ムルシア?−セマナサンタの巻−

2003/03 - 2003/03

セマナサンタ（聖週間）は、スペイン中で行われるお祭り、聖書の場面を模った像を担いで練り歩く様子は各地で見られるはず。
厳かに行進することが多い“Los Pasos”（キリストの受難像）ですが、ムルシアでは担ぎ手が服のお腹部分いっぱいに詰め込んだお菓子を配りながらの行列のため、観客は大騒ぎ、まさにお祭り気分いっぱい。

エリア スペイン

このように揃いの装束を着て、像を担いで各教会から出発。半日かけて街を練り歩きます。着ている装束は教区によって色が違うのです。像は５００?から１ｔまで、重さによって担ぎ手の人数が変わります。

子供用の衣装もあります。

お菓子屋さんのウィンドウもセマナサンタ仕様。

真ん中の司教さんのお腹は自前。他の人たちは衣装の内側にお菓子を詰め込んで立派なお腹を作っています。

像の後ろを付いて行く教区の人たち、楽団も付いて行く。

行列の最後には大きなラッパ隊。本当に演奏をしながら歩きますが、音程までは揃えられない模様。

いくつもの教会で、それぞれ５〜６体の像を受け持ちます。最終日にはカテドラル担当の傑作２０体以上がトリを勤めます。

ムルシアのこれらの像のすべてはサルシーリョという彫刻家が作った作品で、普段はサルシーリョ美術館に飾られています。

行列の後ろを付いて行く人たちは覆面をかぶり、練り歩く時には贖罪のため十字架を持っています。自分で罪が深いと思う人は自己申告で複数の十字架を持つそうです。

贖罪のため裸足で歩く人も大勢います。足元に他の人が配った飴が落ちているのがムルシア的。

担ぐオヤジ達。がんばれ。

渋いおじさん。全身完璧な衣装で佇んでいます。

小さな街のため、知り合いが担いでたりします。彼はこの後、お腹につめたお菓子を山ほどくれました。

不良オヤジ、お疲れ気味。

小さな街のため、友達を飲酒運転で捕まえたお巡りさんも行列の中に見つけたりします。ちなみに彼は３ヶ月の免停と４００ユーロの罰金でした。

祭りの後は、偽ピカチュウを持った怪しいオヤジも見つけられます。

セマナサンタの間、街では甘草の茎が売られています。枝を割って舐めると甘いとの事。

セマナサンタが終わった１週間後、ムルシアでは春祭りが始まります。老若男女が民族衣装を着て繰り出し、あちこちにある写真のような場所で飲みまくり食いまくる日。

スペインの祭りに音楽はつきもの、春祭りの最後は楽団が街を演奏して歩きます。休憩中でも勝手に飲んで歌って踊っている彼ら。

この日ばかりは街中の人がこんなカッコ。モデルは私の飲み仲間フェリ。

ほら、みんな民族衣装。飲み歩くときの彼らの体力は尋常ではなく、昼１２時に待ち合わせして、帰るのは深夜、否、早朝…この格好のままで。

この旅行記へのコメント （2）

• napoさん 2005/02/12 09:31:51

  お久しぶりです

  ムルシアの旅行記４冊を拝見。とても懐かしかったです。
  サルシージョ博物館も行きました。写真を撮ろうとして制止されました。
  ムルシアのカジノも行きました。
  カルタヘナも行きましたが、午後でテアトロ・ロマーノは見れませんでした。
  今度は、いつスペインに行きますか？
  私はこの春に行く予定です。

  a_srcwさん からの返信 2005/02/12 23:32:29

  RE: お久しぶりです

  napoさん、お久しぶりです。
  ＨＰに寄らせてもらったりしてました、アリカンテの家探し
  大変だったんですね。
  私は学生が集まってシェアしているピソの１部屋で暮らして
  いたので、そこを見つけるまでにそれほど苦労はなかったの
  です。地元の友達が通訳してくれてたお陰です。
  
  春にはスペインですか、いいですねー。
  またアリカンテに行かれるのですか？
  私は去年１２月に行ってきたばかりで、しばらくはまとまった
  休みも貰えないし、まずは貯金から始めよう、って感じです。
  できれば今年中には行きたいのですが（ハモンやチョリソにも
  呼ばれてる気がしますが）、できればゆっくり滞在したいので
  旅立つのもなかなか難しいんですよね…。
  
  napoさんの滞在記を拝見するのを楽しみにしています。