素晴らしい博物館・記念館ですが、管理がイマイチです。

3.0
旅行時期：2023/12（約2年前）

米子クチコミ：1件

染織工房館、かすり館、ペルシャ錦館、蒙古館、井上靖記念館を見ました。いずれの館も、貴重で優れた内容であるという印象を受けました。内容の充実度は全館5つ星を、しかし全体点では3つ星を付けました。理由は、展示物の管理が行き届いていないこと、展示が 30年前の博物館設立当初のままのように見受けられたことにあります。例えば、1993年、モンゴルの首相から米子市長に贈られたゲル (遊牧民テント) の一つは、完全に壊れて泥と水で覆われ、別な一つは汚れて悪臭のする哀れな状態でした。他の展示についても新しい時代に合った改善の方法が多々あると思いました。特にモンゴルとイランからの展示物は、当時の多くの著名者が関わり、複雑な過程を得て米子市まで運ばれたようでした。展示物の保存は、寄贈者 (寄贈国) への感謝の表現でもあります。最後にチケット販売窓口の方が整備不届きを詫びられたので、予算不足なのか聞き返したところ、「人手が足りない」とのことでした。3時間余の見学中、前回の投稿者と同じく、他の入場者に会うことはありませんでした。運営予算の増加に加えて、一時閉館する、開館日を減らすなどの対策によって、この立派な博物館・記念館の管理を改善し、日本の貴重な文化財保護をお願いしたいものです。しかし、今の状態でも当館へ行く価値は十分あります。