イエメンの現状
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- 旅行時期:2012/09(約13年前)
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by Kenshiroさん(男性)
サヌア クチコミ:1件
現時点のイエメンの治安について 質問のメッセージをいくつか頂いたのでこちらでも情報公開させて頂きます。
まず始めに、下記の情報は私自身がイエメンに訪れた09/15/2012 - 09/23/2012の期間中に体験した事をもとに書かせて頂いています。よって正確に現時点での状況を保証する物ではありませんのであくまで参考程度にしてください。
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イエメン入国前
ビザを取得するも(ビザ取得方法は「イエメン入国について」を参照)イエメンに行く前は情報の無さと外務省による避難勧告にびくびくしていました。特に2012年9月15日からイエメンに入ったため丁度アメリカ大使館での過激なデモの件もあり更に緊張していました。サナア空港からサナアの都市に自力でたどり着く事ができるのかもわからなかったため、前日にホテルを予約し空港まで迎えに来てもらえないかメールを送りました。
イエメンの現状と魅力
実際にはサナアは拍子抜けする平和さで2年ぶりの観光客だといいイエメンの方々は歓迎してくれましたし 子供たちはカメラをみると撮ってくれ!と集まってきました。サナアの街並みはまさにアラビアンでどれだけ写真を撮っても満足できないほど感動しました。街並みだけでなくイエメン人には独特の魅力があります。イエメンの男たちはジャンビーヤという小刀を腰に差しており 女性は全身を黒いスカーフで覆っており唯一だされた瞳が何とも魅力的です。イエメンの魅力については 私のイエメンの写真をご覧下さい;http://www.facebook.com/media/set/?set=a.4328830272576.167563.1641782915&type=3
元々はスコトラ島とサナアを訪問する予定でしたが飛行機の関係で行けなかった私たちにイエメン人の青年、ムハンマドさんがサナアの案内だけでなくツアーを紹介してくれ、サナア以外にもイッブやタイズ、ジブラ等他の町にも行くことができました。ムハンマドさんは英語及び簡単な日本語も話されますので安心して話せますし、最初出会ったときは警戒していましたが 彼はツアーを押しつけるわけでもなく、心から観光客にサナアの良さを知ってほしいという思いがひしひしと伝わってきました。
ツアーの必要性
サナア以外の都市を訪れる場合パーミッションが必要になります。それらの手続きを自力でするのは言語の壁や時間的問題でなかなか難しいかと思います。現地の状況をしっかりと把握した現地のガイドさんと行動をともにする事がサナア以外の都市を廻る上では必要になってくるかと思います。
イエメンにもおそらくツアーはいっぱいあると思いますが行く場所はもちろんのこと、ツアーガイドの人の良さや相性、そして値段が重要だと思います。ムハンマドさんに紹介してもらったツアーが私個人としては楽しく快適に過ごせたのでそちらを紹介させていただきます。
ムハンマドさんが紹介してくれたツアーは彼をはじめ、実際にガイドとして車を運転してくれるアドルフさん達とルートと値段を話しながら決めれるものだったので自分の希望にあったツアーをくんでもらえました。私達の場合は一週間という限られた時間の中で可能な限り様々な場所を訪れようと かなりスピーディ―に多くの都市を回るツアーを組んでもらいましたが、サナアでのんびりするだけならツアーは必要ありませんし、行きたい場所が明確であればそこだけツアーで行くのが良いと思います。サナア以外の場所に行くにはパーミッションが必要で、自力でとるにはかなりの時間と労力が必要でそれらの手続きをムハンマドさん達がやってくれたので 時間が限られた旅であればツアーを組んでもらうのがおすすめです。
ムハンマドさんに連絡を取りたい方は www.travel-yemen.jp の mohammed al-marwani さんを探して下さい。
また、もし違うツアーを使うとしても実際にツアーに連れて行ってくれるツアーガイドさんがどのような人なのか、また料金に何が含まれているのかを最初の時点ではっきりさせておく必要があると思います。例えばツアー中の食事、パーミッションフィー、ガソリン代、宿代等がツアーの料金に含まれていかどうかで値段は大きく変わってきます。
イエメンの治安・注意点
治安やデモの危険性についてですが 危険を感じたりすることはありませんでしたし、滞在一週間中に日本人観光客の方お二人にお会いしました。一人の方はアメリカ大使館も訪れデモの様子を見に行ったそうですが全く問題なかったそうです。イエメンの人々と話をしていた感じではやはりアメリカ政府に対して敵対心を抱いているのは間違いないと思います。ただ幸いなことに日本人を好いてくれているようで皆暖かく接してくれました。
イエメンの人々はイスラム教の影響で人のものをとるということはまず無いようで、スリ等にあうこともありませんでした。
気をつけなければならないと感じたことはサナア以外の町の住人との接し方です。他の町ではサナア以上に観光客が減り彼らの殆どが収入源を失ったのはまちがいなく、観光客をみるとかなりの勢いで物乞いが迫ってきたり商売人や子供たちが物を売りつけにきます。中には街の説明をしてその後金を請求する人もいたのでしっかり前もって説明は不要だと、断る必要があります。
イエメンの人々、特に子供達はカメラを見ると写真をとってくれと集まってきます。滞在中写真を撮って問題になったりはしませんでしたが、イエメンの女性を撮影する事は控えた方がいいです。イエメンの女性との距離感はかなり難しく話す事さえ許されているのかわからない状態でしたが一度サナアで迷子になったときにイエメンの女性の方が道を案内してくれましたし、話す事自体を控えた方が良いという訳ではないと思いますが、慎重に接するにこした事はないと思います。日本人の感覚でいくとあまり注意する必要はないと思いますが、少なくともボディタッチは控えた方が良いと思います。
また、女性がイエメンを訪れる場合は男性よりも服装に注意を払う必要性が現在でもあるように思います。イエメンの女性を見てわかる通り、彼女らは目以外を基本的に黒いフードで覆っており、肌や髪を出す事が宗教的に禁じられています。したがって、女性がイエメンを訪れる場合は肌の露出を可能な限り減らすべきだとは思います。目以外すべてを覆う必要はないかもしれませんが、少なくともスカートをはいたりお腹を出したりは厳禁です。
総合的に言うと イエメンの人々を敬う気持ちがあれば現在でも危険なことに巻き込まれる可能性はヨーロッパよりも低いと感じます。 私自身ソコトラ島に行けていませんし近い将来必ずイエメンは再び訪れようと考えています。
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その他、具体的な質問がある場合 気軽にFacebook、または下記のメールにてメッセージお願いします。また、ツアーに参加される予定がない方でも サナアを楽しみたい、現地の人と話がしてみたい方はムハンマドさんに連絡を取ればサナアを案内してもらえるはずです。ムハンマドさんに直接連絡を取りたい方は www.travel-yemen.jp の mohammed al-marwani さんを探して下さい。
Facebook
Kenshiro Nagata
kenshiro.nagata.7@facebook.com
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 友人
- 観光の所要時間:
- 2日以上
- アクセス:
- 2.5
- 景観:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
クチコミ投稿日:2012/12/05
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