パリを模した街の名残がここにある
- 3.0
- 旅行時期:2011/09(約14年前)
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by kobusakuraさん(女性)
大連 クチコミ:39件
中山広場と言えば、かつてロシアがこの地を占領していた時代に、パリの街を模して造った、放射状に広がる道路の中心部にあたります。その後、日露戦争での勝利を機に、日本がこの街を譲り受けることになってからは、外郭しか出来ていなかった道路の整備を引き継ぎ、真ん中に据えた広場の名を「大広場」としました。大広場の周囲に造ったいくつものヨーロッパ風建造物は美しく荘厳、今でもホテルや銀行として使用され、なおかつ国の重要な文化財として保護されているのです。
さて、歴史的事実はさておき、かつての大広場は今では中山広場(日本語読みは“ちゅうざんひろば”)と呼ばれ、地元大連の人たちの憩いの場所となっています。早朝からお年寄りが集い、太極拳をしたり、犬の散歩をしたりと賑わいを始め、昼は近くの会社員や観光客が立ち寄り、夜になると若いカップルが愛を語らう場となります。
先述のヨーロッパ風建造物をしっかりと眺めるなら、中山広場をおいてほかにありません。どの建物もおよそ100年の年月を経たものばかり、実際的にこの地を治めていたのは南満州鉄道だと聞きますが、その権力は本土とは切り離したものだったゆえに、これだけ豪華な建造物を次々と建てることができたのでしょう。またヨーロッパ風建築とはいえ、それぞれに「和風建築の技術」がとりこまれています。長くなるので割愛しますが、そのあたりも初めに調べておくと、より深く楽しめそうです。
ただ中山広場には難点もいくつかあります。まずは、この公園に入るためには信号のない道路を渡らずには到達できないことです。(2012年に完成予定の地下鉄駅が開通されれば別ですが)そして丸い形の広場を囲むロータリーは、車の量が大変多く、初心者がここを渡るのは一苦労です。必ず渡り慣れた中国人の内側に立ち、彼らを先導役と思って同じタイミングで渡るようにしましょう。
また、広場の周辺にはコンビニなどの店は全くありません。広場でゆっくり過ごす予定なら、先に調達しておくことです。
広場内には大量のハトがいます。このハトを喜んで追いかけようものなら、ハト飼いのオジサンに怒鳴られます。(ハトに巻く豆を売っているオジサン)また芝生の中を歩くのもダメらしいのでご注意を!見学に要する時間は30分もあれば十分、入場は完全無料で24時間開放です。
- 施設の満足度
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3.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 1.0
- 信号がないロータリーを渡らなくてはなりません。要注意
- 景観:
- 4.5
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 地下鉄の工事中で多少の不便あり(2011年現在)
クチコミ投稿日:2012/04/10
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