Livery B&Bは町のメインストリート沿いではなく、奥の住宅が並ぶ静かな場所にあるので、最初は道路の名前を確認しながら探しました。辺りは真っ暗になるので、明るいうちに着いてよかったです。アメリカのよき田舎町の民宿、いや、まるで知人の別荘に遊びに来たような気分になりました。白い家に手入れのされた芝生、カントリー調の調度品など本当にアメリカらしいお家です。
たまたま我々が連泊したその週末はユタ州の祝日をはさんだ連休で、オーナー夫婦の家族親戚が隣の母屋に大勢集まってくる日でもありました。その中の一人は日本に行ったことがあると言い、話が盛り上がりました。現在独立した子供たちはこの家で生まれ育ち、5部屋の客室其々に子供たちの名前がつけられ、部屋の雰囲気も其々に違えているそうです。愛着のある家を改装してB&Bにしたような趣です。
こちらのB&Bの素晴らしさはこれだけではなく、マネージャーのスティーブとマギー夫婦の人柄とおもてなし術にもあります。彼らは庭にトレーラーハウスを構えながら、夏のシーズンだけB&Bの仕事をしています。アウトドア好きのナチュラリストといった感じです。冷たいアイスコーヒーを出してくれながら、周辺の情報を細かく教えてくれました。我々がハイキングに興味があるとわかると、ブライスキャニオンの裏から入る、地元の人しか知らないトレイルを教えてくれました。
朝食はマギーの担当、最近日本でも流行のアメリカンブレックファーストのレストランかと思うほどの豪華さで、ワッフル、キッシュ、卵料理などどれもヘルシー志向の味付けで美味しかったです。コーヒーもオーガニックでこだわっています。中でもカットされたフルーツの盛り合わせが新鮮で、長旅の身には沁み渡っていくように美味しかったです。