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秩父エリアの銘醸ワインとしてお薦めできる逸品です!

  • 4.5
  • 旅行時期:2023/08(約2年前)
hiroさん

by hiroさん(男性)

小鹿野・皆野 クチコミ:1件

「秩父ワイン」は、奥秩父山塊(東京都、埼玉県、山梨県、長野県にまたがる1都3県エリア)北部の秩父郡小鹿野町および秩父市エリアを代表する秩父三山(両神山、三峰山、武甲山)のひとつに数えられるとともに日本百名山のひとつでもある両神山(標高:1,723メートル)のふもとにおいて、地元に根付いた家族が5代にわたり独学ではじめた自社ブドウ畑に改良を加えながら代々引き継いで栽培しているワイン醸造用のブドウをもとに開発したオリジナル・ブランド"源作印"の上質ワインを醸造する埼玉県初の老舗ワイナリーです。
ちなみにワインのブランド銘柄となっている"源作印"の由来は、「秩父ワイン」創業者(源作さん)の名前であり、1889年(明治22年)に当時の両神村で生まれた源作さんが息子(慶一さん)とともに国内における食生活の変化など将来を見据え"生まれ育った土地に適したブドウを栽培してワインをつくることが奥秩父を潤す"とした考えをもとにワインが一般的に普及していない時代の1933年(昭和8年)からブドウ栽培をはじめたことがはじまりとされています。
ブドウ栽培をはじめてから3年後の1936年(昭和11年)に試行錯誤を重ねた末に収穫されたブドウからワインの醸造に成功、さらに1940年(昭和15年)に果実酒の酒類製造免許を取得したことにより本格的に「秩父生葡萄酒」としてワイン販売がスタートしています。
しかしながらワイン販売をはじめた翌年の太平洋戦争開戦から終戦後の食糧難などの国内における混乱の影響もあり、ワインの認知度も思い描いたように浸透することもなく販売実績も低迷する時代が続いていましたが、高度経済成長期を迎えた1959年(昭和34年)にキリスト教の礼拝で使用するミサ用ワインを購入するために訪れたフランス共和国出身の牧師さんがワインを試飲した際にフランス共和国のワイン銘醸地として世界的に有名なボルドー地方のワインに引けを取らない上質のワインであるとして、"これはボルドーの味!フランスの本場ワインの味です・・・"と絶賛したことがきっかけとなり、知る人ぞ知る秩父エリアの銘醸ワインとしてワイン愛好家を中心に評判が口コミで広がっています。
その後も自社ブドウ畑の土壌改良をはじめ新たなブドウ品種に適した栽培方法および醸造用設備機器を導入するなど上質なワイン作りに取り組み、日本ワインコンクール(国産のブドウを100%使用した日本ワインを対象としたコンクール)において、第11回・2013年(平成26年)から第17回・2019年(令和元年)までの7年間に金賞を6回受賞しています。
そのほか海外でも人気となったワインを題材にしたベストセラー漫画"神の雫"においてもコミックス(単行本)40巻の中で「秩父ワイン」の白ワイン"GKT"が紹介されています。
ちなみに"GKT"は、初代(源作さん)・2代目(慶一さん)・3代目(辰四郎さん)当主の名前・頭文字を商品名として1975年(昭和50年)から販売されている「秩父ワイン」の人気商品のひとつです。
「秩父ワイン」については、私自身「秩父ワイン」醸造場を訪ねたことはありませんでしたが、創業者の生前時のことを知っている義父から20年以上前に知る人ぞ知る秩父の銘醸ワインとして創業者とのエピソードなど話しを聞きながら源作印ワインを飲ませてもらったことがありました。
「秩父ワイン」は、秩父エリアの銘醸ワインとしてお薦めできる逸品です。
今回は、私のほか妻と義父の3人で秩父エリアをドライブしながら「秩父ワイン」醸造場に立ち寄り、創業者にまつわる昔話を聞きながらワインを購入しました。
機会があればワインの醸造過程の見学などもしてみたいです。(見学などは事前予約が必要です。)

施設の満足度

4.5

利用した際の同行者:
家族旅行
利用形態:
その他
アクセス:
3.0
関越自動車道・花園インターチェンジから自動車で45分程度です。
コストパフォーマンス:
4.0
サービス:
4.0
雰囲気:
4.0
料理・味:
5.0
醸造・販売ワインは、日本ワインコンクールにおいて複数回にわたり金賞を受賞しています。(※飲食店ではありません)
バリアフリー:
4.0
特に気になる段差などはありません。
観光客向け度:
4.0
事前予約で見学などできます。

クチコミ投稿日:2025/08/18

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