3年ぶりのグリーンランド　ピトフィック宇宙軍基地　43泊44日

2022/03/03 - 2022/04/17

コロナ禍後、2020年3月以降初めての海外出張。もちろん自分たちの望遠鏡があるグリーンランドのピトフィック宇宙軍基地。まだまだコロナで色々制限があるなかの出張だったけど、行けてよかったです。記念すべき初投稿です。

エリア その他の都市(グリーンランド)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: その他
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: レンタカー タクシー 飛行機

2020年3月以降初めての海外。台北発ニューヨーク行き。まだまだコロナ禍。ほぼほぼ貸切の機内。

グリーンランド行きの飛行機の出発地はボルチモア。アメリカ国内線はほぼ満席ということなので、密を避けるため、部下のJ君の運転で移動。久しぶりのアメリカ国内のドライブ。

トゥーレ空軍基地に到着。3年ぶりのトゥーレ。常時氷点下の世界。ダンダス山がとても神々しいく出迎えてくれる。

観測準備。我らがグリーンランド望遠鏡。観測に向け、鏡面の雪を落とすついでに、鏡面の雪がポインティングに及ぼす影響を見てみる。確かにポインティングズレるみたい。

観測中のお弁当。ハンバーグ定食を作る。冷凍できて便利。つばめグリルさん、ありがとうございます。マイナス20度の環境はパテを冷やしながらこねるのにはとても便利でした。

トゥーレでの楽しみのひとつ。氷山のかけらで飲むウィスキー。もともと雪が圧縮されて氷になったものなので、内部に空気がいっぱい。何万年かかけて、できたものだそう。ウィスキーに入れると、氷が溶ける際にパチパチと空気が弾けて音がする。talkingというんだって。とてもロマンチック。

ある日の夕食。イタリア人地球物理学者がアマトリチャーナを作ってくれる。ありがたし。

これもある日の夕食。同僚のメキシコ人Cさんによる。トゥーレに来ると多国籍料理が食べれる幸せ。

僕の番。手に入る食材で寿司を握る。肉寿司、スモークサーモン、玉子。ここで寿司を握ったのは多分僕だけだろうなぁw

幸運にも週末にNSFの人たちに、スノーモービルの試験を兼ねての遠足にJ君と連れて行ってもらう。凍った海の上を氷河の始点まで30km程の旅。こんな経験、お金払ってもなかなか出来ない。５年のグリーンランド生活で２度目のラッキー。Pさん、Gさん、ありがとう!!!!

氷河の始点。この氷河はなぜだか、土砂がとても混じっている。これは飲めない、、、、。

別の氷河の始点。このギリギリのところを環境学者がドリルしたところ、200mも掘れたらしい。落ちたら大変、、、、。

ピッケルで氷河の氷を採取。間違いなく氷河の一部。

早速ウィスキーに入れて飲んでみる。採取されたばかりのフレッシュな氷河の氷。

氷河から剥離し、海 (といっても凍っているが)に漂う氷山。すごく大きい。斜めに走るのは、溶けた氷が水となって流れたチャンネルが、冬場に再凍結したもの。すごくきれい。それにしても大きい。

人と比べていかに大きいかがよくわかる。太陽に照らされて部分的に解けたのち、再凍結した表面の模様が面白い。

間借り中の共同宿泊施設に帰ったのち、早速採取した氷河の氷を使ってそうめんを作ってみる。こんな贅沢普通じゃできないよね。ありがたし。

ネットが限られる環境での楽しみの読書。古典を持って行った。

観測後、取得したデータをアメリカとドイツの研究機関へ送る。

ミッション終了。台北帰国。帰国後、予定通りの２週間の隔離生活。ビールを飲み続ける2週間。