スーペリアを公式予約サイトで予約して1泊しました。2食付きで170ユーロでした。もっと安い部屋もありますが、ここのパラドールはお城を改装した本館と、渡り廊下でつながっている新館(ただの鉄筋の建物)にわかれているので、お城に泊まりたければスーペリア以上の部屋となるようです。
かつてナヴァラ王国の王宮が置かれたオリテも、現在はパンプローナから各停のバスで1時間弱の小さな田舎町。中心部一帯には古い街並みが残り、中々フォトジェニックな町です。パラドールの前の広場が街の中心となっており、バスも広場の入口付近に停車します(上りと下りでバス停の位置が違うのでパンプローナから往復する人は注意してください)。バス停からは歩いても2~3分なので、大きな荷物でも大丈夫です。
オリテ城は何度も増築を重ねた複雑な構造となっており、パラドールの本館として利用されている建物はお城のごく一部で、かつて宮殿として使われていた四角い地味な外観の建物です。ヨーロッパのお城らしく塔が林立する派手な部分は観光客向けに入場料をとって公開されています。ピュンピュンと塔が立ち並ぶ迷路のようなお城の探検は結構楽しめるので、子供さんなどは特に喜ばれると思います。
客室ですが、私達の泊まった104号室は、室内に石造りの「梁」ような構造物が露出しており、古城の構造物を現代のホテルにリノベートしようと設計者が苦労したあとが伺え、古城に泊まっていることが実感できるつくりでした。お城ならではの分厚い壁をくりぬいた窓は部屋の広さに比べると随分と小さく、部屋も不整形な形ですが不思議と圧迫感はなく、バスルームなども十分に広く、さすがパラドールと感心してしまいました。
レストランは、バルセロナやバスクなどのような洗練された凝った料理は出てきませんが、スペイン屈指の野菜生産地というだけあって、野菜メインのメニューも用意されており、肉中心のスペイン料理に疲れた胃に優しい料理でした。もちろん朝ごはんもパラドールらしく充実したブッフェです。
今回は一泊しか出来ませんでしたが、いつかゆったりと3泊くらい何もせずに過ごしに来たいなと思わせる、そんな田舎町の古城ホテルです。オススメします。