新宿思い出横丁・岐阜屋 - 新宿・高田馬場・四ツ谷  のクチコミ

青春の味といえば、思い出横丁。
新入社員で勤めた新宿の百貨店にいつまでたってもなじめなかった私は、昼どきになるとそそくさと一人で通称「しょんべん横丁」に足繁く通った。
よく行ったのが「ふじしん」と「岐阜屋」。ふじしんのおじさんはあちこち破けたネズミ色のTシャツをいつも着ていて、入店するのをためらうほどのムスっとした顔で一心に大きな中華鍋を振っていたけど、その中華鍋でつくるチャーハンは絶品だった。それと五目麺も。
慣れてきて話してみると心根のやさしい、人情で生きているようないい人だった。
ふじしんはあいにく平成11年の火災であえなく閉店となってしまったが、その2店先にある岐阜屋は今も健在だ。
玉ねぎの甘みが程よいこってりした濃い目の焼肉炒めのかかった焼肉ラーメン（650円）。岐阜屋の麺は平たい太麺、この麺がとにかく絶品なのだ。
他にも麺類をはじめぶっかけご飯ものや中華の一品料理なら何でもござれで単価も非常に安いがハズレたものは殆どないので、都会の喧騒に時々溜息をつきたくなったら是非、夜一杯ひっかけにでも行ってみて下さい。