平家の権勢を物語る一級資料
- 3.5
- 旅行時期:2012/10(約13年前)
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by モッサンさん(男性)
宮島・厳島神社 クチコミ:2件
平安時代末期に厳島神社が現規模の社殿として造営されて以来、奉納された数々の美術工芸品や史料等が所蔵されている。なんといっても見所は平家一門が写経して厳島神社に奉納した国宝の平家納経だろう。ただし常設展示されているのはレプリカだったのには少しがっかり。この納経は装飾の施された写経であるが、平安後期に流行した装飾経の粋を集めた美術工芸史上の一級資料とされ、金具、金伯・銀箔が随所に用いられているのだそうだ。全33巻あり、奉納された動機は平清盛納入の自筆願文に書かれている。この願文に清盛が一族の32人に1巻ずつ写経させ奉納したと書かれているものの、著名者が限られているなど本当に一族全員が写経をしたのか成立事情には不明なところがあるらしく興味を惹かれる。そういえばあれだけの権勢を誇りながら平清盛の墓の所在が今もって特定できていないことを思い出した。
- 施設の満足度
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3.5
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
- アクセス:
- 4.0
- コストパフォーマンス:
- 3.5
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 展示内容:
- 3.5
- 平家納経の実物は常時展示されていない
クチコミ投稿日:2014/01/25
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