ピカソも愛した14世紀の海の聖母教会
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- 旅行時期:2019/10(約6年前)
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by piglet2017さん(非公開)
バルセロナ クチコミ:125件
ボルン市場から、中世の馬上試合広場だったと思われるボルン通りを歩いていくと、海のカテドラルに到着しました。富む者は資金を、貧しい者は労働力を提供し、正真正銘バルセロナ市民によって作られた市民のための教会です。中世には波の音が聞こえるほどそばに海があったそうで、2本の塔の上に篝火をたいて灯台の代わりとし、現実的にも宗教的にも航海者の安全を守る存在だったようです。中に入ってみると、主祭壇の前で、結婚式を行っている最中でした。誓いの言葉に「Si!」と大きな声で答え、参列者の笑いを誘っていました。
スペインのベストセラー本『海のカテドラル』では、海の聖母は、母親を亡くした主人公アルナウの心の母のような存在として描かれていました。「石で彫られた女性像、右肩のあたりで幼児を抱きあげて、足元には木製の船がある。女性は穏やかな顔つきをしている。ぼくのお母さん!」 本の描写通りに、今も聖母子像の足元に小さな船がありました。中世バルセロナの中心だったBlat(小麦)広場が現在の天使広場、中世のマル(海)通りが現在のCarrer de l'Argenteriaなので、ジャウマ1世駅のある天使広場からCarrer de l'Argenteriaを通って坂の向こうに見える海のカテドラルを目指すルートがおすすめです。
- 施設の満足度
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4.0
クチコミ投稿日:2020/03/01
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