靖国神社に展示されている沖縄戦の十五糎榴弾砲
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- 旅行時期:2011/12(約14年前)
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by traveldogさん(男性)
市ヶ谷 クチコミ:1件
靖国神社遊就館に太平洋戦争で使われた零式艦上戦闘機や九六式十五糎榴弾砲が展示されていました。
九六式十五糎榴弾砲は、沖縄戦で野戦重砲兵第一連隊第四中隊に所属し、実際に使用されたものです。糸満市真壁の陣地で6月23日に全弾を撃ちつくしました。沖縄戦終了後、米軍により回収され、昭和41年に日本に帰ってきたとのことです。(説明板から)
野戦重砲第一連隊第二大隊第四中隊第二分隊に配属された山梨清二郎さんの回想録には、次のようなことが書かれています。奇跡的に生き残った砲と兵隊の話です。
野戦重砲第一連隊は、首里の前戦の幸地から次第に南下して志多伯を経て最後の陣地である真壁まで撤退しました。6月19日に第四中隊第二分隊は、弾丸が尽きたため3ヶ月の間使用した砲(九六式十五糎榴弾砲)を破壊して真壁の地に埋めました。
多くの戦友が戦死するなか、奇跡的に生き残った山梨さんは、戦後数十年経って靖国神社で第一分隊の砲と思われる九六式十五糎榴弾砲に出会いました。あの日、破壊して埋めた第二分隊の砲と同型の砲であり、立ち去りがたい感慨にうたれました。(『沖縄戦―野戦重砲第一連隊兵士の記録』山梨清二郎著)
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- バリアフリー:
- 5.0
- 1階にあります。
- 見ごたえ:
- 5.0
クチコミ投稿日:2013/02/02
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