2004/12 - 2005/01
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高級和牛の会のかいさん
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チベットに行きたいと思いつつもなかなか実現できず、募るばかりのチベットへの憧れ。初めてチベットへの渡航を企ててから5年が経過し、ようやく年末年始に行く機会を得ました。◆
なかなかチベットへ行けなかった理由というのは、まとまった長期の休暇が取れなかったという個人的な事情からです。せっかくチベットへ行くのならできるだけ長く滞在したいと思っていましたが、10日間の休暇をいただけたので、行ってきました。(全日程10日間が長いか短いかは人それぞれだと思いますが。)◆
ところで、なぜチベットに行きたいと思ったのか、今となってははっきりと思い出せません。独自の宗教、文化、社会や高山の特異な自然環境など、「秘境」というイメージに惹かれたからでしょうか。◆
現実のチベットはどうなのか、とにかく自分自身でチベットの一端に触れることが出来ました。◆
チベットの旅行記はテーマごとに分けますが、この第1回目は、日本からチベット・ラサまでの道中です。
表紙:チャグポ・リの一角からのポタラ宮
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12月24日(土)
1日目は成田から成都へ。
冬晴れの成田空港を発ったCA422は、うっすらと雪が積もる北京首都機場に一旦降り立った。 -
久し振りの中国だが、早くも中国を感じたリムジンバス。
待機中のバスの運転手は、足を投げ出し、新聞なども投げ出しており。仕事は投げ出さなかったので安心した。 -
北京から成都へ。
日本人客の多くは北京で降り、成都への客はほとんど中国人。
幾重にも連なる山脈を飛び越える。 -
雲海の四川盆地と、雲よりも遥かに高い山脈。
-
間も無く成都双流機場。
雲海の下の、どんよりとした田園地帯。 -
CAのCA
(・∀・)イイ!!
CA422の行程(定刻)
成田8:55-北京12:00
北京12:55-成都15:25 -
「西蔵自治区旅游局 旅蔵確認函」
いわゆるチベット入域許可証。
内容、上から
・チベットでの受入旅行社名
・旅行団体名(私は個人旅行者なので、名目上の団体名
であるようだ。なお、団体名は「23710団一行」)
及び入域許可期間
・旅行の経路(「成都 拉薩 成都」)
成都の現地ガイド(馬黛林小姐19歳)から手渡された。
ラサで現地ガイトに手渡さねば、法的にはチベットに滞在できない。
なお、今回は、ファイブ・スター・クラブのツアーを利用した。
http://www.cadena.co.jp/fivestar-club/pdfs/FSC17A050510.pdf
左に少し写っているのは「旅行団名単(Travel Group List)」
内容は、団名、序列、姓名、国籍、性別、護照号碼、職業、年齢 -
総府路の王府井百貨のB1食料品売場。
かつての中国での経験と比較して、品揃えや接客態度が遥かに向上している。
客の勢いは相変わらずだが…。 -
大手家具量販店?の「五心服務」
顧客へのサービス方針だろうか。
その下の塀、「樹立社会公共道徳」
新旧のスローガンが併存する社会。 -
成都と言えば、老舗「陳麻婆豆腐」
写真の麻婆は1皿6元。
多量の山椒の所為で、辛(カラ)くて辛(ツラ)くて完食不可。
レトルトは5元で販売。帰国後、家で食ったが、やはり完食不可。 -
赤い帽子を被り、ビニールのバットやハンマーを手に街を行き交う大勢の人民。
どこもかしこも。一体なんだ?
聖誕節前夜のこの日と関係あるのか? -
暴動勃発!?
例のブツで、相手構わず叩き合うのが成都の正しい聖誕節。(曰く馬小姐)
元気なにーちゃんやねーちゃんだけでなく、ご家族連れやサラリーマン風の人まで。
繁華街には大群衆と多数の警官。
しかし、収拾がつかなくなったら暴徒と化すのだろうなとこの光景を見て思ったが、
奇しくも4月の成都で…。 -
12月25日(日)
成都飯店を出て、雨上がりの成都市内を走り双流機場へ。
ラサに向け、まだ暗い成都をCA4401は7:30頃離陸。
厚い雲を突き抜けると、朝焼けの雲海。
ところで、機材は、成田-成都便よりも大きい。
機材のことは詳しくないが、成都便は羽田-石垣便と同じくらいの機材。
それに対し、成都-ラサ便は一般的な国際便並み。
しかも中国人で満席。
成都-ラサ便の活況を見ると、ラサは「中国」の一観光地と思わされる現実。もはや秘境とは…。 -
夜明けが近付いてくるにつれ、雲の上に高山が浮かび上がってくる。
延々と彼方へ続く海と島々が、刻々と色を変えていく。 -
すっかり日が高くなり、山はさらに高くなる。
遠くに見えるのはヒマラヤか、山の名が判らないのが口惜しい。
遠くのヒマラヤだけでなく、飛行機の真下も山また山。
日本アルプス級以上の山が、呆れるほどに広がる。 -
雪を頂く鋭い岩峰が連なっていたが、やがて雪のない乾いた山が近付く。
チベット高原を西に行く。
後日知ったことだが、この頃にインドネシアの大地震が発生したらしい。 -
飛行機は高度を下げる。
乾いた大地。
眼下に広がるヤルンツァンポ川と、初めて目にするチベットの集落。 -
9:30頃(中国標準時)ラサ・ゴンカル空港へ。
滑走路の脇に迷彩色の軍事施設。 -
飛行機を降りる。
赤茶けた山と向き合う。
北緯29°17′、東経90°53′のゴンカル空港。 -
チベットの空港は厳重なのか。
警戒態勢に興味があった。
現実は、肩透かしを食らった。
飛行機を降りると息苦しさを感じ出した。
現地旅行社の迎えのランクルに乗り、ラサ市へ。
旅行客が到着すると、ランクルやバスが一斉にラサへ向かう。
ラサ市内から空港への高速道路を建設中で、狭い一般道は舗装されているがちょっとした混雑。
正面はゴンカルのゴンパ(僧院)。 -
ヤルンツァンポ川に沿って走る。
川は広いが、冬なので水量は少ない。夏にはもっと川幅が広がる。
空港からラサへ向かうときに並走するヤルンツァンポ川だが、
並走するのはチベット内2000?のうちのごく僅か。 -
空港から1.5時間、ポタラ宮のお膝元を通過。
煙を焚いて祈る人々やコルラする人々で賑わっている。
さらにジョカン(大昭寺)の脇を通過し、香巴拉酒店(シャンパラホテル)へ。
*コルラ:寺院などの聖地を時計廻りに祈りながら巡礼すること。
部屋は3階。しかし、エレベーターは修理中なので3階まで自力で上がらねばならない。
3階まで上がるのに息が切れ、苦しい。
高度順応のために散歩をしたいが、息が苦しく、だるい。
昼食に一つだけパンを食べ、ベッドに横になる。頭も痛い。
うたた寝を繰り返す。
(睡眠は呼吸が少なくなるので高度順応しづらくなる。起きていた方がいい。)
目が覚めると夜。結局、夜も何も食べる気になれず、また眠る。
*写真は、部屋から見た夜の香巴拉酒店の中庭。
◎馬小姐の、高山病対策のための注意事項コーナー
・水を多く飲む。
・風邪をひいてはいけない。
・初日は激しく動き回らない。
・初日は風呂に入らない。
・ホテルでは室内に空気を入れるため、夜でも窓は開けておく。
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この旅行記へのコメント (4)
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- kaz-ykさん 2005/06/12 13:35:57
- 始めまして
- 高級和牛の会のかいさん 今日は
小生のhmlに、お越し頂き有難うございました。
貴方様の「チベット」シリーズを、拝見しました。
5年かけての立案、1人で秘境へ個人旅行、凄いですね。
画像も綺麗で、読者を惹きつける文章、ご立派です。拍手
1票を献じます。
- 高級和牛の会のかいさん からの返信 2005/06/12 21:59:03
- RE: 始めまして
- kaz-yk様
はじめまして。
こちらこそご覧いただきありがとうございます。
過分なお言葉を賜り恐縮しております。
充実した内容を目指し今後とも努力いたします。
またお越しいただければ幸いに存じます。
-
- めもるさん 2005/05/31 19:56:35
- まーぼーどーふ
- 陳麻婆豆腐、横浜で食べたよ。やはり非常に苦しかったけれど、完食はしました。
かわいいと評判のガイドさんとのやりとり、掲載きぼー(笑)。楽しみにしてます。
- 高級和牛の会のかいさん からの返信 2005/06/02 23:01:24
- RE: まーぼーどーふ
- ご覧くださいましてありがとうございます。
テーマを換えて掲載を続けますので、よろしくお願いします。
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