大邱出張で見つけた韓国の味

2024/10/18 - 2024/10/20

突然韓国の大邱に出張することになりました。
ソウルは何度か旅行したことがありますが、大邱は初めてで、情報が全くありませんでした。

仕事が終わったら何をしようか悩んでいましたが、
留学時代の友人(韓国人)がちょうど大邱に住んでいることを思い出し、久しぶりに連絡してみたら、
大邱を案内してもらえることになりました。

突然の連絡で申し訳なかったのですが、「久しぶりの再会でとても嬉しい」と言いながら車で迎えに来てくれました。

出張先での業務も無事に終わり、友人と久しぶりに韓国で会えて本当に幸せでした。

エリア 大邱(韓国)

出張初日の夜、「イルウォルハンウ - 일월한우」

韓国式焼肉が大好きなので、最高級の韓牛が食べられると聞いて、初日からテンションが上がりました。

店内は不思議な雰囲気でした。 畜産市場？ マートの肉コーナー？ のような場所で、
食べたいお肉を自分で選ぶことができるそうです。
それだけ肉のレベルに自信があるということだと理解しました。

焼肉の本場がなぜ韓国なのか、韓牛がその理由を物語っていました。
口の中でとろけるような柔らかい肉質のおかげで、とても満足のいく食事でした。
値段の割にクオリティーが高く、店内も綺麗なので、大人数の食事会にも良さそうでした。

次の日に訪れたのは「エギトンプル - 애기똥풀」

前日の高級牛肉の余韻も冷めやらぬまま、今回は一般的な韓国の定食が味わえるお店に行きました。
「エギトンプル」は、草を折ると出てくる真液が赤ちゃんのうんちのように見えることから付けられた名前だそうです。
面白い表現ですね。

ここの料理は自然の中で育った新鮮な食材で用意されるそうです。
しかも100種類以上の薬草を発酵させたソースまで使うとのこと。
これだけの手間がかかっていることを考えると、驚きの価格でした。

テーブルに並べられた定食はとても豪華でした。
石焼ご飯と味噌汁、様々なおかず(11個も出てきます)が一緒に出てきて本当にボリューム満点でした。

おかずは全て辛くないものでヘルシーな味でした。
石焼きのご飯からおこげまで、美味しくいただきました。

昨日は焼肉を自分で焼いて食べましたが、今日はすべての料理が用意されて出てきました。
スーツの臭いの心配もありませんね。

最終日のお昼に訪れた「韓食ダイニング輪 - 륜」
友人が大邱では珍しい「高級韓食ファインダイニング」と説明してくれました。
なんと40年間韓国料理を扱ってきた名人ご本人がお店を経営しているとのことで、期待が高まりました。

「輪」という言葉は、木の年輪のように季節の循環を表しているそうです。
その名の通り、季節ごとに違う旬の食材で作られる韓定食を通して、韓国の自然の流れをそのまま感じることができた瞬間でした。
食堂の名前に込められた意味が印象に残ります。

料理が次々と出てくるのですが、まるで一枚の絵のように感じました。
何と説明すればいいのでしょうか...韓国料理のアート特別展のような感じ！？

確かに味は韓国料理なのに、フランス料理のような美的感覚もあり、素材本来の味を生かした感じがとても良かったです。
普段食べていた韓国料理とは全く違う感じでした。
そして、料理に込められたストーリーを説明してくれるので、より美味しく食べることができました。

居心地の良い部屋で食事ができるので、大切な人とプライベートな雰囲気でゆっくり食事ができるのも良かったです。

初めての大邱出張で、韓国人の友人の助けを借りて、美味しい韓国料理を堪能して帰ってきました。
いつになるかはわかりませんが、大邱を訪れる際にはぜひまた行きたいと思うお店ばかりでした。
それぞれの飲食店がそれぞれの魅力を持っていることを感じました。
また、今回は友達に頼りましたが、私が立ち寄ったすべての飲食店で、
韓国語を知らない外国人でも簡単に注文できるようにQR多言語メニューが用意されていたのが良かったです。

今回のことをきっかけに、人の縁はどうなるかわからないし、だからこそ本当に大切なものだとつくづく思いました。
私が彼にしてあげたことなど全然ないと思っていたのですが、その友人は私との良い思い出がたくさんあるので、ぜひ恩返しをしたいと言っていました。
些細な行動一つが、ある人にとっては忘れられない思い出になるということを学んだ大邱出張でした。

これからもそのような縁を大切にしていきたいと思います。