ブタペストの中央市場

2002/04/29 - 2002/05/08

その国を知るには市場に行け、と言ったのはトラピクスの添乗サンでした。ドナウの真珠といわれる美しい街並みも、片目で眺めながら一路中央市場にやってきました。
結論から言うと正解でした。

エリア ブダペスト(ハンガリー)

有名な温泉も商店街でのショッピングも後回しにして、まず中央市場に駆けつけました。といっても、「くさり橋」「漁夫の砦｣｢マーチューシュ聖堂｣｢聖イシュトバーン聖堂」などのブランド名所は、昨日のうちにしっかり回っているのです。外から見ると由緒ある普通の建物ですが、中に入ると2階建てで、一階が食料品を中心とした食品市場、建物の周囲を取り巻く２階は、雑貨・衣料・飲食・みやげ物屋さんが軒をならべて壮観でした。

市場の外観です。ここを北東から北に向かってブタペスト一の繁華街が抜けています。両側は名物のレース屋、陶磁器屋、トカイワインも飲ませてくれるレストラン、ティールームなどがぎっしりです。

さて市場の中に戻ります。それぞれの店は、門口５メートル程度ですが、品揃えは豊富です。ステキなのは店員さんの愛想のいいこと。お互いに英語も片言なので、かえって気楽に単語＋身振りで、意思を通じ合います。パリやロンドンより、アジアに近いせいもあるのでしょうか、体形も顔つきも普段のお付き合いの友人･知人たちと同じようで、これだけでも親しみが湧くと言うものです。

アジアもヨーロッパもアメリカも、市場ではこのように商品が山積みに持ってあるのが普通です。日本だけですよね、売り台の上に平積みでならべられているのは。下手すりゃパック詰で手に取ることさえ出来ない、過保護ぶり。カタログ販売や通販じゃあるまいし、選ぶ楽しさ、さわる楽しさが日本にも欲しい！

かみさんと娘は、ここで動かなくなりました。ハンガリー名産の手作りレースの衣料です。「高くない」「日本じゃ買えない」と、理解しにくい理由を挙げながら買い進めて行きます。貨幣の単位が違うと言うことは、価格ショックが少ないと言うことです。