トラッツベルク城からアッヘン湖のホテルへ向かう途中、あっという間に天気が変わり、雷雨になりました。あんなに天気だったのに…。<br />ホテルまであと少しでしたが、雨が激しいので車を路肩に停め、雨が弱まるのを待ちました。すると10分もしないうちにほぼ小止みに。ホテルチェックイン後には青空が広がるという変わりよう。<br />このあと数日、こんな天気が続きました。<br /><br /><br />【旅程】　■この旅行記<br />□７月10日<br />　（深夜）羽田発　⇒　［機中泊］<br />□７月11日<br />　⇒（朝）ドイツ・ミュンヘン着<br />　レンタカー・ピックアップ後、国境を越えてオーストリアへ<br />　→ トラッツベルク城（城内見学）→ アッヘン湖<br />　［アッヘン湖／ペルティサウ泊］<br />■７月12日<br />　ツヴェルファーコプフ山上周回ハイキング＠ペルティサウ → アッヘン湖で湖上遊覧<br />　［アッヘン湖／ペルティサウ泊］<br />□７月13日<br />　アッヘン湖畔ハイキング<br />　［アッヘン湖／ペルティサウ泊］<br />□７月14日<br />　ラッテンベルク → クラムザッハ → ツェル湖<br />　［ツェル湖／プリーラウ泊］<br />□７月15日<br />　ツェル湖畔ウォーキング → ツェル湖で湖上遊覧<br />　［ツェル湖／プリーラウ泊］<br />□７月16日<br />　ツェル湖畔ウォーキング → ツェル・アム・ゼー町の散策<br />　［ツェル湖／プリーラウ泊］<br />□７月17日<br />　クリムルの滝 → ミッタ―ジル<br />　［ミッタ―ジル泊］<br />□７月18日<br />　ヴィルダー・カイザー・ハイキング＠エルマウ<br />　［ミッタ―ジル泊］<br />□７月19日<br />　キッツビューラーホルン山上ハイキング＠キッツビュール<br />　→ 国境を越えてドイツ・アイイングへ<br />　［ミュンヘン郊外／アイイング泊］<br />□７月20日<br />　（午前）アイイング村散策 →（午後）ミュンヘン空港へ　レンタカー返却<br />　（夕方）ミュンヘン発　⇒（フランクフルト乗り継ぎ）⇒　［機中泊］<br />□７月21日<br />　⇒（夕方）羽田着

オーストリア・アルプスの風景を楽しむ旅（２）～ツヴェルファーコプフ山上周回ハイキング＋アッヘン湖で湖上遊覧

48いいね！

2025/07/12 - 2025/07/12

2位(同エリア24件中)

エリア

アッヘン湖周辺(オーストリア)

同行者: カップル・夫婦

旅行の手配内容: 個別手配

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アッヘン湖の宿泊地は、湖の西岸の村ペルティサウ。
ここに３泊して周辺をハイキングする予定です。

宿泊したホテルは、湖に面した「フュルステンハウス・アム・アッヘンゼー（Fürstenhaus am Achensee）」（この写真のホテル）。
湖の真ん前で眺望抜群でした。
ホテル内には屋内レストランやカフェ・バーのほか、ガーデンレストランもあり、初日と２日目の夕食はホテルで食べました。

このホテルについてと、ホテル内での食事の様子は、「オーストリア・アルプスの風景を楽しむ旅（４）」で別にまとめます。

※写真は初日のチェックイン後に撮ったもの（湖は建物の向こう側）。

トラベルチャームフュルステンハウスアムアッヘンゼーホテル
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【翌日の朝】

雲多めのお天気ですが、午前中は雨は降らなそうなので、予定通りハイキングへ出かけます。
場所はペルティサウ村の南側にあるツヴェルファーコプフ山上。ここで周回ハイキング。山上まではロープウェイ（カーヴェンデル・ベルクバーン）で行きます。

ホテルからロープウェイ乗り場までは少し距離がありそうだったので車で行きましたが、行ってみるとぜんぜん歩ける距離でした（１㎞ぐらい？）。

写真はロープウェイ乗り場の駐車場。
駐車場は有料。駐車したら精算機で必要な駐車時間分の料金を支払い、半券を車のダッシュボードに掲示するシステムでした。

ロープウェイのチケット売り場へ向かう途中、振り返るとアッヘン湖がちらっと見えました。
アッヘン湖エリアのホテル宿泊者にはデジタル版ゲストカード（この写真がそれ）が配布され、さまざまな割引が受けられます（バスは無料）。

ロープウェイもゲストカード提示で割引になりました。

※ゲストカードには、氏名と生年月日も記載されているため、写真はトリミングしています。
ロープウェイ（カーヴェンデル・ベルクバーン）のゴンドラがやって来ました！

５連のゴンドラ。
連なってやって来る姿が、なんかカワイイ。
「だんご３兄弟」ならぬ、「ゴンドラ５兄弟」って感じ（笑）
さあ、乗りま～す。

★カーヴェンデル・ベルクバーン（Karwendel Bergbahn）＆ハイキングマップ
https://www.karwendel-bergbahn.at/websLINE-ABM/File/MediaOpen/297-e964b022d32430f2a76fdb140c0fd7369d533efb/Abm
けっこうスピードが速い。
ぐんぐん上っていきます。

アッヘン湖が見えてきました。
麓の建物のほとんどはホテルかな？
美しい景色に写真を撮りまくる。
麓をズーム。
湖畔リゾートという雰囲気。建物が建てこんでいないのがいい。

アッヘン湖は、夏はハイキングやウォータースポーツで賑わう場所だけれど（冬はスキーやクロスカントリーなどが人気）、混雑しているという感じはなく、のんびりとしています。観光客よりも滞在客のほうが多いというのも理由かも。
ゴンドラはさらに上へ。

なんて綺麗な湖の色！
アッヘン湖（標高931m）は氷河湖で、チロル州最大の湖だそう。
ツヴェルファーコプフ山上駅（1510ｍ）に到着！

向こうに見えるのは山小屋レストラン。眺めがよさそう。
ハイキング後のランチは、あそこにしよう♪
◆山上のハイキングマップ

たくさんのハイキングルートがあります。
今回歩くのは「４番」の周回コース（所要１時間半／５km程度）。

では、ハイキングしゅっぱ～つ！

歩き始めてすぐ、アッヘン湖が眼下に見えました。

山と湖の風景って、ほんといいなぁ。
ここはパラグライダーの離陸場所にもなっているようで、数人が準備をしていました。
パラグライダーの離陸を見ようと待っている人たち。

せっかくなので、わたしたちも待つことにしました。
すると、すぐに1人が離陸！
湖に向かって飛んでいきます。

あのパラグライダーから見る湖の風景と空を飛ぶ体感は、きっと素晴らしいんだろうなぁ。
空から見られなくても、ここから見る眺めも素晴らしい。。。

ターコイズブルーの湖の色は、氷河が削った岩石の粒子が水に混ざり、太陽の光を反射してこのように見えるのだそう。

「チロルのフィヨルド」とも呼ばれているアッヘン湖。たしかにフィヨルドの地形によく似ています。
イチオシ

湖を遊覧船が進んでいます。
湖の風景を堪能したところで、ハイキング再開。
低いところにふわりと雲が浮かんでいます。
わたしはこんな雲の風景がとても好き。
今回の旅行で何度かこのような風景に出合えました。
案内標識に従って「４番」のパスを進みます。
視界が開け、アッヘン湖の南端が見えました。

太陽の当たり具合で湖の色が変化して、何度見ても飽きない。
なんか、パスがどんどん下りになっていく。

マップを確認すると、パスの途中にあるレストランのほうまで下りが続くよう。
パスの途中途中に、この近辺に棲んでいる動物のオブジェがありました。

やっぱりクマもいるのね……。
こんな大きなクマに出くわしたら大変だ（どうか出会いませんように）。
もうひとつの山小屋レストランが見えてきました。
手前の建物は牛舎のようです。

「４番」のパスは、このレストランと牛舎の間を抜けていきます。
開けたところに出ました。
みなさんのんびり歩いています。

今回の旅行では、ハイキングは楽に歩けそうなところにしました（まあ、いつもそうだけど）。

でも、わたしたち二人とも格好だけは気合が入っていて、初めてストック（トレッキングポール）を買いました。それからハイキングシューズ、リュック、帽子も買い替えたし。旅行前からかなりの出費になってしまった…。元を取るべく、この旅行以降もしっかり使わねば。
あっ、牛がいる！

チロルらしい、草をはむ牛と緑の多い山の風景。
レストランを過ぎても、パスはまだ下っていきます。
４番は周回コースだから、下ったら、その分だけ上らないといけないってことだよね？
標高差はほとんどないと思っていたんだけど……（だんだん不安になる）。

この付近はかなりの傾斜があり、下りはまだいいけど、ここをマウンテンバイクで上ってくる男性がいました。「ハーハー」と苦しそうにペダルを漕いでいたので、思わず「がんばって！」と応援すると、彼は手を振って上っていきました。上のほうからもまた大きく手を振ってくれました（写真右に写っている人が彼）。
この辺りは少し野花が咲いていました。

７月中旬は野花の見頃のはずなんだけど、もう咲き終わりの雰囲気。花の見頃に合わせるのは難しいな。

今年の７月はチロル地方はお天気が不安定だったようなので、晴天とお花の両方を求めるのは難しかったかも。お天気重視なら、今年は８月上旬から中旬にかけてがベストだったみたい。

以前、７月の同じ頃にチロルのザンクト・アントンでハイキングしたときは一面の花畑で、めちゃくちゃ感動しました。
（そのときの旅行記→　https://4travel.jp/travelogue/10666026）
いつかまたあんな花畑の中を歩きたい。
周回コースなのに、まだ下りが続いてる…。それに少し前から案内標識がぱったりなくなりました。
もしかして道を間違えた？　このまま麓に下りちゃうってことはないよね？？　だんだん不安になってきたわたしたち。
引き返すかどうか迷いながらもう少し先へ行くと、やっと案内標識が！
よかった、道は間違えていませんでした！

そしてこの先から急な上りがずっと続きました。
旅行最初のハイキングなので軽く足慣らしのつもりだったのに、しっかりハイキングになってしまった…。
上り坂を何度も立ち止まりながら登っていくと、左手の視界が開けました。

アッヘン湖がまた見えた！

ここはロープウェイが頭上を通る地点で、ゴンドラが頭の上を通過していきました。
しばらくすると、またゴンドラが！　「ゴンドラ５兄弟」が上ってきた♪

ゴンドラの中からこちらに手を振っている人がいたので、わたしたちも手を振り返しました(^.^)/
ハイキングのスタート地点よりも低い位置からの眺め。
ベンチに座って湖をずっと眺めていた男性（その気持ちよくわかります！）。

このあともうひと頑張り坂を登って、
スタート地点にたどり着きました！

今回歩いたパス、周回コースだから楽勝と思っていたけれど、足慣らしには最後がちょっときつかった。パスの４分の３以上はずっと下りなので楽だけど、下った標高分を最後に登るという感じだったので、足にこたえました。
そういうコースだと知らなかったから、なおさら最後がきつく感じたのかも(^^;)
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ランチはハイキングのスタート地点から見えていた、山小屋レストラン〈アルペンガストホフ〉で。
テラス席から山並みが見えて眺めよし～。

この写真には写っていないけど、右手はもっと眺めがよかったです（お客さんが多くてうまく撮ることができなかった）。
さて、お料理が運ばれてきました。

夫が頼んだのは、スイスの郷土料理「レシュティ」。
前の日にわたしがランチで食べたチロルの郷土料理「チローラーグレーステル」に似ていますが、こちらは薄切りにしたジャガイモをパンケーキのように焼いたもの。
ここのパンケーキにはチーズも入っていて、美味しかったようです。
わたしは焼きソーセージ＆フライドポテト。
シンプルだけどおいしい。

この山小屋レストラン、屋内もいい雰囲気で、トイレもとても綺麗でした。

今回の旅行で利用したレストランのトイレや公衆トイレは、有料だったのは１か所だけでした。どこも綺麗で、洗面エリアは非接触（自動水栓、ハンドドライヤー、自動ロールタオルなど）が多かったです。コロナ禍の影響でしょうか。
おなかも満たされたので、そろそろ下山します。

ロープウェイ乗り場近くにて。
お天気がもってくれてよかった♪
下りのロープウェイからの眺め。
この眺め、飽きません。
湖上をゆく遊覧船
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地上に戻ってきました。

当初、午後はアッヘン湖東岸のローファン山へロープウェイで登り、エアローファン（時速80kmで滑り降りる、ジップラインのようなアトラクション）にトライしようかと思っていました（こういうの→　https://www.rofanseilbahn.at/en/airrofan/）。でも、天気予報では午後は雨マークが出ていたので、山はやめて湖に変更。遊覧船でアッヘン湖をめぐることにしました。

一旦ホテルに戻り、リュックを置いて身軽になってから遊覧船乗り場へ。
この遊覧船乗り場のすぐ後ろに泊まっているホテルがあります。

この写真はこの日の朝撮ったものですが、遊覧船乗り場（写真中央）と宿泊ホテル（写真右）の位置関係はこんな感じです。
乗船する遊覧船がやって来ました！

遊覧船のコースには、「北周遊コース」（１時間15分）と「南周遊コース」（45分）などがあり、今回は「北周遊コース」にしました。

★アッヘン湖遊覧船公式サイト
https://achenseeschifffahrt.at/en/schifffahrt/achenseeschifffahrt/
（※遊覧船はゲストカードの割引対象外）
乗船場所に並ぶのが遅れ、デッキのよい場所は他の人たちに確保されてしまったので、少し後ろの席に座りました。

ここからでも景色はよく見えます。
最初は風が気持ちよかったけれど、だんだん寒くなってきて、ゴアテックスのジャケットを羽織りました。半袖で薄着の人たちは船内に移動する人も。
移動した人たちがいたので、デッキのテーブル席が空きました♪

船に乗ってのんびり景色を眺めるって、贅沢な時間だなぁ。
船は北へ向かってゆっくり進んでいきます。
途中の船着き場から乗船する人たちも（周遊コースでは途中下船はできません）。
湖畔にぽつんと建っているのは別荘？
ここへはどうやってアクセスするのかな？　湖からしか行けないようなんだけど？
だとすると、ヨットやカヌーで？
断崖を何気なく見いていたら、崖にはりつくようにパスが設けられていることに気づきました。
そのパスを目でたどると、
上のほうに展望台らしきものがあり、その先にも続いているようです。

あとでわかりましたが、アッヘン湖を１周できるパスがあるようです。
中級レベルなので、わたしには１周なんて無理だけど…。

★アッヘン湖１周ハイキングコース
（中級レベル／22.2km／５時間30分）
https://maps.achensee.com/v2/en/gdi_summer/2d/-1/detail/13.036225689399554/47.46385418306431/11.675549016370269/-1/121217559/
フィヨルドみたいな風景。
ヨットで風に吹かれるのも気持ちよさそう。
空気がおいしい。
向こうに見える山の樹木のないところは、冬はスキー場かな。
アッヘン湖の北端の村、ショラスティカまで来ました。
ここでUターンします。

湖畔に張り出しているテラスはレストラン？
素晴らしいロケーションだ。
復路の途中、振り返って。

とても静か。ひんやりした風が湖面を渡っていきます。
ペルティサウの船着き場まで戻ってきました。
向こうの建物が宿泊しているホテル。

乗ってよかった！　お天気ももってくれたし。
午前中のハイキングのあと、船でのんびりというのは疲れもとれてよかったな。

このあとホテルの部屋へ戻り、しばらくお昼寝しました。
夕方になったので、夕食を食べに外に出ました。
外は晴れ渡っているのに、周辺がびしょ濡れなのにびっくり。
どうやら、お昼寝している間にかなりの雨が降ったようです。雨にあわずにすんでラッキーでした。

この日の夕食は、結局、ホテルのガーデンレストランで食べました。
その様子は「オーストリア・アルプスの風景を楽しむ旅（４）」で別にまとめます。

夕食後、湖畔をちょっと散歩することにしました。

いい眺め～♪
このとき午後７時半過ぎでしたが、まだまだ明るいです。
ホテル前に停泊していた遊覧船。

今日の遊覧は終わったようです。
湖畔のプロムナードを南に向かってぶらぶら。

雨が降ったあとだからか、景色がとてもクリアです。
プロムナード沿いにはホテルが建ちならんでいます。
湖を囲む山々に夕日が当たっています。
プロムナードの一角に野花がたくさん咲いていました。

ハイキング中にこれが見られたらよかったんだけど。
夕暮れの湖を眺めながらのお散歩は楽しいなぁ。
澄み切った青い空と青い湖。

絵画のような風景。
ヨットもたくさん停泊しています。
気持ちよくて、どこまでも歩きたくなってしまう。
木々の間から見えたチロルらしい建物。ホテルかな。

やわらかな光に照らされ、なんかロマンチック。
少しずつ影が濃くなってきました。もうすぐ日没です。

チロルの山と湖の風景に癒された１日でした。