だろう。
余りにも賑やかなので、そっと門をのぞいて見ると、酒盛りの最中だった。
目ざとく私を見つけ、やって来いと手招き。
長老格から「日本人は広島の原爆をどのように受け止めているのか」と訊かれる。
「ゆっくり食べてゆけ」と誘われるが、残念ながら丁重に断わる。
テーブルが余りにも汚い。
夕方になると暑さがグッと和らぎ、人々は道端にテーブルを持ち出して、涼風を求める。
老人と子供が多く、仲良く楽しそうに遊んでいる。
見晴らしのいい丘で、おばあさんと孫が、仲良く夕陽を眺めている。
「写真を撮らせて欲しい」と頼むと、コーヒーを一杯ご馳走してくれた。
このコーヒーは、小さなカップにドロッと濃く入れられ、舌触りがザラザラしている。
飲むというより、口に含んで一口ずつ味わう感じだった。
このおばあさんは息子を軍隊に送っている。
私が息子のイメージとダブっているようだ。
いつまでもいて欲しい様子だったが、後ろ髪を引かれながらお別れ。
町に戻ると、公園の脇で小さな子供に呼び止められる。
「お前はサッカーをするのか」と訊ねているようだ。
この国ではプロサッカーが盛んで、スターは英雄らしい。
子供たちは贔屓クラブのバッジを胸につけている。私も一個買って胸につける。
道に豆売りの屋台が多く、大の男が店番をしている。
かぼちゃや西瓜の種も交じり、10種類ほど籠に盛って並べている。
私も西瓜の種を試食したが、余り美味しくはなかった。
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