2010/06/29 - 2010/06/29
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flatsunさん
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06/29は、今回の旅行で最も行きたかった目的地、「温泉湖」ヘーヴィーズへ。ブダペストから日帰りで向かいます。
☆01日目:成田→プラハ
☆02日目:プラハ市内観光
☆03日目:Ceske Budejovice & Cesky Krumlov日帰り観光
☆04日目:カルロヴィ・ヴァリ日帰り観光
☆05日目:プラハ半日観光&ブルノへ
☆06日目:ブルノ半日観光&ブダペストへ
☆07日目:ブダペスト市内観光
★08日目:温泉湖ヘーヴィーズ
☆09日目:ブダペスト市内観光
☆10日目:ブダペスト→成田
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 鉄道
-
タイトルにも書きましたが、今日の目的地ヘーヴィーズ(Heviz)はこの旅行で最も楽しみにしている目的地。
http://www.heviz.hu/?lang=en
湖全体が温泉という、このスケールの大きさは日本では味わえないでしょう。
Googleマップ
http://bit.ly/cmol18
ただ、ブダペストからは片道4時間近くかかります。日帰りで行くことを考え、この日はブダペスト南駅を07時11分に出発する列車に乗り込むことにしました。
写真は朝6時頃のドナウ川の様子。
ブダペストからヘーヴィーズに行くには、まず列車でバラトン湖の西端「ケストヘイ(Keszthely)」へ向かいます。そこからはバスに乗り換え15分程度とのこと。
なお、ハンガリー国内の時刻表はあらかじめ下記のリンクで調べておきました。
http://www.mav-start.hu/english/index.php
ブダペスト→ケストヘイ直通の列車は2時間に1本程度、所要時間は3時間半程度です。
今回は1等車で片道4,200フォリント、往復で8,400フォリント(往復割引はないそうです)。 -
ホテル目の前のトラム乗り場から、南駅へ向かうトラムを待ちます。
が、デアーク広場へ向かうトラムはたくさん来るのですが、なかなか目的のトラムが来ない…。やや焦りながらもようやく来た18番トラムに乗り込みました。 -
ブダペスト南駅の電光掲示板で、Keszthely行きの列車が7番線到着であることを確認。
早速7番線に向かってみます。
どうやらこの長い編成の列車のようです。
…が、チェコと違って行き先が列車に書いていない…。そして1等車がほとんど見あたらない…。
ちょっと不安になりながら、半分だけ1等席になっている車両に乗り込みました。 -
1等車は16席しかないいたってシンプルな造りの、セミコンパートメント(仕切りはアクリル板)でした。
車内にも行き先が明記されていないので、乗り込んだはいいものの、更に不安が…。
ドキドキしながら待っていると、一応、予定時刻の07:11には動き出しました。なので、大丈夫でしょう、多分…。 -
今回のきっぷです。
1等車席には結局8名位の乗客でした。
行き先が不安なので、検札の時に聞いてみようと思ってたんですが、なかなか車掌さんが来ません。
やたら車両が長いので時間がかかるのでしょうか…。
結局、出発から2時間弱経った9時前頃に車掌さんがやって来ました。 -
若い車掌さんに切符を見せると、ハンガリー語(恐らく)で何かを説明してくれているようです。
が、勿論さっぱり分かりません…。
困惑する我々。もっと困惑する車掌さん。…するとペンを取って図解してくれました!
どうやらこの列車は途中の「Balatonszentgyörgy」駅で、Keszthely行きとNagykanizsa行きとが切り離されるらしく、かつ乗っている車両はNagykanizsa方面に行くようで
「君たちケストヘイへ行くならもっと前の方の車両に行かないとダメだよ!」
…という事らしい。
丁寧に教えてもらって無事にケストヘイまで行けそうな我々笑顔。
奇妙な東洋人(我々のことです)と意思疎通出来た車掌さんも笑顔。 -
というわけで前方車両へ移動開始です。
途中で、写真のような貼り紙を発見。きっと「ここから先はケストヘイ行き」と書いてあるのでしょう(想像)。 -
こちらの方は自転車旅もメジャーらしく、この列車にも自転車専用の車両が丸々一つ付いていました。
その車両から覗いた外の景色。何故かちょっと隙間が空いているんです…。 -
ケストヘイへ向かうと思われる前方の車両は1等車が混雑していたので、それほど混雑していなかった2等車に座りました。
写真はその時横のボックスにいた、お父さんと二人で乗り込んでいたお子様。
外の景色を眺める様子が可愛らしかったのでこっそり。 -
10時15分頃、Balatonszentgyörgy駅に到着しました。ここで切り離し作業が行われるはずです。
「…違う方の列車だったらどうしよう」という思いを胸に抱きながらしばし停車。 -
10時30分、我々の心配をよそに、無事列車はKeszthely駅に到着しました!
-
Keszthely駅は、思っていたよりも何もない駅でした…。駅を出てすぐのバス停に行くと、いかにも温泉湖ヘーヴィーズに行きます、というような観光客がたくさんいました。
何しろみんな浮き輪を持っていますから、すぐに分かります。 -
行き先にもちゃんとHEVIZの文字。
-
時刻表にもちゃんとHEVIZの文字…なのですが、3種類くらいあってよく分かりません。
-
そうこうしているうち(10分程度)に、行き先にHEVIZと書いたバスがやって来ました!
到着時点で車内は既に結構な人が乗っていました。どうやらbalatonfuredという所から来たバスのようです。
浮き輪軍団の皆様が乗り込んでいるので大丈夫だろう、ということで列の最後方から乗車。
運転手さんに運賃を直接支払い。歩き方には200フォリントと書いてありましたが、245フォリントになっていました。
これまた歩き方には、ケストヘイ中心部にも停車する、と記述がありましたが、ノンストップでした。
15分ほどで念願のヘーヴィーズに到着! -
バス停からすぐ、ここがヘーヴィーズの入口です。
時間は11時頃、朝も早かったのでちょっとおなかが空いてきました。温泉湖へ乗り込む前に、腹ごしらえをしようと画策しました。
…が問題点が一つ。ブダペストで余り両替をしなかった我々、手持ちのフォリントが心許ないのです(というか前日の中央市場でフォリントを使いすぎました…)。
周りを見渡してみても両替所は見あたらず…。
仕方がないので、バスの待合所で日本から持ってきたSOYJOYを食べました…。持ってきて良かった、SOYJOY…。 -
入場料の詳細です。
我々は3時間、2,400フォリントでお願いしました。
CabinのHiring Fee(使用料)1,200フォリントというのが気にかかったんですが、結局これは払わなくても普通のロッカーが使えるので問題ありませんでした。
受付で料金を支払うと、ここも腕時計型のキーを貰えます。腕に巻いて、入口でSuicaのごとくタッチ&ゴー、です。 -
中の様子です。
凄い、本当に湖に人がたくさん! -
興奮する気持ちを抑えて、まずはロッカーで着替え、です。
ココのロッカーは何だかハイテクです。まず、写真にも映っている黒い機械に、受付でもらった腕時計型キーを押しつけます。
すると、番号が表示されます。と、同時にその番号のロッカーが解錠されて使用できるようになります。 -
ロッカーはこんな感じ。靴も一緒に入れなくてはならないので、ポリ袋を持って行くか、それか最初からビーチサンダルで行く事をオススメします。
このシステムはどこにも使い方の説明がなされておらず(あるのかもしれませんが発見できなかった)、この後2人に
「これは一体どうやって使うんだい?」
と尋ねられました。
つたない英語で何とか説明し、その人の鍵が開いた時には確かな友情が芽生えました(笑) -
早速入湯…いや、入湖?です!
…と、その前に。ここは深さがかなりあります。当然足などつきません。看板にも「DEEP WATER」と注意書きがあるくらいです。
ということで、浮き輪をレンタルします。
浮き輪は施設内の売店のようなところで、1つ1,600フォリント。返却時に1,000フォリント返ってくる仕組みでした。 -
黒いタイヤのチューブのような浮き輪をゲットして、入湖です。
おーっ…これは気持ちいい!
ちょっとぬるめでちゃんと温泉の香りもします。それに脇には蓮が咲いていたり、黒いメダカが泳いでいたり。季節柄か、空にはたくさんの燕が舞っていて、何とも不思議な気分です。
日光浴を楽しむ方もたくさん。
湖に浮かぶ方もたくさん。
じいさまばあさまのカップルが多く、みんな平和そうに漂っています。
我々も負けじと(?)、ふわふわと漂っていました。結局2時間半、十分に堪能いたしました。 -
大いなる満足感を抱きながら施設を後に。
先述したようにフォリントが大変心許ないのですが、広い温泉湖を全力で漂った(変な表現ですがまさにそんな感じ)せいか、喉が渇きました。
迷った挙げ句、近くのレストランへ。
ビールを飲んだ後に、食事を勧めてきたウェイターさんに「3,000フォリントしかないんです」と伝えると、「グヤーシュを二人で食べるのはどう?」と。
ということでそのグヤーシュをシェアしていただきました。こってりしすぎず優しい味わいでとても美味しかったです。フォリントがあればもうちょっとゆっくりしていきたかったです。
バス停近くの、テラスのあるレストランです。 -
Keszthely駅まで戻ります。
バス停に到着したバスが「Keszthely」と書いてあったので乗り込み、運転手さんに「ケストヘイ!」と言って料金を払おうとすると哀しく首を横に振られました。
む?
…と、バス前方に乗っていたおばさまが、「駅に行くならこのバスじゃないよ、向こうだよ」と教えてくれました。
どうやらこちらのバスは、方向幕に行き先が書いてあるというわけじゃないようです。要注意。
(今写真を見てみたら行きに乗ってきたバスもそうでしたね)
気を取り直して、次に来た「Keszthely」と書いてあるバスに。
ちょっと不安なので、出発前にこしらえてきたハンガリー語予習メモをこっそり見て
「このバスはケストヘイへ行きますか?」
というハンガリー語を運転手さんにぶつけてみます。
「エズ・ブス・メジィ・ケストヘイ?」
…すると。運転手さんにハンガリー語(多分)で何やら質問されました。わ、わからない!
困っているとまたもやバスに乗っていたおばさまが助け船を出してくれました。
おばさま「Keszthelyまでだって言ってるよ」(多分)
運転手「おお、そうか。じゃ、245フォリント」(多分)
…どうやら我々の「ケストヘイ」という発音を聞き取って貰えなかったようです…。ハンガリー語の発音は難しい!
というわけで、ケストヘイと伝えたい時は、メモ帳にでも「Keszthely」と書いておくことをオススメします…。
何とか無事にケストヘイ…Keszthely駅に帰着。
写真はKeszthely駅の何ともレトロでアナログな時刻表です。
時計の針が15時20分頃を差している、3番線の列車に乗り込みます。
(この時計、駅員さんがくるくる回してました) -
こちらはKeszthely止まりのローカル線車両。
-
乗り込むのはこちらの列車です。
これも車両には行き先が書いていなかったので、車掌さんに「ブダペシュト?」と聞いてみました。頷いてくれたのでOKでしょう! -
1等車の座席はこんな感じです。
行きに切り離しを行ったBalatonszentgyörgy駅で、今度は連結がありました。
隣のホームに停まった電車がそのまま去っていってしまった時は
「…まさかあの電車に乗り換えなければいけなかったのでは…」
とヒヤヒヤしましたが。 -
予定より遅れて、19時15分頃ブダペスト南駅へ到着です。なかなかの長旅でした。
駅を出て、昨日も行った両替所で\20,000→50,000ftに両替。これでようやくフォリント貧乏から解消されました…。
現金に余裕があればもうちょっとヘーヴィーズでゆったり出来たのに、ちょっと後悔。 -
そのまま、南駅を起点にしている地下鉄2号線に乗って夕飯を食べに向かいました。
Blaha Lujza Ter駅で降りて、ガイドブックに載っていた「Gyuri Bacsi Grill & Cafe」へ。
…と、ここも休業中。どうもハンガリーでは食に恵まれません…。 -
30分ほど彷徨い歩きました。素直に地下鉄かトラムに乗れば良かったんですが…。
その途中の、国立オペラ劇場。ピシッとした格好の方々がたくさんおりました。 -
で、地球の歩き方の「読者投稿」欄に載っていた店に来てみました。
Spajz(シュパーイツ)という、洒落た雰囲気の店です。
http://www.aspajz.hu/spajz.htm
…投稿していた方がブダペスト在住ということで、メニューがハンガリー語のみでちょっと焦りました。
が、恐らく「本日のオススメ」的なものが英語表記だったので、こちらを参考に注文。 -
ソーセージと、ハム類の盛り合わせを頂いたんですが…。これは美味しかった!チェコもハンガリーも加工肉はレベルが高いんですが、ここで食べたのが一番でした。ビール(惜しくも?ハイネケン)も進みます。
程よく酔っぱらっていい気分に。ここでハンガリー名産の蒸留酒「パーリンカ」に挑戦。
日本でいうと焼酎に近い感じでしょうか、原材料が多種多様。メニューにも色々とある中、ブドウパーリンカ・桃パーリンカをセレクトしました。強いアルコールの中にもふわっとした香りのある、でもすっきりとした味の特徴的なお酒でした。
1人で担当していたお店の方が、レジでワールドカップ中継を見ていたのが分かったので、
「今日の日本とパラグアイの試合の結果をご存じですか…?」
と聞いてみたところ、
「パラグアイの勝ちだったよ…残念ながら」
と本当に大変残念そうな表情で教えてくれました。
日本代表の結果は残念でしたが…温泉湖と、ここの大変美味しい夕飯で、大満足してホテルへと戻ったのでした。
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