静止したエレベーターの中で
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- 旅行時期:2012/03(約14年前)
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by アキーラさん(非公開)
ラスベガス (ネバダ州) クチコミ:24件
ひとことで言うと、その事件は怖かった・・・。
朝早く空港に到着してしまい、どこの航空会社のチェックインも始まっておらず、そこらで毛布をくるんで就寝する人々。
そんな光景を横目に私はエスカレーターにて2Fに上がり、散策とスロットでもやるかとスーツケースを引きずりながらひとまわり。
そうこうしているうちに1Fも騒がしくなり、どうやらチェックインが始まった様子。
1Fに降りねばと、もと来た道を戻ると、前の2人組みがすらりとエレベーターへ。そうだ、エレベーターを使えばいい。
1Fと2Fをただ往復するだけのエレベーターはすぐに戻ってきた。乗客は私一人。そのときこれから始まる悲劇なぞ知るよしもなかった。
ドアが閉まり、下りへ向けて動き出して5秒。
ガクンというけたたましい揺れとともにその巨大な箱はぴたりと止まってしまった。
そう、見事に一人エレベーターの中に閉じ込められてしまったのである。
幸いなことに非常ベルボタンがついていたのですぐに鳴らす。しかし、誰も来ない。
さらに不幸中の幸いがもうひとつあった。このエレベーターはガラス張りで外が見えるので、密室の恐怖を直に浴びなくて済む。
思い切り外にいる人にHELPアピールをするも、何故か清掃員ににこやかに手を振られる。
SOSの手話ってどうやるんだ?そんなの知らない。
それじゃあ、体を使ってアピールだ! しかし!YMCAしか知らなかった!
一向に動く気配も助けも来ないので、いよいよ非常電話をする。
助けを呼ぶ英語はそう難しくないので私でもなんとかなった。なんとかなる前に「けっとばしてみろ」という指示はいかがなものかと思う。「アンタ、バカァ?」とノドまで出掛かって飲み込んだ。
急ぐので早く助けて欲しいともいう。ヤツはすぐ動くとも言う。しかし、不安でたまらなかった。
その電話の後、おそらく5分くらいだとは思うが、エレベーターは下へゆっくりと動き始めた。
なんとか助かったのだ。
しかし、詫びる係員もおらず、それどころか誰もいない。こない。やっぱり日本のサービスは徹底していると心底感じた。
例えこれで飛行機を乗り逃したとしても、きっと誰も責任を取ってくれなかったと思うと本気で怖かった。
一連の事件はおそらく15分に満たない程度。
しかし、空港は1分1秒を争う場所でもある。荷物が重いからといって、安易にここのエレベーターを使うことはお勧めしたくない。
おとなしく隣接しているエスカレーターを使うほうが吉
- 施設の満足度
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1.0
- 施設の充実度:
- 1.0
クチコミ投稿日:2012/05/22
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