外国人のお墓が一墓あります・・

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旅行時期：2024/05（約2年前）

by Elliott-7さん（男性）

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呉市にある長迫公園・旧海軍墓地には、戦艦大和のほかにも多くの潜水艦や駆逐艦、航空母艦などたくさんの慰霊碑や鎮魂碑がありますが、一か所だけ雰囲気の違う洋墓があります。
お墓全体が金属製の檻のようなゲージに囲まれているのです。いろいろ調べてみたところ、一人の英国水兵さんのお墓でした。１９０７年（明治４０年）に英国艦船が日本に寄港した際、宮島沖で一人の乗組員が海中に落下して行方不明になったのですが、後日その乗組員・水兵は発見され、彼の遺体を呉海軍鎮守府が引き取り、海軍墓地に埋葬したといいます。
　その後日英の対日関係が悪化し、このお墓は投石や破壊の被害を受けることになり、呉鎮守府は「檻・ゲージ」を設置してこれを守ったそうです。以後このお墓はこのような形で現在もなお残されているのです。１００年以上経過してもお彼岸には英国国旗が掲揚され、大使館関係者・ご遺族の方々が献花・参拝されています。
　日英両国は、友好国から一時的に敵対国になりましたが、敵味方の関係なく現在なお続いているのです。呉に行くことがあったら、旧海軍墓地の英国水兵のお墓をお参りされることを願います。　　　「呉海軍墓地誌」より参照