1997/07 - 1997/08
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フランシスコさん
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右手に海を見ながらタクシーが走る。ふと左手に目をやって驚いた。小高い丘の上に幾つもの尖塔が見える。そして、すぐにカテドラルのボリュームのある建物が。息を呑むほどの迫力で建っている。右手にヨットハーバー、道路に沿って棕櫚の樹が街路樹になって並んでいる。バーントアンバーの壁の上の丘にカテドラルがそそり立っている。まんま絵になるシチュエーションだ。石壁の突端のあちらこちらに海を臨む、小さな望楼が築かれている。あそこまでカテドラルの境内なのか、それとも昔の城砦なのか、どことなくイスラム風も残している。
空き地の正面から右手が宮殿、その向こうがカテドラル。左手は古い古い家並みのみやげ物屋が数軒。ぐるりと見上げると時代もてんでんばらばらのようだが、いずれも古い、そこに何というのか、赤やオレンジの花をつけた蔓草めいた樹が歩道のほうへせり出している。古いパリの街外れを描いた油絵のようだ。正面の小さな扉からカテドラルに入ろうとする時、左手の坂の上を見ると色々な店が並んでいて、歩いても楽しそうな街並みだ。レイナ通りというらしい。
堂内に入って、ああっと声を上げそうになった。壁面から天蓋に近いあたりまで見事なステンドグラスから落ちてくる虹色に囲まれていた。バルセロナの聖堂が、サクラメンテ(洗礼)の最中とかで堂内に入れなかったので、よけいここのステンドクラスには圧倒された。太陽の位置がちょうどいいのか、堂内の柱列から石畳に落ちる七色の虹。どのあたりがステンドグラスの全貌を見るのに一番いいか慎重に考えて、質素な椅子に腰掛ける。さほど多くない見学者(参拝者?)も虹のなかに現れ、また、消えていく。
ステンドグラスに使っている赤いガラスの美しさ。ヨーロッパでも焼成できるのはここだけだそうだ。フランス・ルーアンあたりのカテドラルでも、修復に当たっては、本物の赤色ガラスは使えず、着彩したものを使っているのだという。
島の反対側まで一日がかりで横断したバス旅もとてもよかった。
続きは
http://fkoktts.hp.infoseek.co.jp
の「旅」ページ「カタルーニアの青い空?」で御覧いただければ幸いです。
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カテドラル。マジョルカをムスリムから脱会したハイメ1世が1230年に建設開始、なんと完成は1601年だったという!
カタルーニア・ゴシック建築の傑作。
崖下の道から見上げるスケールは圧倒的だ。 -
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鉄製の天蓋は、一目で分かるように、ガウディの作品。
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薔薇窓のステンドグラスを透して石の床に落ちる光。
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マジョルカを多いドイツ人の家族。虹色の光の中に浸る。
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パルマの王侯や交易で儲けた財産家の墓所が林立する。
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左側がアルムダイナ宮殿。カテドラルの規模が分かるというものだ。
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夕闇迫るカテドラルを海岸通りから眺める。
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ライトアップされたカテドラル。
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カテドラル脇の旧市街。
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パルマ旧市街。
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マジョルカ焼きや洒落たステーショナリー屋、本屋、画廊などが並ぶ。
小さな街で歩き回っても手頃な規模で居心地がいい。 -
海岸通りの陶器屋のウインドウで。リャドロの猫たち。
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島のパルマと反対側のポルト・クリストの港。
ドイツ人がリゾートとして開発し、彼らの別荘が多い。
マジョルカ島を横断するバス・ツアーは思いがけずいい旅だった。日本人が他にいない。ガイドが5か国語で、テープであと3か国語で案内をする。
途中立ち寄った革細工屋で買った鞄は、日本円で2万円くらい奮発したが、7年たった今でも、どこもほつれないし、金具も壊れないで愛用している。
昼食をとったバルのエビやシーフードのフリット(フライ)のうまさ、量の多さ。テーブルに置かれた安ワインの、これまたうまさ。 -
ポルト・クリストで。
カタルーニア吟行で日本円を両替して、円の強さを実感した(当時)。
この後、ドラックの鍾乳洞に行った。真っ暗な洞内の水路に浮かぶボートで演奏するミニコンサートには感激した。
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この旅行記へのコメント (4)
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- Grizzlyさん 2004/11/12 12:00:21
- マジョルカとカナリア
- わたしもマジョルカに2週間滞在しました。カナリアが高級避寒地という感じなのに対し、マヨルカはすこし庶民的な感じ。海が印象的。
- フランシスコさん からの返信 2004/11/12 21:45:24
- RE: マジョルカとカナリア
- そうですよね。マジョルカ! 街の大きさも、島の大きさも、人間密度も手頃で、とっても居心地がよかったですね。
リゾートなんか似合うオイラかー、と思っていましたが、なんだか住み着きたくなりました。地ワインもマリスコス(魚介)もおいしかったし……。
気に入ればたいていそう思っちゃいますが。
機会があれば、また、浜辺をぐるりと回りたいくらいですね。
前に言ったときは車の国際免許の出番がなかったものですから、車でまわりたいですね。
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- shimaさん 2004/11/11 16:49:03
- カテドラルの写真に釘付けです
- フランシスコさん、こんにちわ。
あまりの写真の迫力に、参ってしまいました。
本物を想像するだけで、体が強張ってしまいます。
あまりに荘厳すぎて・・・・
圧巻です。ありがとう。
- フランシスコさん からの返信 2004/11/11 21:48:30
- RE: カテドラルの写真に釘付けです
- 過分なほめ言葉ありがとうございます。
パルマのカテドラルは、私にとってヨーロッパでの「初カテドラル」だったんです。で、感動しましてね。大きさといい、ステンドグラスといい、ロケーションといい。以後、大小色んなカテドラルに遭ってきましたが、「初」は印象深いです。
ヨーロッパの街ではどんな小さい村や街でも、近付いていくと、真ん中にカテドラルのとんがり帽子が見えてきますよね。その回りに固まるように旧市街や隔壁。
巡礼ではないのだけれど、あの光景は胸にぐっときますね。
飛鳥なんかで木立の上に塔が見えてくるのとは、また、違った感じで、「人里はもうすぐだぞー」とか「着いたぞー。今夜のベッドとスープ(ワイン?)にありつけるぞー」って感じがするのは、私だけ?
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