濃い薄い黄色の温泉

4.0
旅行時期：2009/12（約16年前）

by 与一さん（男性）

西新井・舎人・綾瀬クチコミ：11件

　北綾瀬駅からは、環七通りを東に向かい、交通量の多い道路同士の六差路の大谷田陸橋交差点を水元方面に進むと、大谷田温泉明神の湯の看板と櫓が見えてきて、駐車場の奥の階段を上り、２階に施設があります。
　料金は平日900円(休日1,200円)で、食事処の横を通り、脱衣所は１００円返却式のロッカーでここまでは普通のスーパー銭湯のようですが、浴室に入るとやや暗い浴室内に、暖系色の照明の落ち着いた雰囲気で、突然遠くの湯治場に紛れ込んだ感じです。温泉は、手前の細長い浴槽に加温して４２度ぐらいの「あつい湯」で、隣に広い湯に溢れ出して、４０度の「ぬるい湯」になります。温泉の色は薄い黄色でかなり塩辛く、独特の臭素の臭いもします。成分表を見ると、成分総量30,030mg/kgと、トップクラスの濃さで、ほとんどがナトリウムと、塩化物イオンで、マグネシウム、カルシウムイオンも普通の温泉並みにありますが、食塩の影で目立ちません。日によって源泉が書け流されているようで、ホームページに源泉の日が載っています。
　隣には１８度の冷たい石組の水風呂と、一段高いところに白湯の高みの湯、源泉をかぶって塩サウナのようになるスチームサウナ、広いドライサウナもあります。
　露天エリアもあり、こちらは白湯ですが、手前から熱い湯が奥にいくとぬるくなり、一段高いところが一番ぬるくていつまでも入っていられます。他にも一人用の檜風呂が二箇所あり、雨よけの菅笠をかぶって入ると、湯気が霧のように流れて山の中にいるように錯覚します。ひしゃくですくう明神の水で水分を補給しながら、温泉と水風呂、サウナ、露天風呂を往復して、２時間ほど長湯をしたら湯疲れしたので、食事処の奥のうたた寝コーナーで１時間ほど休みました。
　駅からは遠いですが、温泉と浴室の雰囲気は良くお勧めの施設です。帰りは、雨足が強くなったので、近くのバス停から亀有駅に出ました。