シニア夫婦　アイスランドにオーロラを見に行く２　南アイスランドの絶景

2024/10/24 - 2024/10/31

　アイスランド２日目の晩は、ついにオーロラを見ることができ感動でいっぱいでした。アイスランドにはオーロラを見るために来ましたが、最初の晩は曇りや雨の天気でオーロラは現れませんでした。チャンスはあと４回と思っていたら、２日目の夕方から晴れてきて、チャンス到来です。昨日はアイスランドの雨風に驚愕しました。確かに傘はさせない。空港を出ていきなりの暴風で、初っ端からアイスランドの厳しい自然の洗礼を受けました。しかし、「今日こそは晴れてほしい」という願いが叶い、オーロラと出会うことができました。

　昼間は南アイスランドの滝、スコガフォスとセリャラントスフォス、そして、ブラックサンドビーチとファズラオルグリューブル渓谷を回りました。

エリア その他の観光地(アイスランド)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 観光バス
• 航空会社: フィンランド航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: クラブツーリズム

　ホテルオルクの朝食会場です。

ホテル オルク ホテル

　朝食会場

　朝食はブッフェ　

　アイスランドでは取れないだろう果物も豊富にありました。

　コーヒーなどの飲み物。アイスランドの水は軟水で日本同様に水道水がそのまま飲めるそうです。添乗員さんは「私は飲みますよ」と言っていました。

　今日の気温予想は、「最低－１度・最高４度」です。そして、天気予想は、「曇り・小雨・時々雪かも・風」だそうです。防寒対策はバッチリしていきましたが、予想外に寒くない。アイスランドはそばをメキシコ湾流という暖流が流れているので緯度が高い割には寒くないのです。ただし、風が吹かなければですが。
　バスはアイスランドをぐるっと一周しているリングロード（国道１号線）を東に向けて走ります。

　南アイスランドまでは110kmあるので、途中、道の駅のようなところでトイレ休憩です。アイスランドではどこもトイレは清潔で無料でした。

　アイスランドでは取れなさそうなバナナ。地熱利用のトマト栽培はしていますが、バナナは聞きませんでした。バスのドライバーのポーさんと夕食時に話しましたが、野菜類はほとんど輸入品、そしてトマトも輸入品の方が値段が安いそうです。昨日ランチをしたところのレストランで普通の大きさのトマトを売っていました。日本より少し高いなとツアーの皆さんと話しました。

　チョコレートは有名な会社があると、添乗員さんが言っていました。お土産にちょうどよさそうです。

　セリャリャントスフォスの滝に到着です。　

セリャラントスフォス 滝・河川・湖

　ここに来るまでにも、このように平たい大地から流れ落ちる細い滝が何本も見えましたが、この滝は滝の裏側に回ることができるので「裏見の滝」と呼ばれています。そして、この崖は昔は海岸線だったとか。

　最大落差は65m。滝の裏側にくり抜かれたような窪みがあり、滝つぼをぐるっと回る遊歩道が造られています。添乗員さんが言うには、「滑りやすいし、滝の水が大いにかかってびしゃびしゃになること覚悟で滝の裏を回ってください」行かないと言われた方々もおられましたが、私たちは、もちろん、行きます。

　何しろ風が強いのでこちら側は水しぶきがすごいです。

　滑らないように足元に気を付けながら、滝の裏側に回ります。顔はびしゃびしゃに濡れます。

　滝の真裏に来ました。雲が邪魔をしていますが今日は、というか今は少し晴れていて青空が望めます。

　写真家が撮られたセリャリャントスフォスの美しい写真がたくさんあります。私ではこれが精いっぱいです。とにかく濡れる。

　すぐ近くまで寄れて滝の大迫力を感じることができました。

　滝の左側の風景

　左側にも何本か細い滝が流れています。

　滝の周辺の風景

　滝から流れてきた水が流れるセリャリャンズサウ川

　次の滝に向かいます。

　車窓から。リングロードを走っていると、ところどころに民家が見えます。

　車窓から。羊の放牧などが行われています。羊の他にアイスランド馬も見ましたが、牛はアイスランドにはあまり適応しなかったそうです。

　スコガフォスに到着しました。ちなみに、「フォス」というのはアイスランド語で「滝」という意味です。

スコゥガフォス 滝・河川・湖

　大きな滝です。観光客がいっぱいです。

　幅25ｍ、落差60ｍでアイスランドで最も大きい滝のひとつだそう。この辺りから水しぶきがかかってきました。

　川になって海まで流れていきます。

　滝のそばには450段の階段があり、上から滝を見ることができるのですが、昼食時間が迫っているとかで行けませんでした。この辺りが、ツアーの悲しいところです。少しだけ階段を上がってみました。

　時間がないので階段の途中まで行って引き返しました。途中からの一枚です。観光客の車がたくさん並んでいて、上に行く階段を上る人たちが列をなしているのが見えます。

　昼食は滝のそばにあるレストランでいただきます。向こうに滝が小さく見えています。

　ここが入り口

　明るくてきれいなレストランでした。

　ランチは、写真が一枚しかありませんが、スモークサーモンのサラダ、プライムラムとポテトでした。ラム肉の臭みは全然なく柔らかくて美味しいお肉でした。　

　セルフで

　コーヒーを頂きます。

レストラン前からの風景

　ブラックサンドビーチへの案内表示

　ブラックサンドビーチに来ました。雨風が一段とひどくなっています。

　写真ではよく見えませんが、大岩は柱状節理の塊です。立っていられないほどのすごい風でした。波も高い。

ブラック サンド ビーチ 海岸・海

　この女性のレインコートは風であおられ、ひらひらとではなく、ブルンブルンと舞っていました。　

　ここはとても危険なところらしく、近寄りすぎると大波にさらわれてしまうそうです。実際に波にさらわれて亡くなった人もいるそうです。

　こちらは西側で波に穿たれた大岩があります。北の海が荒れ狂っていました。

　しばらく走ってファズラオルグリューブル渓谷へ。

　自然が作ったダイナミックな渓谷美を見に来ました。

Fjadrargljufur Canyon 山・渓谷

　第1展望台、第2、第3と展望台が３つあってすべて見て回り、40分くらい歩きました。お年を召された方々数名は、第１展望台から見学した後、バスに引き返し、バスに乗って集合場所の駐車場まで来られました。この辺りが、ツアーの良いところですね。自分で車で行ったら、誰も車を回してはくれませんからね。

　ファズラオルグリューブルとは「羽と川の峡谷」という意味だそう。

　峡谷は深さ100ｍ、全長約２ｋｍで、約200万年前、氷河期に氷河が溶け出した水によって浸食されて形成されたものだそうです。

　その後、長い年月をかけて今のような美しい景観が作られました。

　ジャスティン・ビーバーのミュージックビデオ「I'll Show You」のロケ地として知られ、世界中から観光客が訪れているそうです。　　

　平らな大地が、クレバスのように切り込みを入れられています。

　それにしても200万年とは気の遠くなるような年月です。それに比べると人の一生は短い。これからも峡谷は変わり続けていくのでしょう。

　谷底を流れるフィヤズラ川

　晴れてきました。　

　「ゲーム・オブ・スローンズ」のロケ地にもなり、今や世界的に有名な絶景スポットです。

　以前はなかったそうですが、観光客が急増したことから立ち入り禁止区域や防護柵などができていったようです。

　晴れてきたので、もう少しすると夕焼けに染まる空と大地がコラボしてさらに美しいでしょうね。

　歩いて降りてきました。峡谷は終わり、平たんな大地を水が流れています。

　駐車場そばに架かる橋からの一枚

　駐車場で待機組と合流です。

　ドライバーのポーさんのご厚意で、予定には無かったシストラフォスを見せてもらいました。シストラ＝シスターで二本の滝が仲良く流れています。

　シストラフォスに別れを告げて、本日のホテルへ。

　今日のホテルは、

　ここです。「ホテルラキ」　これは翌朝撮った写真です。

ホテル ラキ ホテル

　「ホテルラキ」ほんとに何もないところにポツンと建っています。人口の光がないのでオーロラ観測には最適です。ベランダもあり、ここからでもオーロラが出現すれば見えます。私たちの部屋は２階で、階段を十数段上がると屋上です。そして、屋上からオーロラ観測ができるようになっていました。　

ホテル ラキ ホテル

　テレビは壁面にセット

　バスタブがあり喜んでいたのですが、38℃以上に湯温が上がりません。水量も十分ではありませんでした。

　ベランダからの一枚。

　周りは小さな小屋がいくつかあるだけ、他には何にもない。

　オーロラ観測のために建てられたようなホテルです。

　夕食はスープとパンとサラダとサーモンソテーでした。どれも皆美味しくて、完食しました。

　21時頃からみんなが屋上に集まり始め、オーロラ観測が始まりました。そしてついにオーロラが出現しました。皆さん大興奮、大喜びです。
　初めて知ったことですが、弱いオーロラだと人間の目には白い靄のように映るだけで写真で見るようなオーロラは見えません。カメラを通して初めて、緑や赤のオーロラが見えるのです。

　この写真は夫がカメラを据えて撮ったものです。iPhoneでも同じように見えますが、私のアンドロイドスマホでは写すことができませんでした。カメラは撮るまでの調節が大変ですが、iPhoneは空にスマホを向けるだけで撮れます。iPhoneのすごさを思い知りました。

　この日は、長いことオーロラ観測ができました。寒くなったら階段をトントンと降りて、部屋で暖かい飲み物でも飲んで、また屋上に出てくればいいのでこのホテルは最高でした。

　肉眼で見ると、ちょっと緑っぽいねくらいですが、カメラのレンズを通すとこのとおり。

　はっきりとオーロラが写っていました。左から横に長く伸びているのは雲です。その下は、ホテルの一部が入っています。橋のように見えるのは、屋上を囲むフェンスです。

　ため息が出るほど美しい怪しい光の演舞です。北斗七星や北極星も見えました。流れ星も何回も流れたようですが、近眼の私はとらえることができませんでした。肉眼で見ることは叶わなかったけれど、オーロラに出会えて満足して眠りにつきました。