2004/12/01 - 1994/12/09
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seitani5766さん
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アラバマ州は、地域を4分割しており「Gulf Coast Region」「River Heritage Region」「Metropotitan Region」「Mountain Region」と呼び、そのなかに、ひとつづつ大きな街があった。「Gulf Coast Region」でのMobile市、「River Heritage Region」でのMontogomery市、「Metropolitan Region」でのBirmingam市、さらに、「Mountain Region」でのHuntsville市である。
今回の旅行の目的は、これらの4都市を訪問し、アラバマ州を拠点に発生した黒人の人権運動「Civil Rights」について知ることと、併せて、白人優先社会の変遷を探ることであった。
また、米国経済がIT化するにつれて、Mobile市などで盛んであった造船業や鉄鋼業が廃れた後の実情がどうなっているかを見たいとのことでもあり、これらの結果としてアラバマ州がアメリカの中でも最も貧しい州に入るようになった。
この写真は、Huntsville空港から飛び立った飛行機の中からみたミシシッピ河である。
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Fort Conde
アラバマ州モービル市は、「アラバマ州」といわれる以前に開拓された街で、フランスの植民地であったり、また、イギリスやスペインの植民地であった時代がありました。そのときの思い出を残す目的でモービル市が史跡として残している砦である。また、このなかに、モービル市の見所を案内する観光センターもある。
これに関連して、「The Museum of Mobil」を見物したが、且って、モービル市が造船業が盛んであったころ、溶接構造で造られた輸送船「リバティー」船の展示もありました。これも、また、日本などとの競争で負けてしまったようであり、いまでは、造船業は残ってないそうです。 -
USS Alabama Battleship Memoriral Park
経済的な発展が遅れたためか、モービル市の大きなできごとのなかに「USS Alabama Battleship Memoriral Park」がある。米戦艦BB-60「Alabama」号を中心にして、戦略爆撃機B-52や陸軍、空軍、海軍用の兵器を展示していた。
米戦艦BB-60「Alabama」号は、敗戦調印をおこなった時に東京湾にもいたが、時のハルゼー大将の旗艦が米戦艦BB-63「Missouri」であったためにこの艦上での調印は行われなかったとか。
米戦艦BB-60「Alabama」号を正面から見たところ。人が登れる最上階まで上れた。ここまでは登れない、ホノルルにある米戦艦BB-63「Missouri」やノーフォークにあるBB-61「Wisconsin」などとはここが違う。
また、アラバマ州では経済力が貧しい故か、将軍や提督になった人物が多い。そのなかでも、トーマス・ムーラー(Thomas Hinman Moorer)提督(退役)は、アラバマ州生まれで海軍作部長や、統合参謀本部議長までになった人であるが、その記念室が戦艦「アラバマ」号のなかにあった。 -
USS Alabama Battleship Memoriral
戦略爆撃機B-52D「Calamity Jane」 -
USS Alabama Battleship Memoriral
記念碑には、POW(戦時捕虜)やMIA(戦争中の行方不明者)者にとっては、いつまでたっても戦争は終ったことにはならないと記されている。 -
アラバマ州モントゴメリー市
ここは、アラバマ州の州都である。そして全米の黒人の公民権運動「Civil Rights」の動きが最初に起こった土地でもある。発端は、黒人の公民権運動が盛んであったところであるが、ローザ・パークス(Mrs. Rosa Parks)がモントゴメリー市バスで、混んでくると黒人は立って白人に座席を譲らなければならにとの規則を肯えて破り警察官に逮捕されたこと(バスボイコット運動)に始まった。「NAACP(全米黒人地位向上協会)」の指導者達がDexter Avenue Baptist Churchの司祭であった「マルチン・ルーサー・キング」を指導者としてモンゴメリー市の市バスには乗らないことを決定し、上告を続けたローザ・パークスの訴えを、1956年 11月に連邦最高裁の「バスの人種差別は違憲である」という判決を得てボイコットを開始して一年後に解決をしたものです。しかしながら、モントゴメリー市バスの事件は、これで改善されたものの、選挙権運動などには改善されずに、黒人達が大挙してWashington D.C.までデモ行進を続け、やっとのこと、時のニクソン政権に全てが黒人にも平等である、との権利を認めめさせたことである。このためか、「マルチン・ルーサー・キング」牧師を『公民権運動の父』と呼ばれ、ローザ・パークスは『公民権運動の母』とも呼ばれている。また、黒人に対してだけでは無く、同時に日本人をも含んで公式的に平等が確認された。
因みに、「マルチン・ルーサー・キング」は後に、暗殺されたが、教会だとか町、会館などの「マルチン・ルーサー・キング」牧師の名前を付けたものが一番多い。また、「マルチン・ルーサー・キング」神学博士でもある。また、「ローザ・パークス」は、お針子であったが「NAACP」にも関係していたそうである。
左の写真は、州立大学「Troy State University」の別館にある「Rosa L. Parks Library & Musum」の内部 -
モントゴメリー市
「Dr. Martin Luther King Jr.(マルチン・ルーザー・キング)」が司祭をしていた「Dexter Avenue Baptist Church」で、いまは、キング牧師を讃える記念の建物である。
当時、キング牧師は平凡な人であったが「NAACP(全米黒人地位向上協会)」が強力な力を持っていないためにキング牧師に指導者になることを頼んだそうである。 -
モントゴメリー市
「The Civil Rights Memorial」で中国人の女性建築家「Maya Lin」の作品である。黒曜石で水が溢れる記念建造物で、水が流れる上面には黒人解放運動に関する
Dr. Martin Luther King Jr.の行動が記されていた。
また、「Maya Lin」の建造物としては、Washington D.C.にあるヴェトナム戦没者の記念碑が有名である。この考え方は、沖縄で第二次世界大戦中に亡くなったひとのための記念碑もあるが、これは、「Maya Lin」のものではない。
アメリカ人が立派だと思うのには、こういった重要な記念碑であろうと設計コンテストを行い、採用するときには人種など選ばないということであると思った。 -
モントゴメリー市
南北戦争時の南軍に所属していた諸州の「ホワイトハウス」。当時では、「The Confederate State of America(Unions)」と呼んでいた。しかしながら、この、ホワイトハウスはバージニア州のリッチモンドに移転した。
南軍の諸州は、「サウスカロライナ(SC)」「ミネソタ(MS)」「フロリダ(FL)」「アラバマ(AL)」「ジョージア(GA)」「ルイジアナ(LA)」「テキサス(TX)」「バージニア(VA)」「アーカンサス(AK)」「テネシー(TN)」「ノースカロライナ(NC)」である。 -
モントゴメリー市
ユニオンステーション。昔は、急行列車の乗車駅であったが、いまでは、貨物列車が通るのみ。Amtrakの停車駅は別に用意されている。
いまのここは、Convention & Visitor Bureauであり、観光客に情報などをくれるところ。
因みに、モントゴメリー市はタクシーの事情が最悪。Convention & Visitor Bureauでタクシーを頼んだが全然こず、そばにあった大きなホテル「Embassy Suites Hotel」に頼んだがそれでもこず、したがい、同ホテルのshuttleで自分のホテルまで運んでもらった。 -
モントゴメリー市
「Rosa L. Parks Library & Musum」で、州立大学「Troy State University」の別館です。 -
モントゴメルー市
アラバマ州の州都はモントトゴメリー市です。一般人のボランティアによる「State Capital」の案内がありました。 -
アラバマ州バーミンガム市
この町は、アラバマ州一番の大都会。だから、「Metropolitan Region」というのかもしれません。
ここにも、黒人開放運動の「Birmingam Civil Rights Institute」がありました。モントゴメリー市の「Rosa L. Parks Library & Musum」よりも大規模です。
ここで、日本人の女子学生と思われる方にお会いしましたが、「我々、日本人も有色民族ですね」と苦笑いしたものでした。我々も利用する「Greyhound Bus」も人種差別主義者によって焼かれたバスの模型も博物館の中にありました。
写真は「Birmingam Civil Rights Institute」。中は撮影禁止でした。 -
バーミンガム市
ケリー・イングラム公園にある宗教者の像。
名前を「Kneeling Ministers in Prayer」。
「ケリー・イングラム」氏は、バーミンガム市の消防士だった人で第一次世界大戦中に海軍で戦死した人である。 -
バーミンガム市
このような町の風景もありました。 -
バーミンガム市
このあたりでは、鉄鋼業が盛んでしたが、日本やその他の外国に負けてしまったが、鉄鋼業に携わる人の像。 -
バーミンガム市
ニューヨーク市のような華やかさはありませんが、公園などにも、クリスマスツリーがある。 -
アラバマ州ハンツビル市
これまでのアラバマ州の町とは違って、ハンツビル市には若いアメリカの象徴のような都市である。
即ち、連合軍がドイツに戦勝したときに(ソ連に先を越されまいとして)ドイツ人の優秀な科学者達をアメリカに集合させ、ハンツビル市にはロケット関連の科学者たち数十名をに集めた。たとえば、「ベルナー・フォン・ブラウン博士(Dr. Wernher von Braun)」などである。いまでも、「ドイツ組」という言葉で生き残った人達が月以外の衛星を上げたりする努力を行っている。彼らは、陸軍で研究を行ったがケネディー大統領のときに「NASA」という組織ができ、そちらの方に移っている。
「NASA Marshall Space Flight Center」と「U.S. Space & Rocket Center」があったが前者は一般には開放されてないということで、後者のみを見学した。
「U.S. Space & Rocket Center」とは、ロケットと人工衛星のメッカである。全長111mもある「サターンV」型ロケットでアメリカが始めて人間を月に着陸させたときに使ったものだとか、その他、「マーキュリー」計画、「スペースシャトル」計画に使ったものだとか多くのロケットが豊富。
このような中、なんで中国や日本がロケットをいまさら遣ろうとするのか、将に疑問である。
ハンツビル市としても「ベルナー・フォン・ブラウン博士(Dr. Wernher von Braun)」に敬意を評する意味でCivic Centerに「von Braun Center(VBC)」と命名している。また、ハンツビル市は別名「ロケットの都市(Rocket Capital of the World)」として知られている。
余談ですが、Greyhound Busでハンツビル市に到着したときは猛烈な驟雨、したがい全市とも停電。公衆電話も使えず、どうにかこうにかホテルへ着いたところで、ホテルの予約はコンピューターに入っているのでこれも照合できずに駄目、また、部屋の鍵もカードで開けるために電気がなくこれも駄目、こんな具合でした。 -
ハンツビル市「U.S. Space & Rocket Center」
各種のロケットが勢揃い -
ハンツビル市「U.S. Space & Rocket Center」
人間が月に到着したときに使った「月面走行車」 -
ハンツビル市「U.S. Space & Rocket Center」
マッハ3以上で飛行することができ、「NASA」と「Lockheed」で開発された、「SR71」型戦略偵察機 -
ハンツビル市ダウンタウン
後方に「VBC」がみえる -
ハンツビル市「Madison Square Mall」にて
アメリカの映画でよく見るサンタクロースが座っている。
このサンタクロースは、子供がどんなクリスマスプレセントが欲しいかを聴く役目 -
ハンツビル国際空港
ここにも「ロケットの都市(Rocket Capital of the World)」としての宣伝があった。
また、近所にボーイング社が「NASA」からの受注を受ける工場も。
これで、アラバマ州旅行記は完了です。
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この旅行記へのコメント (3)
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- さすらいおじさんさん 2005/03/12 09:33:13
- アラバマ旅行記も更新されたのですね。
- アラバマ旅行記も更新されたのですね。
説明が詳細なので、とても良く解ります。
アメリカが中国人女性建築家の作品を採用、人種差別しないのは立派、と言われるのは同感です。スポーツも全世界から実力だけで選手を採用、実力だけで契約条件を決める、アカデミー賞も黒人俳優に主演賞を実力があれば授与する。ただ、現実の世界では意識の中に差別があるから、逆に公の世界では差別がないことをアピールしているのでは?とひねくれた、また、白人に差別されてきた東洋人としての私などは勘ぐってしまうのです。アラバマ州は意識の面でも差別は無くなっているでしょうか?
また、アラバマ州がロケットの州であったことも始めて教えていただきました。たくさんの新しい情報を教えていただきありがとうございます。
- seitani5766さん からの返信 2005/03/12 11:30:29
- RE: アラバマ旅行記も更新されたのですね。
- 多くの感想、ありがとう御ざいます。
現在では、アラバマ州でもどこでも人種差別などは無いと思います。
でも、旅行者の日本人と立ち話をしたのですが、1960年代の後半には、まだアラバマ州でも日本人をも含む有色人種にたいする人種差別があったのではないでしょうか。また、選挙に於いても、黒人でも南北戦争以来、連邦法では平等にはなっています。しかし、実際にそれを運用するのは地方の自治体ですので、あれやこれやと差別主義がまかり通っていたようです。
私の感想ですが、矢張り白人社会のアメリカでは、こころなしか、有色人種にたいする差別感はあるのではないかと思います。これは、日本に於いても同じではないでしょうか?
仰る通り、映画でも黒人の俳優がおりますし、白人が主役のところでは、黒人が端役という具合に分担が決まっているような感じもいたします。
余談ですが、ニュージランド分では、まだまだ説明を加えますので、宜しく、ご批判のほどお願いいたします。
では、また
猪谷 盛一
- さすらいおじさんさん からの返信 2005/03/12 12:43:03
- RE: RE: アラバマ旅行記も更新されたのですね。
- >余談ですが、ニュージランド分では、まだまだ説明を加えますので、宜しく、ご批判のほどお願いいたします
毎回内容がレベルアップし、説明が丁寧なので感心しています。ロスのスカイラウンジのご指摘通り、猪谷さんのようにもっと丁寧に紹介しなければ---と反省しています。ロスは内容を付け加えましたので、ご覧いただければありがたいです。また、他の旅行記にも率直なご意見をいただければとても嬉しいです。今後ともよろしくお願いします。
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