旧かみや主屋土蔵

活かしながら後世に残していく

4.0
旅行時期：2014/10（約10年前）

金沢クチコミ：205件

ひがし茶屋街にあります。明治の初めに建てられた建物で近年までお茶屋として使われていたそうです。
木造二階建ての建物は正面一階に出格子と玄関、二階には短い庇を設けた雨戸と戸袋を備えていて、周辺の町並みに合った落ち着いた雰囲気を醸し出しています。土蔵は、母屋の奥にあって表の通りからは見えません。
茶屋建築の形式を残す貴重な建物ということで、金沢市の指定文化財になっているそうですが、現在は“茶屋美人”というショツプが入っていて、化粧品やお茶、スイーツなどの販売店になっています。
歴史的、文化的に貴重な建物は大切に保存され、有償で見学する施設・建築物となるのが普通ですが、周辺の雰囲気にあったショツプとして活用され、活かしながら後世に残していくアイデアは素晴らしいと思いました。
『古い町並みを残して･･･』というロマンチックな気持ちだけでは歴史的な景観を残すことは出来ないと思います。好き勝手に改造できないし、派手な看板を取り付けることも出来ないなどショップとしての悩みはあると思いますが、ここの建物のように活かしながら残す考えが広がればよいと思いました。