秋のレッサーパンダ紀行【８】 徳山動物園　今年生まれのおチビちゃんの屋外放飼開始！！ 今年は両親＆お姉ちゃんとの同居です！！

2014/10/20 - 2014/10/20

仔パンダの秋真っ只中！！

今年は、北は旭川市の旭山動物園から南は鹿児島市の平川動物公園まで、日本全国１７園で２７匹のシセンレッサーパンダが、１園で２匹のニシレッサーパンダがすくすく成長してくれています。

今年はこれまで、南紀白浜アドベンチャーワールドの息子君＆娘ちゃん、愛媛県立とべ動物公園の優砥君、千葉市動物公園のメイタ君、仙台市八木山動物園の双子の女の子、長野市茶臼山動物園の男の子と女の子の双子の計８匹のおチビちゃんに会いました。

今日はちょうど中国地方への出張があり、お仕事の前に周南市徳山動物園に少しだけ寄ってみたいと思います。
お目当てはもちろん７月７日生まれのリボンちゃんのおチビ君です。
最近、このおチビ君が屋内展示室デビューをはたしたと聞いてはいるのですが、詳しい展示時間などは分からない状態での訪問ですので、会えなければそれはそれで仕方ないと割り切って訪問してみたのですが・・・。

嬉しいことに後に七夕生まれで”ヒコ君”と名付けられるおチビちゃんは、リボンちゃん、コタロウ君、昨年生まれのお姉ちゃんのリコちゃんとともに大放飼場で家族展示されていました！！


これまでのレッサーパンダ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/travelogue/10652280

エリア 徳山・周南(山口)

今日は早朝の新幹線で徳山駅に移動、徳山駅からはのんびり歩いて周南市徳山動物園に向かいました。
動物園の道すがら可愛らしい看板を見付けました。

徳山駅から動物園までは徒歩で２０分程度でしょうか。

徳山動物園の入園料は大人４１０円ですが、メルマガ登録者は半額で入れる特典もあります。

今日は１時間ちょっとしか滞在できませんので、まずは急いでレッサーパンダ舎へ。
徳山動物園のレッサーパンダ舎には、写真の大放飼場の他に、金網の放飼場が２つ（今日は扉を開いて１つとして使用していました）、屋内展示室が１つあります。

屋外放飼場の個体紹介には、コタロウ君と昨年生まれの娘のリコちゃんの個体紹介がありましたが、

放飼場には今年生まれのおチビ君の姿もありました！！

おチビ君は７月７日生まれの七夕ボーイ、双子で生まれましたが残念ながら１匹は生後１１日で天国に旅立ってしまいました。

残ったおチビ君は今年で３年連続の子育てとなりベテランお母さんの域に達してきたリボンお母さんの愛情をたっぷり受けてすくすく成長しました。

今日はおチビ君が屋内で展示され始めたと聞いてやって来たのですが、望外にも屋外でおチビ君に会うことができました。

こちらがお母さんのリボンちゃん。
リボンちゃんは２００６年５月３０日宮崎市フェニックス自然動物園生まれ、５歳の時に徳山にやってきました。
徳山に来園した冬からコタロウ君とペアを組み、翌年、６歳の時と少し遅めの初産ではありますがのんた君を出産し見事子育てをしてくれました。
そして、昨年リコちゃんに引き続き今年も３年連続で出産、子育てをしてくれています。

僕は勝手にキティちゃん顔と呼んでいますが、とっても可愛らしい顔立ちのリボンちゃん、大柄でとても体格がよく今や肝っ玉母さんの風格すら感じます。

こちらはお父さんのコタロウ君。
コタロウ君はリボンちゃんと同い年、２００６年６月２２日多摩動物公園生まれ。
前妻の栃ちゃん（現、旭川市旭山動物園）との間に４匹、リボンちゃんとの間に３匹の子供がいる徳山の大黒柱です。

コタロウ君は子供達と同居できるお父さんパンダ。
今日も奥さんのリボンちゃん、娘のリコちゃん、そして、おチビ君と同居展示です。

この子が昨年生まれのリコちゃん、２０１３年６月２５日生まれです。

以前、キーパーさんにお伺いしたところ、リコちゃんの所有権は宮崎市フェニックス自然公園が持っているとのことで、いずれ宮崎に旅立つかもしれませんね。
リコちゃんも今冬で１歳６か月となり性成熟を迎えるため、お父さんとの同居もあと２ヶ月ほどになると思います。

こちらが金網の屋外放飼場、今日は手前と奥の区画を繋げて広く使っていました。

こちらには２０１２年生まれの３匹の若パンダが暮らしています。

この３匹のうち、のんた君はすぐ見分けが付きますが、イチゴちゃんとカリンちゃんの見分けは・・・。
前回は見分ける努力をする気が起こらないほど似て見えた２匹ですが、上の写真の紹介で尻尾に注目すると判別できると分かり、今日は個体判別に挑戦です。

愛想よくカメラの前まで来てくれたのは・・・、

可愛い。
けど、近いです・・・尻尾を良く見せてくださいな。

尻尾から察するにカリンちゃんのようですね。

カリンちゃんは２０１２年７月２８日生まれ、お母さんは風花ちゃん（現、北九州市到津の森公園）、お父さんは賢健君（現、横浜市野毛山動物園）です。

こちらでお昼寝中の２匹の尻尾は縞々がクリアなので間違いないようですね。

体付きから上にいるのがカリンちゃんと双子兄妹のイチゴちゃん、下にいるのがのんた君だと思います。

メイン放飼場に戻ってみると・・・。

アスレチックの上でのんびり寝ていたコタロウ君のところにリボンちゃんとおチビ君がやってきて・・・奥さんの登場に思わず起き上ってしまったコタロウ君（笑）

奥さんとおチビ君が帰る素振りを見せて、少し緊張を解くコタロウ君（苦笑）

奥さんとおチビ君が離れて行き、やっとお昼寝の体勢に戻ったコタロウ君・・・恐妻家なんですね〜。

こちらではお母さんを中心に子供達が寛いでいます。

もう生後３ヵ月を越えているのでリボンちゃんもおチビ君の行動にはそれほど目を光らせていないようで、おチビ君は結構自由気儘に広い放飼場を遊び回っています。

お父さんのお昼寝しているアスレチックも気になります。

おチビちゃん一人で登って行くと・・・、

「カッ」とお父さんに威嚇されてしまいました（苦笑）

自然界ではレッサーパンダの男親は子育てには一切関わりませんが、近年、日本の動物園では子供と同居出来るお父さんが増えてきています、が、同居が出来るのと積極的に子育てするのとは意味が違いますもんね。
ここ数年の日本の動物園での飼育や取組みを見ていて最近とみに思うのです、自然界での行動様式から単独生活を好むと思われてきたレッサーパンダは実は家族での生活もストレスなしでこなせる動物かもしれない、と。

今日はあまり時間もないので急いで他の子達にも会いに行きましょう。

いつも愛想がよくて可愛い徳山のプレーリーさん。

ミーアさんはおしくらまんじゅう。

カリフォルニアアシカのミュウちゃんが鹿児島市の平川動物公園に移動して、徳山動物園でのアシカの展示がひとまず終了しました。

空いたアシカプールにはフンボルトペンギンが引っ越してきました。

徳山動物園の人気者マレーグマのツヨシ君とマーヤちゃん。
ツヨシ君は今年２７歳なのですね・・・いつまでもお元気で！！

ホッキョクグマのユキさんは確か２９歳のおばあちゃん。
のんびりと朝の一時を楽しんでしました。

徳山動物園に真っ白ななホンドタヌキが２匹います。
こちらは昨年お父さんになった男の子だと思います、ちなみに４匹の子供は全員普通のタヌキ色だったそうです。

徳山動物園には昨年秋にスリランカから２頭の象が寄贈され、新たにゾウ舎がオープンしました。

ゾウ舎を覗いてみると・・・１頭が鼻を高々と掲げてすごい勢いでこちらに走ってきました！！

思わずのけ反るほどの勢いでやって来たのはミリンダ君でしょうか？

ナマリーちゃんもやって来て仲睦まし気な様子を見せてくれました。
ミリンダ君６歳、ナマリーちゃん８歳の若いペアなので今後の繁殖にも期待がかかりますね。

元フンボルトペンギン放飼場には、９月に鹿児島市平川動物公園からやってきたカピバラのサツマ君とマイモちゃんが暮らしていました。

徳山動物園と平川動物公園の間では、アシカのミュウちゃんとカピバラのサツマ君＆マイモちゃんの異種同士の１：２の動物交換となったようですね。

レッサーパンダ舎に戻ると大放飼場にはぐるりとチビッ子達が・・・。

仕方がないので金網放飼場へ。

のんた君が起きていました！！
のんた君は２０１２年６月２７日生まれ、リボンちゃんの初めての子供です。
山口県の方言から”のんた”と名付けられました。

イチゴちゃんも起きていて丸太の上にいました。

この丸太の上はコタロウ君に始まり、コジロウ君（現、市原ぞうの国）、そして、のんた君とコジロウ一家の男性陣が好んで登っていましたが、風花ちゃん＆賢健君ファミリーのパンダが登っているのを僕は初めてみました。

そろそろ時間切れです。
幼稚園児に混じっておチビ君にご挨拶。

バックヤードにキーパーさんが入っているのか、リボンちゃんとおチビ君はバックヤードが気になって仕方ない模様。

仕事前に今年生まれのおチビ君に会える幸せ・・・。

おチビ君、ありがとう、会えてよかったよ！！
また、会いに来るからね！！


＜追記＞
このおチビ君の名前が来園者の投票で彦星の”ヒコ君”に決まりました。
七夕ボーイらしいいい名前ですね！！