ガラダリ城美術館 (プボル城) Casa-Museu Castell Gala Dali

博物館・美術館・ギャラリー

ダリの一途な愛がこめられたガラの家

4.5
旅行時期：2019/09（約6年前）

by piglet2017さん（非公開）

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　ダリが、最愛の妻ガラにプレゼントするために購入した、中世のプボル男爵のお城です。最初の部屋、紋章で飾られたホールで、雲の上からガラが出迎えてくれます。ガラの頭文字Gが刻まれ、ダリの絵で飾られたガラのための黄金の玉座も置かれていました。また、生涯変わることのないダリのガラへの愛のモチーフとして描かれたツバメを城内いたるところで目にしました。天井で旋回するツバメ、机、ランプ、ツバメの絵、そして、この城で制作したダリ最後の作品「ツバメの尾」も展示されていました。ガラが生涯愛用していたシャネルの黒いリボンの髪飾りや、ドレスコレクションも見ることができます。地下の霊廟には、キリンのオブジェに見守られながら、ガラが一人で眠っていました。
　晩年のガラが、一人の時間を過ごすためのガラ専用の家を見学していると、ふとハプスブルク帝国の皇帝フランツが、最愛の妻シシィのためにプレゼントしたヘルメスヴィラを、思い出しました。夫が妻に贈った女性専用の隠れ家、インテリアは全く違っていても、家の中に流れる空気が、どこか似ているからかもしれません。