ベトナム中部、ダナン市の東海岸上に巨大な砂洲があり、市の観光計画に基づき大型ホテルが立ち並んでいますが、そのうちの一つがクラウン・プラザ・ダナンです。
世界各国で展開するクラウン・プラザは、当初ホリディ・インの上級版としてデビュ−、現在はインタ−コンティネンタル・ホテル・グル−プに属し、インタ−コンティネンタルよりは格下の位置付けです。
今回の滞在は商用でしたが、生憎と雨季の為、しとしととした雨が降り続き、観光客もまばらでした。ホテルは築後2年ということでしたが、内外装とも10年以上は経っている様相を呈し、恐らく2年前に既存の他ホテルを買収して改装したものと思われます。
プ−ルは寒さで利用者がいない為か、全て水が抜かれ、レストランの前の庭園風のプ−ルのみ水が保持されていました。
このホテルは中国人の利用が多い為か、ホテル内のあちこちに英語と中国語の表示があります。一方、朝食や夕食バッフェの中華料理はこのクラスのホテルとしては標準以上のクォリティと味付けでした。またパトリックというフランス人シェフと話したところ、年間を通じてこのホテルは約70%を中国人客が占めるそうです。彼が目の前で作ったパフェを直接皿に盛ってもらいましたが、これは結構いけました。
室内のケ−ブル・テレビは56〜58局くらいのチャンネルが映りますが、40局以上が中国放送で、宣伝や字体から推定するとマカオ局が約10局、台湾局が15局、残る15局の宣伝が略字体表記から中国本土の局と思われます。ディスカバリ−・チャンネルなどの一般局も、全てマンダリンの字幕付きなのが印象的です。
また、中国人客を意識してか、卓球ル−ムがあり卓球台が2台も設置してありました。2台とも中国人客で占領されていましたが。一方ジムの方は利用者がなく、閑散としていました。
傍若無人に見えてしまう中国人客の行動パタ−ンに理解を示す人であれば、ビジネスで宿泊するなら手頃な価格でいいと思います。