「田舎洋食いせ屋」呉市の老舗洋食屋さん！当時のメニューをいただきました！

4.0
旅行時期：2025/02（約11ヶ月前）

by Yukinoさん（女性）

呉・海田・安浦クチコミ：10件

1921年（大正10年）創業

戦前からあるお店という事と、旧海軍のコックをしていた方が開いたお店で、今も当時のメニューを提供しているというところに心が惹かれて行ってみることにしました。

現在は4代目が後を継いでいるそうです。

戦前から代々引き継がれているメニューは30種類ほどあるようですが、恐ろしく悩む。

いせ屋さんと言えば、名物「いせ屋特製カツ丼」のようですが、こちらのメニューは、常連さんからビフカツとハヤシライスを一緒にして欲しい言われて、1950年頃から出来たメニュー。

となると、戦前からのメニューでは無いなぁ…と思いましたが、逆に元々食べたかったビフカツとハヤシライスが一緒に食べられる！と溶けかけた脳みそがナイスな思考に切り替わり、迷わず「いせ屋特製カツ丼」ご飯少なめでオーダー ♪

一般的に＂カツ丼＂と言えば豚ロースのカツを出し汁で煮込み卵でとじるのが普通かと思いますが＂いせ屋さんのカツ丼＂は牛肉を平たくして揚げたものにデミグラスソースをかけます。

海軍さんは忙しいから、すぐに食べられる物として「ビーフカツ」も薄く作られるようになったとか。

食べ物の歴史って本当に面白いです。

そして「海軍さんの肉じゃが」は諸説あるものの、肉じゃがの発祥が呉市と聞くと食べてみないと！！という気にさせます（笑）

いせ屋さんの「特製カツ丼」は、恐らく食べた事の無い味でして、どこか醤油のような和風の要素が感じられます。若干ですがしょっぱい感じもあり、とにかくご飯が進みます。

カツ丼のビーフカツも、ハヤシライスのルーとマッチしていて、トータル的に美味しい＆癖になる感じ。

そして、食べてみたかった「海軍さんの肉じゃが」は、色の濃さから甘いのかと思いきや、ほんのり甘味があるだけで、甘い料理が苦手な私としては、とても美味しく感じました。

何でしょうね、抜群に美味しいと言うわけでは無いものの、また食べたいなと思わせる味でした。