公共施設らしからぬ充実度と景観の美しさ。

4.0
旅行時期：2015/08（約10年前）

葛西クチコミ：1件

「夜の不思議の水族園」開催時に訪問。Web等でも紹介されて話題になったので、案の定混雑してました。そして私の予想を遥かに上回るほどの人出でした。ここの水族園は皮肉にもマグロの大量死で全国的な知名度がアップしてしまい、更にイレギュラーな夜間営業イベントを開催、ということもあって、関東はもとより全国各地から多くの人々が集まって来たのでしょう。

東京都の運営する公共施設ということで、話題のマグロ（若い個体たちが新たにやってきて、水族園をふたたび活気づけようと頑張っています）が泳ぐ大水槽以外には余り展示生物がいないだろう・・・と期待しないで行ってみたら大間違い、世界各地の海に存在する生物を太平洋・インド洋などの地域別に分類した水槽で展示しており、大変珍しい個体も数多く目にしましたので、全てをくまなく見て回ろうと気合を入れたらデジカメの電池が無くなってしまい、肝心のマグロ大水槽は携帯のカメラで撮る羽目に(^ ^;)

一通り世界の海洋生物を見届けたと思って外に出て、ペンギンを眺めて涼み、時間が押していたのでタッチンフィーリンなどの体験型エリアをスキップし、急いで次の展示エリアに進むと今度は東京の海エリア。ここの水槽も、小笠原や伊豆七島の海などの細かいテーマに分かれていました。

さらに進むとレストラン「シーウィンド」。夜間営業のため限定メニューしかありませんでしたが、それでもマグロのカツカレーなどのボリュームあるシーフードメニューが楽しめ、味も問題無かったので満足です。昼間だと海が見えると思うので、景観も素晴らしいと思います。

レストランの外はテラスエリアでテントデッキもあり、私が行った時はテントにプロジェクションマッピングが映し出されて綺麗でした（ただしこれは恐らく「夜の不思議の水族園」開催期間中だけで、通常営業時だとやっていないのではと思います）。ここは単なる水族館（水族園）としての機能を果たしているだけでなく、東京の片隅の、ちょっとしたリゾートスポットとしても訪れてみる価値があるのだなぁと実感しました。

対岸のTDRの華やかさや有名度の陰に隠れて、今までは訪ねて見る気があまり起こらず、車で近くを通ってもスルーしてしまっていたのですが、TDRのパスほど高額な料金を払わなくても、隣の葛西臨海公園と合わせれば一日近い時間を潰せる充実スポットだということを、今回の訪問で知ることが出来ました。先入観に囚われず、一度足を踏み入れてみてはいがでしょうか。