日射病寸前トレド歩き
- 評価なし
- 旅行時期:1998/08(約26年前)
-
by フランシスコさん(男性)
トレド クチコミ:2件
駅から市街の一番奥のトランシト教会までタクシーで上がり、あとは気ままに歩くつもりでした。カテドラルを中心に歩いたら大丈夫だと思っていたのですが、ものの見事に迷いました。
犬一匹いない炎天下、さんざん歩き回って、自分がどこにいるのか分からなくなった頃、いきなり日本語で話しかけられました。
「あなた、あなた、日射病になりますよ」
トレド在住の日本人画家でした。
「何をしているんですか?」
「グレコが好きでここに来たんですが、道に迷って、迷っていることを楽しんでいます」
と答えると変な顔をしていました。
ちょっと立ち話をして、絵描きさんは車で街におり、私は相変わらずさ迷い歩いていましたが、あんまり熱いのでカフェに入りました。
歴史散歩のようなスペイン人のグループが休憩しながら、案内役に説明を聞いていました。ぼんやり聞きながら、私は日射病のように見えるんだろうかと考えました。確かにぼーっとしていたのは確かです。
でも、本当に大変だったのはその後。迷いながら駅を目指した道のりの遠さ、炎暑。タクシーをつかまえようかなんて思っても、真っ昼間そんなものは通りやしません。
まさに日射病寸前の私でした。
アルフォンソホテルのレストランに飛び込んで冷たいワインとウズラのトレド煮にありついたときは生きていてよかった、と正直思いました。
- 施設の満足度
-
評価なし
クチコミ投稿日:2004/11/15
いいね!:0票