穴場大衆食堂。
- 5.0
- 旅行時期:2019/04(約7年前)
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by 名古屋まねき鯉さん(男性)
名古屋 クチコミ:508件
久しぶりに熱い店を見つけてしまった。今日は肌寒いのでRかゴーゴーロッキーのつけ麺を食べようと考えていたのだが何となくGoogleマップで外国料理を検索すると気になる名前が。一二三食堂?どう見ても外国料理ではないのだが近かったので向かってみる事にした。
到着するとのれんは掛かっているが営業しているかどうか分からないレベルの年代物の店舗。そして駐車場なし。近隣には工場しかないような地域のためどうしようかと思っていたら店の前の交差点でトラックが停まりそのままドライバーが降りて来て店に入った。どう見ても配達のトラックなのだが客だった。つまりどこに停めても治外法権のようなエリアらしい。自分も邪魔にならない場所に停めて店に入る。
店内は想像通り老舗らしい雰囲気満点。時はまさに平成から令和になろうとしているのにここだけはまだ昭和、それも初期~中期のままだ。流石に新聞は今朝の日付のものだったが置いてある雑誌や漫画も年代物に見える。普通にアダルト雑誌の付録エロDVDが置いてあるのはなぜだろう。暇な時間に店主が見るのかお客さん用か謎が深まる。
初めてなのでシステムがよく分からないが先に入ったトラックの運転手さんの動きを真似して棚に並んだおかずを選ぶ。そうしているうちにご飯の量はどうしますか?と聞かれたので運転手さんに右に倣えで普通で、と答える。ここまでは一般的な大衆食堂のシステムなのだが店内に一切価格は貼り出されておらずどれがいくらの皿なのか分からない。もちろんご飯も金額不明。これはなかなかにスリリング。
しかしせっかくなので色々取ってみた。赤魚の塩焼き、フィッシュフライ、筍とフキの煮物、イカの塩辛小鉢、もずく酢小鉢、これにご飯と味噌汁が出て来て完成。テーブルには紀ノ川(たくあん)が山盛りで置いてあり食べていいという事らしい。温めますか?と聞かれたので赤魚だけ温めてもらった。
なおスタッフは初老の店主とまだ若いお姉さんの組み合わせ。これは瑞穂区の最強食堂銭屋と同じである。このお店の二人も親子なのだろうか。
さて早速食べ始める。フィッシュフライのソースがタルタルではなくマヨネーズなのが良い味を出している。フライは普通。赤魚の塩焼きはめちゃ美味しい。筍とフキの煮物も美味しいし味噌汁は豚抜きの豚汁。これも野菜の味が存分に溶け出していて美味い。美味しいおかずと紀ノ川でご飯がものすごく進む。味に関しては文句なし。さほど濃い味付けでないのも中年には嬉しいところ。
一気に食べ終えてご馳走さま。下げる場所は見当たらないので店主に声を掛けて会計をしてもらう。安くても1000円くらいと計算していたのだが店主は机の皿をじっと眺めて暗算し、帰って来た答えは何と790円!おかず三皿に小鉢二つに味噌汁とご飯で790円は明らかに破格。安い。これなら価格表は不要なわけだ。まさに安心価格。
なおお客さんの中にはご飯と味噌汁だけ食べて終わりの人もいたが会計は200円だった。ここの金額だけは把握。今度来た時に同じものを食べたらまたきちんと790円になるのかなと意地悪な考えが頭をよぎるがこの時間が止まったかのようにピースフルな店内で細かい計算は不要。好きなものを好きなだけ取って後は店主の暗算に委ねてただ払えばいい。
平成最後の日に良い店を見つけてしまった。あまり来るエリアではないが今後はヘビーユースローテ入り間違いなし。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 一人当たり予算:
- 1,000円未満
- 利用形態:
- ランチ
- アクセス:
- 1.5
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- サービス:
- 4.0
- 雰囲気:
- 5.0
- 料理・味:
- 5.0
- 観光客向け度:
- 1.0
クチコミ投稿日:2019/04/30
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