2003/12 - 2004/01
6位(同エリア11件中)
km777さん
- km777さんTOP
- 旅行記233冊
- クチコミ0件
- Q&A回答0件
- 761,546アクセス
- フォロワー49人
*ガボンのプチ・パリ
「お前、本気で言ってるのか?」
カメルーン、そして赤道ギニアから陸路でやってきた私にとって、ガボンの首都リーブルビルはとても発展しているように見えた。便利で快適・清潔、そして出会った人は親切な人ばかりだった。空き宿が見つからなかった私のために観光案内所の女性は一緒に宿を探してくれたし、カメルーンや赤道ギニアにはそこらじゅうにいた腐敗した軍人・警察・役人には出会わなかった。海岸沿いのカフェでは、パリジャンもうなずきそうな本格的なクロワッサンやカフェオレが出てきた。レバノン人経営のインターネット屋は接続スピードも速くて快適だった。実は一度目のガボン訪問時の印象は必ずしもよくなかったのだが、今回はとてもいい思いをしていた。だから、ナイジェリア人の露天ジュース売りのTに、「さすがは産油国の首都だね。リーブルビルはすごいよ。人も親切だし」と賞賛しているところだった。
「お前、よく知らないからそんなこと言えるんだよ。」
ヤクルトのおばちゃんが使っているようなカートの中から、意外と冷えたスプライトを取り出しながらTは私に言った。
「お前をいいところに連れてってやるよ。プチ・パリっていう地区なんだ。すぐ仕事おわるから、ちょっと待ってな。」
イボ族の彼は、リーブルビルに来て2年になる。ナイジェリアの主要民族のひとつであるイボ族だが、ハウサ族勢力の強いナイジェリアではいい職業に就けないのだという(そこまで迫害はひどくないと思うけど・・・)。「それで俺、大学でてるのに、異国まで来てジュース売りなんかやってんのさ」
Tは、ジュースの入ったカートの蓋を閉めて「店じまい」すると、それを少し離れたところにある空き地まで運び、ぐるぐるとチェーンを巻いてたくさん並んでいる他のカートに固定させた。カートも自前と言うわけじゃなくて、多額の保証金を積んでレンタルしているのだという。
「じゃ、行こうか」
薄暗く細い急な坂道を下ると、うず高く積まれたゴミの山。ゴムのようなものが燃えていて煙と刺激臭が漂っている。どぶ板のようなものをつなげて作られた道の足場はとても悪くて、前を歩いていくTからついつい遅れがちになる。もう薄暗くなりかけているというのに、あたりの明かりはほとんどついていなかった。この地区にはまともに電気が通っていないということだ。リーブルビルの「プチパリ」はスラムだったのだ。「小さなパリ」。名前こそ小粋だが目前に広がっていたのはパリジェンヌが泣き出しそうな光景だった。昔は「プチパリ」の名に相応しいおしゃれな繁華街だったのだろうか、それともだれかが皮肉でつけた名前だろうか。繁華街からわずか5分で環境がガラッと変わったことに少し驚くとともに、天然資源による恩恵は国民には決して行き届かないというアフリカの現状を再認識した。
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
Libreville オイルリッチ国と聞いていたが、、、。トランジットステイ。パスポートを預けたあと、散々待たされて、ホテルまでバスで「連行」される。こんなに客室がぼろいIntercontinentalもないと思う。ガボン航空利用ではなかったので自分だけ自腹だと言われる(70USD?)。パスポートを取り戻すにも賄賂要求(拒絶)、知らない人がチェックイン等助けてくれるがチップ要求。朝タクシーチャーターして町を回るが、朝の遅い町なのか何も開いていない。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
7