NYに本店を持つモダンスカンジナビア料理のお店

3.5
旅行時期：2012/01（約14年前）

by dune45さん（男性）

青山クチコミ：487件

NYに本店を持ち、その他はストックホルムと東京、世界合わせて3店舗しかないモダン・スカンジナビア料理のお店です。

東京店のオープンは2008年の10月。当初はかなり高い価格設定だったような記憶がありますが、HPでランチメニューを見ると、1500円からアラカルトメニューが用意されています。

今回、ランチで初訪問しました。

場所は外苑前駅の至近、かなりアクセスの良い場所です。
予約の電話をしたところ、30名の団体をはじめかなり込み合っているとの事、少し時間をずらし12時半の予約で伺いました。

お店は100席を越えるオオバコ。天井が高く明るい店内はスタイリッシュで、NYのビジネスエリートが集うレストランのようです。
黒のパンツスーツに身を包んだ女性がきびきびと応対をしています。

客層は若い方が多く、近所にお勤め風の方もいらっしゃいましたが、全体として受ける雰囲気は、かなり華やかなものがあります。
花束を抱えた女性などもいらっしゃり、何らかのお祝いだったり「ちょっと特別な日のランチ」というお客さんが多いように思われました。

比率からすると女性比率が高いのですが、広尾の「ア・ニュ」のランチタイムのような有閑マダムとは少し違った客層です。

予想と違ったのは外国人客の少ないこと。たまたまなのかも知れませんが、この日はほとんど見かけませんでした。

ランチメニューは、1500円～のアラカルトメニューに、2500円のセット、コースは3500円～5250円までの3コースです。

今回は2500円のセットを選択。
前菜にはニシンの酢漬けを、メインはアラカルトメニューからスモークチキンを、デザートの本日のケーキに塩キャラメルをトッピング（+200円）してもらいました。

ニシンの酢漬け、スモークチキンとも、北欧料理のルーツとも言える「保存食」がその原点にあるのだと思います。

酢漬けのニシンは食べた事がありそうでない味。酢漬けにも秘伝の技的なものがあるのでしょうか。美味しく食欲を掻き立てる前菜です。
スモークチキンには、マッシュポテトやクレソンなどが付け合わされて出されます。
柔らかくスモークされたチキンは想定の範囲内の美味しさなのですが、満足の行くものでした。

本日のケーキはガトーショコラ。
NYのケーキというと、これでもかという甘さを想像していたのですが、思いのほか甘さ控えめ。塩キャラメルがないと少し物足りなさを感じたかも知れません。

食後のコーヒーは「アメリカン」だからでしょうか、やや薄めで少し残念な感じ。

2500円+200円（塩キャラメル追加）の明朗会計は、お得感はありませんが、場所代・雰囲気代と考えると悪くはありません。
この手のお店で、表示価格が税込み、サービス料を取らないというのは少し驚きました。
あまり食べる機会のない「北欧料理」ですが、サービスや雰囲気も楽しめるこちらのお店は、使い勝手の良さを感じました。