2004/08/07 - 2004/08/07
114位(同エリア160件中)
BTHFさん
埼玉県春日部市の北方、庄和町というところにある「首都圏外郭放水路・地底探検ミュージアム」に行って来た。もちろんヘルメット着用で。
国土交通省関東地方整備局江戸川河川事務所が管理しており、一般の人は予約すれば誰でもタダで見学できる。
巨大な地下世界は、やはり凄かった!驚くことばかりである。
▼序章
何が悲しくて土曜の朝6時に起きなくちゃならんのだ、なんて普段の私なら文句タラタラであるが、この日だけは特別。大好きな地下施設を見学できるとあって、一週間くらい前からウキウキ。まるで小学生が遠足の前日になかなか寝つけないみたいに、結局寝たのは2時過ぎだったが、バッチリ定刻に起床した。
今回の目的地は埼玉県/庄和町というところで、春日部からさらに2駅奥の南桜井駅からタクシーで10分。春日部はおろか、北千住にさえ行った事のない私にとっては、ちょっとした遠足である。
▼不覚にも電車乗り換え失敗
7時過ぎに家を出て、千代田線に乗換え、予定どおり北千住の駅へ到着。ここから東武伊勢崎線と野田線を乗り継いで行く。ところが、いきなりアクシデント発生!
ホームでいくら待っても乗るべき急行が来ないので変だなぁと思っていたら、私が待っていたホームは各駅専用だった......。
北千住駅、急行/準急ホームは1階で、各駅ホームは3階だったのだ。1階ホームは、さっき目の前を歩いて来たのに....あああ、アホだ。
すぐさま、準急に乗り換えるも、携帯で時刻を検索したらどう頑張っても20分遅れ。しかも、今日現地で落ち合うことになっているMさんの連絡先はメモリに入ってなかった!あ゛〜アホ2乗。聞いときゃよかったな。
そもそもこの見学会は定員20人で完全予約制。集合時間も指定されていたので、自分の都合だけで遅れる訳にはいかなかった。まぁ、Mさんには私の連絡先を伝えてあったため、車中なんとか連絡がついたのでよかった(Mさんサンクス)。幸い、南桜井駅での集合時間を少し早めに設定していたので、タクシーで行ったら時間ピッタリに到着。なんとかセーフである。
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▼まずは事前説明を受け、異様に凝った作りの地底体感ホールへ。
さて、見学会の集合場所である龍Q館(=首都圏外郭放水路 地底探検ミュージアム)に入ると、温厚そうな男性職員と二人の若い女性職員に迎えられ、会議室のようなところに通された。おおー、今日のツアーご一行様が既に着席している。うーむ、やはり女子二名で参加しているのは我々くらいか(苦笑)。結構多かったのが土木関係者っぽい男性。ま、いいけど。
そこでは配られたパンフを元に見学の説明を受け、プロジェクターで案内ビデオを流して施設の概要を理解した。このビデオ、なかなかよくできていて分かり易い。 -
▼妙に凝ったつくりの説明ビデオ。
それが終わると別室へ移動し、今度は壁面のスクリーンに映されるビデオを鑑賞。写真の右手、かなりワイドサイズなアールの壁面に、3分割された映像を同時に見るのだが、このビデオの造りがめちゃくちゃ凝っていて、こっちが恥ずかしくなるくらいクサイ。「この地には龍が住んでいるー」で始まる低い声のシリアスなナレーションとSF映画で使われそうなBGM・・・なぜこの地下放水施設が龍と呼ばれるのか(→施設の形状が似ているから)はよく分かったけど、アンタ、そのCGやりすぎじゃないか、っていうくらい可笑しくて可笑しくて。
いや、皆真剣に見ているし、説明するオジさんも得意げに話すもんだから、笑っちゃイカンと思うのだが、ピクピクと小刻みに起こる笑いに、全身の筋肉総動員で耐えなければならなかった。ほんの5分程度だったのに、すごい疲労感。
※ちなみに写真の床面にある光パネルは地中から染み出る地下水によってできた水たまりを表しており、ビデオを放映していない時は、ポタッポタッと地下水BGMが流れている。 -
▼放水施設の説明画面。
次にテクノロジーBOXと呼ばれる、一連の施設の立体模型が並ぶ展示室へ行った。川が洪水して、溢れ出た大量の水を地下に取り込み、江戸川へ流す仕組みが一目でわかる。時間の流れに沿ってピカピカ光る模型技術に思わず目を奪われる。 -
放水路を管理する中央操作室を見せてもらう。
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▼中央操作室はウルトラマンの秘密基地だった。
そうか、仮面○イダーやウル○ラマンなどの特撮は、ここでやっていたのか。あちこちに張ってある記念写真やポスター・サインを見て、同行のミーハーMさんはしきりに納得している様子。本人は「別に特撮ファンで来た訳じゃないもん」と否定しているが、「あーこれは○○君だ」「この人はまだそんな有名じゃないんだけど、△△君」と呟いているだけで凄いことじゃなかろうか。若い男子は全員同じ顔に見える老婆な私にとって、彼女とは住んでいる時空間が違うような気がしてならない。
壁には、ウルトラマンコスモスの撮影風景写真が飾られていた。 -
特撮ファンも、見学に訪れるのだろうか?
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▼トイレのドアの内側に・・・。
ひととおり説明が終わり、トイレ休憩。なぜかトイレの扉の内側に国旗あてクイズが。しかも、めくると答えが見られる方式。休んでいる間も頭を使え!ということか?“河川事務所”とは全く関係無さそうだが......(こういう“仕掛け”みたいなのは大好き) -
▼龍Q館の屋上から見る景色は平穏そのもの。
急な階段を昇って屋上へ出ると向こうの方まで田んぼと芝生の緑が広がっていて、この下に巨大な設備が埋まっているなんて想像もつかないくらいのんびりしている。
既に完成している第一立坑と第二立坑で活躍したシールドマシンの刃は日時計になっているらしい(誰が見るのか?)。江戸川より西側の4つの河川と1つの用水路の洪水を集め、江戸川に排出するのだから、並々ならぬパワーとスケールである。地下に建設するとはいえ、この何倍もの広い公用地が必要なんだな。それにしても外は暑い。。。 -
今度は階段を下り、ポンプ施設を見学。ここからはヘルメット着用。むむむむ、探検気分がでてきたぞ!
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▼そして龍の心臓へ(ポンプ室)
上から見下ろすと、床は遥か下のほう。右奥のがジェットエンジンで、手前のクリーム色の箱の中には減速機、そのずっと下では貯水槽に貯められた水を一気に川へ送り出すための大きなポンプが稼働している。 -
消音ダクト。1m×1mの正方形の穴がビッシリ。
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▼建設中のポンプ設備。
ここのポンプ圧力は、2リットルのペットボトル5本持った人が5000人同時に、1階から4〜5階まで1秒で駆け上がる力と同じだそうだ。そう言われてもなぁ、ポリポリ。 -
▼いよいよ調圧水槽へ!
小さな入り口。この下に、“龍の胃袋”といわれる大きな調圧水槽があるのだ。真っ暗な階段と、湿気で滑りそうな足場なので、注意深く歩かねばならない。 -
おおーー!ついに来たか。デカイ。広い。天井が高い。
いままで見たことのない光景。 -
この巨大な筒から、増水した川の水が流れ込んでくる。
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ホニュウ類ヒト科と比べるとこんな感じ。
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遠近感が伝わるだろうか。柱は円柱ではなく、細いほうの幅2m×太いほうの幅7m×高さ17mである。これが59本直立。実際に過去何回か使ったようで、この空間が水で埋まる光景は世も末かと悲壮に暮れそうだが、洪水が引いたあと、川から運ばれた細かい土砂が泥と成って床に沈澱しているのを見ると、これがもし砂金なら黄金宮殿にもなりかねないなぁ、なんて要らぬ妄想をしてしまった。
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地下放水路につながる立抗(たてこう)の入り口。これが数箇所あり、写真は工事中の現場。
我々は別の立抗から工事現場用エレベータに乗って一気に下降。 -
▼エレベータ乗り場。
マイクロバスで約6km離れた第5立坑(江戸川から一番遠い、まだ建設中の立坑)の現場を見学してから、その隣の第4立坑へと移動。地下トンネルを掘るには、まずこの立坑を掘らなければならない。
一番深い所で地下70メートル!!
スペースシャトルや自由の女神がすっぽり入ってしまう深さ(←またもや実感が湧かない例え)。上から下を覗いても、地面がぼやけててよく見えない。そのくらい深い。
高所恐怖症の人は失神するかもしれないので注意。 -
▼エレベータの中。
20人乗りの作業用エレベータにギュウギュウに乗り、一気に降下。(東京都内)虎ノ門立坑よりずっと大型だ。
写真右上のバーに注目。 -
健康ぶら下がり棒付きのエレベーター!
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▼地下60メートル地点に到着。
降り立つと、そこは別世界。体感気温でマイナス10度くらいは涼しく感じる。暑さギライな私、いよいよここを住処とするべきか。。。
さて、立坑の底には水平に地底トンネルが貫通しているわけだが、これをかのシールドマシンが堀ったのである。す、素晴らしい。東京の地下鉄規格よりひとまわり大きい口径。これが全長6.3kmと延々続くのだ。はぁぁぁ、すごいよ、アンタは神だよ、などと、誰に向かうでもなく呟きたくなる。 -
地下トンネル(放水路)入り口。
直径10メートル。 -
トンネルの入り口は説明図がたくさん設置されていた。
左端の黄色いシャツの人がガイドのお姉さん。 -
む!?どうやって運び入れたか知らないが、自転車と軽トラ1台。そうか、このトンネルの先の現場に、チャリで向かうわけだな。この中はヒンヤリしているから気持ちいいだろうなぁーー。信号ないし。
想像して、ついニヤニヤしてしまう。
(実際、工事の作業に行くわけだからそんなにお気楽なものではないハズだ) -
●トンネルの奥へ進む。
係のお姉さんが拡声器で説明しながら前へ進む。私は写真を撮るのに夢中で、ほどんど聞いておらず・・・申し訳ない。
50メートル位の間隔で設置されている緑の照明は、別に「キレイだから」っていう理由ではなく、バッテリーを付帯させ、万が一電源が落ちた場合の誘導灯としての役割を担っている。ナルホド。
しかし、ゆらゆら団体で歩く様を見ていると、未確認生命体が、儀式か集会をしているみたいだ。我ながら怪しい。 -
トンネルの奥から入り口方向を撮影。
外の光は明るい。 -
非常時の誘導灯である緑ライトがキレイ。
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▼果てしなく続く秘境。興奮は最高潮に!
こんなに素敵な地下水路を私は見た事がない。
案外、神は天ではなく地底にいるのかもしれない。
ツアーが終わり、龍Q館に戻って簡単なアンケートを記入し、解散。親切な事に、ここの係の人が私達を駅まで送ってくれた。(他の参加者はマイカー)
去り際に、男性職員の方がこの事業や企画PRについて色々と熱い思いを語ってくださり、「ぜひ、リピーターになって、国交省の良さを伝えてくださいね」とおっしゃっていたので、(伝えるのは難しいけれど)リピーターなら何度もなってやる!と心に誓ったのだった。
あー、素晴らしきかな、地底探訪! -
おまけページ。
▼南桜井でランチ。
既に時刻は13時過ぎ。そりゃーお腹もすくわけで。暑かったけど南桜井駅から10分、頑張って歩いて、普通の住宅街の中にポツリと1軒ある、割と新しいアジア料理屋へ。厨房が奥まった位置にあるので、入店しても気づきにくく、Mさんが「これじゃぁ食い逃げできるねw」と言いながら、私はグリーンカレーを注文。スパイシーでなかなか美味しかった。 -
帰り際にMさんからお手製のベーグルをお土産にいただいた!クルミと炒めタマネギが入ったモノと、イチジクが入ったモノをそれぞれ2つも!!家に帰る途中、タイミング良く夕立ちに遭ってすっかりずぶ濡れになってしまった私だったが、コレ食べてダメージ回復。ンマイ〜。
また地底探検行きたいなぁ。
(完)
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この旅行記へのコメント (4)
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- ごきげんルークさん 2005/08/13 10:40:56
- 東京ジオサイトプロジェクト第四弾
- 東京ジオサイトプロジェクト第四弾
「地底音楽堂計画」http://www.geo-site.jp/new/index.html
やっとこさ発信されましたね〜。
実は今日、外郭放水路見学の日だったのに
昨日の雷雨で中止になっちゃったんですよぉ、、
なんで、ジオサイトの方は絶対行きたいな!と思ってます。
- BTHFさん からの返信 2005/08/15 15:49:06
- RE: 東京ジオサイトプロジェクト第四弾
- ●ごきげんルークさん
ご無沙汰しています。ルークさんにお知らせしなければ・・・
と思っていたのですが、さすが、情報キャッチが早いですね。
私も8/26、27と行く予定です。
26は応募多数の場合、抽選だそうなので、行けるか分からないのですが
休みをとりました。。。
この時期の日比谷・虎ノ門地下は高温多湿でかなりキツイので
自分の体調もそうですが、カメラもご注意くださいね。
ルークさんなら、きっと素晴らしい写真を撮ってくれるんだろうなぁと
期待していますけど。
>外郭放水路見学
雷雨で中止なんて残念!!
次はいつ開催されるのかしら。今度こそ行けるといいですね。
-
- ごきげんルークさん 2005/07/14 23:03:58
- ジオサイトプロジェクトも行きたいデス。
- このエリアの観光地を探してたら、こちらの記事に当たりました♪
すんごい面白そうですね!夏は休日もやってるようなので申し込んでみようと思います。
他の旅行記も見させてもらってジオサイトプロジェクトも行きたくなっちゃいました。
私も地下好きになってしまいそうです(笑)
- BTHFさん からの返信 2005/07/16 01:33:57
- 地下世界は面白いですよ
- ●ごきげんルークさん
はじめまして。観光地といえるか分かりませんが、
興味を持ってくれてありがとうございます。
ジオサイトのほうは、5月でトンネルが貫通し、工事現場見学は
もうできなくなってしまうようです。でも、掘削用に掘った
立坑は埋めずに、公共の地下スペースとして一般の人が利用できるように
するみたいなので、今後ギャラリーなどになるかもしれません。
春日部のほうは、すぐ定員オーバーになってしまうので
早めに予約をいれたほうが良さそうです。
普段なかなか目にすることができない場所って、すごく興奮しますよ!
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