鎌倉時代からの歴史を静かに漂わせている神社です
- 3.5
- 旅行時期:2015/08(約10年前)
-
-
by かつのすけさん(男性)
田端 クチコミ:1件
田端八幡神社は、田端駅の改札を出て、坂を登った住宅街にひっそりとたたずんでいます。
現在の田端は、江戸時代には田端村と呼ばれ、村内は上田端と下 田端という二つの地域に別れてていました。各々の地域には、鎮守の八幡神社が祀られていました。
田端八幡神社は上田端の住民の 鎮守で大龍寺が別当寺を勤め、もう一つの八幡神社は、東覚寺が別当寺となっていました。
祭神は品陀別命(ほんだわけのみこと)で、境内には稲荷神社・大山祗神社および白鬚神社が祀られています。このうち白鬚神社には、争いの杉と呼ばれる神木がありました。 そこで、奥州平泉の高館に源義経を討伐に向かう途中の畠山重忠 が、これを見て家来と松の木か杉の木かと争ったという伝承から争いの杉という名称で呼ばれるようになったといわれています。
また、この杉の木は田端の三角屋敷という場所にあり、室町時代には太田道灌の争いの杉であるとの伝承も残っています。
このように境内の白鬚神社は、鎌倉から室町時代の貴重な伝承を 伝えており、この伝承は村の鎮守の八幡神社と共に、北区の中世社会を考えるうえで重要な資料です。
文治五年に源頼朝が、この地の豪族豊島氏と共に奥州の藤原一族を平定し、その帰路に駐留したあかしとして、鎌倉八幡宮を勧請し、祭祀を起し、郷土の鎮守とした神社であり、現在に継承されています。
住宅街の小さな神社ですが、鎌倉時代からの歴史を静かに物語っているような雰囲気があります。
- 施設の満足度
-
3.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- JR田端駅から徒歩5分
- 人混みの少なさ:
- 3.5
- 住宅街にひっそりとたたずみ、人混みは少ないです
- バリアフリー:
- 3.5
- 坂道、階段があります
- 見ごたえ:
- 3.5
- 鎌倉時代からの歴史を現代に伝えています
クチコミ投稿日:2015/08/31
いいね!:0票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する