敦煌太陽大酒店は新館と旧館に分けられるようですが、建て増しをしているらしく構造が入り組んでいてまるで迷路のような作りです。
なお、私たちは旧館の中でもエレベーターのない５階建ての棟にある1513号室に宿泊しました。この部屋にたどり着くまでには、フロントを通って土産物屋を通り抜け、レストランの前の階段を上がって２階に昇って別棟を通り抜け、そこから５階まで上がらなければなりませんでした。観光で疲れ果てた足で５階まで歩いて登るのは、ときには辛いこともありました。予約を取るときは、「エレベーターのある棟」という条件を付けた方が無難かもしれません。
旧館とはいえ、部屋はキレイに改装されていましたが、水周りは一切改装していないようでかなり古ぼけていました。部屋と水周りはまるで別の一室のような落差です。なお、旧館では下水管が古いらしく使用したトイレットペーパーを流さずゴミ箱に入れなければなりませんでした。
このように旧館にはさまざまな不具合がありますので、気になる人は新館指定で部屋を予約した方がいいかもれません。
館内にはいくつかレストランがあります。そのうちの1階にあるふたつのレストランに入りました。お料理のお味は結構よかったです。ただ、フロントに近いレストランの従業員のサービス態度はあまりよくありません。遠い方のレストランの従業員はなかなか良く働く気持の良い人でした。ただ、どちらの従業員さんも日本語はおろか英語さえほとんどしゃべれないようで、オーダーする際は少々不便でした。
朝食は２Ｆのレストランでバイキングがあります。しかし、このバイキング、かなり味気なくて不味いです（笑）。朝食サービス込みの宿泊プランで予約していたのですが、あまりに味気ないので利用したのは４泊中１回のみ。あとは街の食堂で朝食をとりました。ただし、おかゆだけは美味しかったです。
なお、これはこのホテルに限りませんが、ホテル内で飲み物を買ったり飲んだりすると、市価の何倍も取られるのでもったいないです。たとえば、ジュースとビール（青島）の２本で30元も取られます。市価では、ジュースもビールも２元～３元で購入できます。
換金サービスは、10時30分から18時30分まで。朝早く観光に出て遅く帰ってくるとこのサービス時間に間に合いません。一度、フロントで時間外に無理やり換金してもらいましたが、渋々という感じで中国語で何か文句を言っていたようでした（ニュアンスは伝わるものです）。なのでこのホテルでは、できるときにまとめて換金しておいた方がいいかもしれません（敦煌は想像以上にお金のかかる場所です）。
フロントの対応ですが、トラブルが発生しなければ普通に対応してくれますが、何か問題が発生すると途端に許容範囲を超えるようで、いきなり対応が悪くなります。日本語、あるいは英語では丁寧ですが、中国語で悪態をついているような印象を受けました。
それから、ホテル内の売店（みやげ物屋）には注意して下さい。シルクとカシミヤ製と説明を受けて1,2000円の大型ショールを9,000円で購入したのですが、帰国後商品を確認するとアクリル100％製となっており、見事にやられました。母へのお土産だったので奮発して買ったのに、結構ショックでした。
このホテルは４つ星と聞いていたのでまさか商品情報を偽って販売するとは想像していなかったのです（甘いといえば甘かったです）。
モロモロ考え合わせると、「敦煌太陽大飯店」は４つ星レベルのホテルというよりせいぜい３つ星レベル、厳しく言えば２つ星程度のホテルという気がします。というか、こう考えた方が期待を裏切られずによろしいのではないかと…。
個人的意見ですが、今度敦煌に行く機会があればこのホテルは利用したくないというのが本音です。
なお、写真はホテルの裏側から撮影したものです。表側（新館）は「敦煌を代表する豪華ホテル」で、裏側（旧館）は「エレベーターなしでトイレットペーパーも流せない２つ星のエコノミーホテル」ということになると思います（笑）。ただし、ロケーションは最高。これはかなりポイント高いです。
4,000ポイント
