新春レッサーパンダ紀行【１】 徳山動物園　メイン放飼場でのびのび子育て！！ コタロウ君、リボンちゃん、リコちゃんの楽しい親子展示！！

2014/01/02 - 2014/01/02

昨年２０１２年の夏は、北は旭川市旭山動物園、南は愛媛県とべ動物園まで２０園で３１匹のシセンレッサーパンダの赤ちゃんが誕生しました（その内の１匹は残念ながらすでにお星さまになってしまいましたが・・・）、出来れば２０１２年に内にその全員に会いたかったのですがそれは叶わず、周南市徳山動物園のリコちゃん、秋吉台サファリのアル君＆ハル君、鯖江市西山動物園のミルキーちゃん＆ひかりちゃん＆ライト君、川崎市夢見ケ崎動物公園のおチビちゃん（まだ名前が決まっていません、この子にはモニター越しでは会ったことがあります）には昨年内に会うことが出来ませんでした。

明けて２０１４年最初のレッサーパンダ紀行は山口県、徳山動物園と秋吉台サファリでおチビちゃんに会いに行きます。
まずは徳山動物園、リコちゃんに会えるのもすごく楽しみですが、大放飼場では初めて会うコタロウお父さんとリボンお母さんの様子をみるのも楽しみです。


これまでのレッサーパンダ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/travelogue/10652280

エリア 徳山・周南(山口)

早起きし、新神戸駅から「のぞみ号」で広島駅へ、広島駅で「こだま号」に乗り換えです。
広島駅からの「こだま号」は５００系！！かっこいい！！
５００系に気づいた人は老若男女問わずカメラや携帯を向けていました、今なお色褪せない魅力がありますねこの車両には。

徳山駅でレンタカーを借り５分ほどのドライブで周南市徳山動物園に到着です。
今日はこの後に秋吉台サファリに行く予定なので徳山でレンタカーをかりましたが、駅から動物園までは徒歩でも２０分ほどで着くことができます。

周南市徳山動物園の入園料は大人４００円ですが、メルマガに登録すると動物園最新情報と共に半額割引券が送られてきますよ。

まずは何をさておきレッサーパンダ舎へ。
周南市徳山動物園にはとても広いメインの屋外放飼場が１つ、金網に囲まれた屋外展示室は２つ、そして、屋内展示室が１つあります。

こちら屋外放飼場・・・とても広いです。
上手い事仕切りを設けて２面で使うともっと多くの個体を見れるのにといつも考えてしまいます。

この広い放飼場はここ数年、主に賢健君（現・横浜市野毛山動物園）と風花ちゃんのファミリーが使ってきましたが、この冬からコタロウ君とリボンちゃんのファミリーが使用しているようです。

メイン放飼場でははじめましてのコタロウ君です。
コタロウ君は２００６年６月２２日多摩動物公園生まれ、前妻の栃ちゃん（現・旭山動物園）との間に４匹、現在の奥さんのリボンちゃんとの間に２匹の子供がいます。

こちらが奥さんのリボンちゃんと２０１３年生まれのリコちゃんです。

リボンちゃんはコタロウ君と同い年の２００６年５月３０日宮崎市フェニックス動物公園生まれ。
一昨年６歳にして初めて出産を経験、初産ながら長男ののんた君を見事に育てました、昨年も２年連続で出産をし、現在子育て中です。

こちらが昨年６月２５日に生まれたリコちゃんです。

お兄ちゃんののんた君の時も思ったのですが、リコちゃんもコタロウ君とリボンちゃんのチャームポイントを絶妙に取り入れた可愛らしい顔立ちですね。

育ちざかり、食べ盛りのリコちゃん。
せっせと孟宗竹を食べていました。

リボンちゃんは綺麗な毛色、素晴らしい毛並、そして大柄な体格と３拍子揃った美人ママです。

美人が多いズーラシア系の流れを汲むリボンちゃん、個人的にはキティちゃん似だと思っています。

屋内展示室のこの子は風花ちゃん。
風花ちゃんは２００６年６月２日千葉市動物公園生まれ、風太君の長女です。
賢健君との間に５匹の子供がいますが、現在、旦那さんの賢健君が横浜に出張中ですのでここ２シーズンは繁殖はなしでのんびり暮らしています。

メインの屋外放飼場に続く屋外通路との扉は開放されていましたので時々外に出ては屋外放飼場の様子を覗っていました。

そうそう、風花ゃんと賢健君の長女の優花ちゃん（現・愛媛県立とべ動物園）が昨年お母さんになり風花ちゃんはなんとおばあちゃんになりました。

こちらが金網の屋外展示室。

２区画あり繋いで使うこともあるのですが今は２区画別々に使用していました。

手前の区画にいたのが２０１２年７月２８日生まれのイチゴちゃんとカリンちゃん、両親は先ほどご紹介した風花ちゃんと賢健君です。

正直に言いますとどちらがイチゴちゃんでどちらがカリンちゃんなのか・・・自信がありません・・・。

この子がイチゴちゃん、

こちらの子はカリンちゃんの様に思うのですが如何でしょうかね？

どちらにしても風花ちゃんと賢健君の娘さんですので可愛らしいことは間違いがないところです。

奥の区画で独り暮らししているのがのんた君です。
のんた君は２０１２年６月２７日生まれ、リボンちゃんとコタロウ君の長男です。
夏に来た時には同い年のカリンちゃん、イチゴちゃん、そして、１歳年上のアヤメちゃん（現・石川県立いしかわ動物園）と一緒にメイン放飼場で暮らしていましたが、のんた君も１歳半になり性成熟も近いこともあり現在は別居中です。

お父さんのコタロウ君も異母兄のコジロウ君（現・市原ぞうの国）もよくこの丸太の上に乗っかって寛いでいましたが、やはりのんた君も丸太の上がお気に入りのようですね。

再びメイン放飼場。
リコちゃんは相変わらず孟宗竹をはむはむ。

同じ頃のお兄ちゃんののんた君もなんだかのほほんとした雰囲気でとっても可愛かったですが、リコちゃんは女の子という事もあってなんだか更に柔らかい雰囲気で可愛らしいですね。

将来どんな娘パンダになるのか楽しみですね。

コタロウ君似の可愛い子になるのか、リボンちゃん似の美人さんになるのか・・・。
写真はおねむな感じのコタロウ君です。

今日は秋吉台サファリで１３時からのレッサーパンダの餌やり体験を見たいので徳山動物園には１１時頃までしか居れません、ですのでコタロウ君がまったりしている間に他の子達にも会いにいきましょうね。

ホッキョクグマのユキさん、今年で確か２９歳だったと思います。
長生きしてくださいね。

そして、徳山動物園に来ると必ず会いに行くホンドタヌキ舎・・・２匹の真っ白なホンドタヌキがいます。
右側のワイトタヌキ君は昨年４匹のお父さんにり、茶色のお母さんと一緒にせっせと子育て中です。
見た感じ子供に真っ白な子はいないようです。

こちらは左側のホワイトタヌキさん・・・性別を見るの忘れちゃいました・・・。
真っ白な毛色と真っ黒のお目目とお鼻がキュートですね。

アムールトラのケン君とウラルちゃんです・・・手前の子がウラルちゃん。

徳山動物園の２０１３年最大のトピックはやはりなんと言っても２頭のスリランカゾウの来園ではないでしょうか。
２０１２年２月にサバンナゾウのマリちゃんが天国に旅立っていらいゾウの飼育がなかった徳山動物園ですが、日本とスリランカの国交樹立６０周年の記念にとスリランカ政府から２頭のスリランカゾウが徳山動物園に無償で贈られることになったのです。

徳山市動物園では２０１３年秋のスリランカゾウのつがいの来園を控え７６００万円の予算を掛けてゾウ舎をリニューアル、放飼場の広さも従来の２倍になるなどゾウの受け入れ準備を整えました。

そして、９月１８日、ついに２頭のスリランカゾウが福岡空港経由で徳山動物園に到着しました。
５歳の男の子ミリンダ君と７歳の女の子のナマリーちゃん、スリランカのゾウの孤児院で生まれた若い２頭は愛嬌たっぷり、９月２８日の公開開始とともに園の人気者になりました。
いつかこのペアに子供が生まれて、ファミリーでの展示ができるようになったら素晴らしいですね。

今朝は担当キーパーさんがゾウに乗り、スリランカから来た（んだと思う）ゾウ使いさんの指示のもとにトレーニングが行われていました。

ミリンダ君とナマリーちゃんが運ばれてきた輸送箱が片隅に飾られていました。
思いの外小さな箱ですが大きさに余裕があると輸送中に箱の中で動いてしまい思わぬ事故が起きることもあり、この様な体のサイズギリギリの輸送箱が使われます。

レッサーパンダ舎に戻るとリコちゃんがトテトテとお父さんのもとへ。
ここでお父さんと娘で小さな小競り合い？がありましたが、ここはコタロウ君が引いて別の場所に移動しました。
コタロウ君にしても賢健君にしても徳山のお父さんパンダは子供との同居が結構普通に行われていますよね。
コタロウ君も賢健君も積極的に子供と遊ぶタイプではないと思うのですが、大きな喧嘩もないのがいいですね、強気なお母さんパンダの薫陶が行き届いているのかもしれませんが・・・ちなみに自然界では父親パンダが子育てに参加することはありません。

リコちゃんがやってきたのでコタロウ君は別のお立ち台へ。

リボンちゃんも娘を追って先ほどまでコタロウ君の居た場所へ。

顔を傾げてカキカキ毛繕い・・・リボンちゃん可愛いね。

リボンちゃんは昨年６歳で初産を経験し初めての子育てをしました、６歳での初産は少々遅いようにも感じましたがキーパーさんも絶賛の完璧な子育てだったそうです。
今年も子育てに一生懸命です。

娘を押さえ込んで毛繕い・・・、

リコちゃんも負けてませんよ〜、お母さんが毛繕いに夢中なのを逆手に取っておっぱいをもらいます・・・本当はすでに離乳の時期なんですけどね（笑）
お母さんにたくさん甘えて、この経験をしっかり記憶して、いつかリコちゃんもリボンちゃんの様な立派なお母さんになって欲しいですね。

この母娘のじゃれ合いは２０分以上続きました。