街の発展とは裏腹に、重い歴史もある街

4.0
旅行時期：2013/09（約12年前）

北千住・南千住クチコミ：2件

南千住駅の東側は、タワーマンションが多数並び、近代的な街並みになっています。
他方、その逆側の西側は、いまだ、この地の重い歴史を垣間見れる場所です。

線路を挟んで存在する「回向院」と「延命寺」さんは現在は別々のお寺さんではありますが、
もともとは常磐線建設時に２つの敷地に別れたのがきっかけで、別々に分離された経緯があります。

このお寺の立つ場所こそが、小塚原刑場跡地であり、そこでの刑死者は２０万人もの方々であるそうです。その御霊を回向するために、本所にあった回向院さんの分院として設置されたのがそもそもの起源のようです。

回向院さんには、（井伊直弼により安政の大獄で処刑された志士である）吉田松陰や橋本左内の墓所です。また両国の回向院にあることで有名な鼠小僧次郎吉の墓もありますが、こちら小塚原の回向院にも義賊に恩義を受けた人々が建てた等と伝えられる次郎吉のお墓があります。　

延命寺さんは、常磐線と日比谷線の線路に挟まれた場所に位置し、特に高さ３～４mほどの大仏「首切地蔵」がよく見えます。