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中野の犬屋敷

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お囲い御用屋敷

  • 3.0
  • 旅行時期:2020/05(約6年前)
ミルさん

by ミルさん(男性)

中野 クチコミ:29件

悪名高き生類憐みの令が徳川五代将軍綱吉によって発令されると、「犬愛護」が強要され、
殺生の厳しい制限によって江戸の町には、野生犬が激増しました。綱吉は江戸郊外に大規模な犬の保護施設「犬屋敷」をつくり、手厚く飼育にあたらせました。「犬屋敷」は「お囲い御用屋敷」ともいいました。巨大犬小屋が作られたのが中野、四谷、大久保で、中でも最も大きかったのが中野でした。この「犬屋敷」は綱吉が死ぬまで15年間も続きました。東京ドーム約20個分の保護施設に、多い時には10万頭もの犬が暮らしていたそうです。「天下の悪法」として知られる「生類憐みの令」ですが、野犬が人間を襲ったりしたトラブル回避が目的だったとか、令を破って処刑された人が言われているより、はるかに少なかったとか、儒教による文治政治の一環だったとか、酷評されてきた綱吉への再評価、解釈の見直しも進んでいるようでもあります。中野区役所の入口には、そんな犬屋敷の名残を伝える犬の像がひっそりと設置されています。

施設の満足度

3.0

クチコミ投稿日:2020/05/28

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