フライのミシュラン獲得得店

5.0
旅行時期：2024/09（約1年前）

早稲田・高田馬場クチコミ：3件

高田馬場駅から徒歩5分ほど、まるで隠れ家のような「Fry家」は、フライ専門店として注目を集めている。
というのも、ミシュランガイド2024掲載店となっている。

間口の狭い入り口階段を降りた先に広がるおしゃれなカフェスタイルの店内には、カウンター席とテーブル席があり、落ち着いた雰囲気が漂うが、敷居の高さは決して感じさせない。

この日のコースは8000円の14品。

最初にサーブされたのは、キャベツの千切り。細かくスライスされたキャベツにパクチーがアクセントとなり、自家製のドレッシングがとても美味。

次に登場したのはササミフライ。
雪塩をかけて食べると、低温で揚げられたそのふわりとした食感に驚くのは、私だけではないだろう。パサつかず、ササミとは思えない贅沢な味わい。
最初のフライをいただいた時点で、パン粉も特別なものだと感じることができるはずだ。
詳しい事はわからないが、おそらくパンの状態から、独自に作っているのではなかろうか？

続いて、色とりどりのスティック野菜や、2週間熟成させたロース。
ロースは柔らかく、肉の食感が楽しめる一品。
ほんのり美しいピンク色も、また食欲をそそる。

さらに、ほくほくとした茄子や、アジフライをサンドしたフィッシュサンドも絶品。カリカリのパンとサクサクのアジが絶妙に絡み、贅沢品な逸品に仕上がっている。

希少部位のシキンボや、お口直しの菊のおひたしも登場。おひたしはしっかりと和風の出汁が強く聞いて、本格的懐石料理も顔負けの美味しさだ。

フライドポテトは大きなカットで素揚げされ、スペインのピリ辛ソースが絶妙。

弾力ある穴子のフライやフィレ、豚のしゃぶしゃぶも堪能し、ボリューム満点。
しゃぶしゃぶは、厚みがある、とても大きな1枚、肉がお皿に2枚。柔らかくて、弾力もほどよくあり、肉の旨味がぎゅっと閉じ込められ、満足のいくしゃぶしゃぶである。

お食事は冷麺とカレーから選べるが、フライカレーをチョイス。
目に美しい日本料理店で供されるような美しい絵柄の丼に入った出汁の効いた日本のカレーのようで、ひと口サイズのとんかつが2つ入っている。

最後はメロンにライムジュレ、生姜シロップがかかったデザートで締めくくり。
メロンにライムのスッキリ感と生姜のちょっとした辛味が混ざった味わいは、何とも言えない。
　
フライ懐石とも言えるこのコースは、満足度が非常に高く、コストパフォーマンスも抜群。　
単品メニューもリーズナブルなので、友人と一緒に少しずつ楽しむのもいいし、1人でもさくっと食べて飲むのには最適かもしれない。
また訪れたいと思わせる、素敵な隠れ家だ。